日本橋デートするなら！伝統も新しさも感じられる「半日散歩コース」

本記事では日本橋の新旧どちらの魅力も体感できるコースをご提案。三越前駅発、日本橋駅着、昼過ぎ～夜の半日コースです。お昼を済ませてから待ち合わせして散歩をスタートしましょう！

【コース紹介】※カッコ内は徒歩移動の目安時間やルート

三越前駅→（直結）→①誠品生活日本橋→（4分）→②福徳神社→（2分）→③にんべん 日本橋本店→（5分）→④日本橋→（10分）→⑤Bakery bank→（2分）→⑥Omnipollos Tokyo→（2分）→⑦B by the Brooklyn Brewery→（4分）→日本橋駅

東京メトロ三越前駅に到着したら、まずは駅直結の「コレド室町テラス」2階にある「誠品生活日本橋」へ。

こちらは、世界に40店舗以上を展開する台湾発の複合セレクトショップの日本1号店。平成31（2019）年にオープンした、まだ比較的新しいスポットです。

“日台融合”がテーマの誠品生活日本橋は、江戸時代の街並みのようなフロアデザインが特徴。「誠品書店」を中心に、カフェやセレクトショップなどが長屋のように並んでいて、二人で見て回るだけでも楽しいですよ。

同店を訪れたら見逃せないのが「誠品選書」。本場台湾の誠品書店でも30年以上続いている、書店員が独自にセレクトした本が並ぶ書棚です。

日本橋店のスタッフが毎月議論を重ねて選んだ8冊は、まさに珠玉のものばかり。自分たちでは選ばないような1冊に出会えるかもしれません♡

誠品生活自体はトレンド感のあるスポットですが、中には日本橋らしい伝統的な体験ができるスポットも。オススメはガラス作品づくりの体験工房「日本橋玻璃工房（ニホンバシハリコウボウ）」です。

こちらでは、ダイヤモンドが練りこまれた金属ホイルの回転に合わせてガラスを削り、自由に紋様を描く「切子体験」を楽しむことができます。所要時間約60分の食器づくりと、所要時間約30分のガラス玉づくりから選択可能で、できあがったものは当日に持ち帰ることができるのもうれしいポイント！二人でつくった作品を交換するのもステキですね。

予約は10日前までは予約サイトで可能、それ以降は電話での予約制です。散歩に行く日が決まったら予約をとっておきましょう！

誠品生活を満喫したら6分ほど歩いて「コレド室町1」へと向かいます。その道中で立ち寄りたいのが、こちらの「福徳神社」。日本橋地域がしがない漁村だった頃から地域を見守ってきたと言い伝えられている古社で、まさに日本橋の“旧”の魅力を感じられるスポットといえます。

震災や街の再開発などによって4度も遷座を行っているという珍しい経歴を持っており、現在は複合施設「コレド室町」の北隣りに鎮座しています。

江戸時代に幕府公認の富くじ（宝くじのようなもの）を発行していたことから、金運UPのパワースポットとしても話題に上がることもしばしば。中に宝くじを入れて保管する「宝袋」などの人気の授与品は、ぜひチェックを！

コレド室町1での目的地は、1階にある「にんべん 日本橋本店」。元禄12（1699）年創業の鰹節やだし、つゆを販売する専門店です。

時の流れとともに店舗も姿を変え、平成22（2010）年にこちらに店舗を構えました。“本物のだしの美味しさに出会える場所”をコンセプトに、定番品から変わり種アイテムまでバラエティー豊富な品ぞろえを誇ります。

こちらの大きな魅力の一つが、歴史ある専門店のだしを気軽にその場で味わえること！

店舗には「日本橋だし場（NIHONBASHI DASHI BAR）」というスタンディングバーが併設されており、本枯鰹節を使ったかつお節だしをカップで楽しむことができるのです。コーヒーブレイク感覚で、うま味が凝縮したホッとする一杯を二人で堪能してみましょう。

とっておきのお土産をゲットしたら、日本橋川を渡って日本橋兜町方面へ向かいましょう。5分ほど歩けば街のシンボル的存在「日本橋」に到着です。

平成11（1999）年に重要文化財に指定された日本橋は、明治44（1911）年竣工の石造2連アーチ橋。せっかくなので、歴史ある橋の上から日本橋川を眺めたり、橋に鎮座する獅子像や麒麟像をじっくり見てみてたりと、歴史を感じながら日本橋らしい光景を楽しんで。

なお、付近では日本橋発着の観光船も運行しているので、天気の良い日は散歩コースに組み込んでみるのもオススメです。

日本橋を渡ったら東へ進み、10分弱歩いて日本橋兜町エリアへ。古くより金融街のイメージが強い同エリアですが、平成26（2014）年頃から再開発が進められ、数年前からは若いオーナーたちがイノベーティブなお店を続々とオープン。ハイセンスなものに敏感な人たちが集うエリアへと変貌を遂げつつあります。

そんな注目のスポットの一つが、2022年にオープンした「BANK」。兜町の大人気パティスリー「ease」を手掛ける大山恵介さんがプロデュースした複合施設です。旧銀行をリノベーションしたという建物に、ベーカリーやビストロ、インテリアショップ、フラワーショップが入居しています。

今回の散歩コースで立ち寄るのは、建物の正面入り口の扉を開けて向かって右側にある「Bakery bank（ベーカリー バンク）」。

施設名と同じ「BANK」の名前が付いたサワードゥのパンをはじめ、大人気のクロワッサン、カレーパンや、あんどーなつなど多彩なパンが朝～昼頃にかけて約50～60種類並びます。夕方なので品数が少なくなっているかもしれませんが、気になるパンがあったら翌朝のお楽しみに、ぜひ買って帰ってみてくださいね。

夜は、兜町を訪れたら外せない2軒のビアスポットをはしごしましょう。

1軒目は「BANK」から2分ほどと至近にある「Omnipollos Tokyo（オムニポロス・トウキョウ）」。2020年にオープンしたビールスタンドで、スウェーデン・ストックホルムの新進気鋭のブルワリー「Omnipollo」によるアジア初進出のお店です。

ビールは素材と製法にこだわったピルスナーから、ブララバマンゴースムージーサワーなどのフルーツビールまで全11種用意されているので、二人で違うものを頼んで飲み比べるのが◎です。

スラッシーマシーンを使ってシャーベット状にしたビールを液体ビールの上にのせるソフトサーブスタイルは、”Brain Melting（脳が溶けそうになる味わい）”とも形容されるOmnipolloビールの真骨頂！

「ファッション・デザイン・スタイルを総合し、その全てのエクスペリエンスを楽しんでほしい」という創業者二人の思いのとおり、ビールというものが単なるビール以上の存在になることを目指している同店。店内の壁やグラスに散りばめられた独創的なデザインにも注目しながら楽しんでみて。

Omnipollos Tokyoでほろ酔い気分になったら2軒目に移動しましょう。徒歩2分ほどで到着する複合施設「K5」の地下1階にあるのが、最後の目的地「B by the Brooklyn Brewery（ビー バイザ ブルックリンブルワリー：以下、B）」。アメリカを代表するクラフトブルワリー「Brooklyn Brewery」の世界初のフラッグシップ店です。

昭和63（1988）年にニューヨーク・ブルックリン地区で創業したBrooklyn Brewery。麦とホップをたっぷり使ってつくる「ブルックリンラガー」が話題を呼び、世界30カ国以上で愛飲され、アメリカのクラフトビール業界に革命を起こしたパイオニア的な存在です。

店内ではブルックリンラガーなどの定番商品はもちろん、「B」でしか味わうことができないニューヨーク直輸入のビールやオリジナルビアカクテルなど約20種類が楽しめます。

はじめて「B」を訪れるという人には、セミナー形式のクラフトビールとタコスのペアリングセット「WELCOME TO BROOKLYN」（写真）がオススメ。定番のブルックリンラガー、ブルックリンソラチエース、ブルックリンディフェンダーIPAの飲み比べができます。

タコスは、アンガスビーフのカットステーキがのった「カルネアサダ」や燻製唐辛子とトマトのマリネチキンがのった「ティンガデポヨ」、新鮮な鯛とアボカドがのった「鯛のセビーチェ」の3種がセットになっています（※ビールとタコスは季節により変更あり）。

美味しい料理も相まってお酒もつい進んでしまいますが、深酒にはご注意。気分の良いまま退店したら4分ほど歩いて日本橋駅へ向かい、帰路に着きましょう。