旅するパンマニアがナビゲート!旧銀行をリノベした絶品パンのお店/Bakery bank
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。今回は、日本橋兜町の旧銀行をリノベしたパン屋さんをご紹介します。
兜町って、どんなイメージのエリアですか?金融や経済など、ちょっとお堅い雰囲気を思い浮かべる方が多いかもしれません。そんな日本橋に、ニューヨーカーさながらに朝から元気になれる絶品パンのお店があるって知っていました?

2022年12月15日にオープンした「BANK」は、兜町の大人気パティスリー「ease」を手掛ける大山恵介さんがプロデュースした、ベーカリーやビストロ、インテリアショップ、フラワーショップが一つになった複合施設。
旧銀行をリノベーションしたというこちらの建物は、打ちっぱなしのコンクリートの外観が特徴です。一見無機質な雰囲気ですが、エントランスにある樹齢1000年のオリーブの木が、力強い生命力を感じさせてくれます。

扉を開けて向かって右側にあるのが、今回ご紹介する「Bakery bank(ベーカリー バンク)」。スタイリッシュな店内にあわせてハード系のパンが人気なのかと思いきや、最近はカレーパンや、あんどーなつなども人気があるそうです。
朝は8時からオープンしていて、昼頃にかけて約50~60種類のパンが並んでいきます。

施設名と同じ「BANK」の名前が付いたサワードゥのパンは、現在8種類をラインナップ(今後増える可能性があるそうです)。
サワードゥとは、小麦やライ麦の粉と水を混ぜて作る生地に、乳酸菌と酵母を主体とした複数の微生物を培養させた、伝統的なパン種のこと。お店によって味わいは違いますが、小麦そのものの味をより深く味わうことができるのが特徴です。同店ではいずれも1/4サイズから販売しています。
サワードゥのパン好きとしては8種類すべてを味見してみたいところですが、今回は一番人気の「ルージュ」(ハーフ1,050円)をいただきました。焼きの濃いクラスト(=パンの耳)が香ばしく、クランベリーやカシスの酸味と、ダークチョコの甘味の組み合わせが絶妙。アーモンドの食感も良いアクセントになっています。それでいて、どこかお酒のアテにも合いそうな感じがするのは、赤ワインも練りこまれているからなのかも。
瑞々しいクラム(=パンの内側)は噛むごとに具材のうま味がじゅわっとあふれ出すので、このパンだけはトーストせずに食べることをオススメします。

こちらは、サワードゥの生地をベースにしたチャバタに、自家製のパテドカンパーニュなどがサンドされた「パテカンサンド」(780円)。彩りの美しさに惹かれて購入したら、これが最高すぎました!
具材とパンの分離をできるだけ避けるため、材料や配合の試作を何度も繰り返したという生地はさっくり、歯切れよく、するっととけるようなクチドケの良さ。分厚く、クセのないパテドカンパーニュにレタスのしゃっきり感、ニンジンと紫キャベツのさっぱりした味わいのラぺ、それにベーコンの香ばしさが良い味を出しています。これはサンドイッチというより、もはや料理です!

大人気の「クロワッサン」(400円)も忘れてはなりません。音で表現するなら「ガリッザクッ」、端っこのガリガリな部分にまでバターのうま味が染みわたっているのですよ。焼き色が濃く、オリジナルの熟成発酵バターと天然酵母の深いコクと香りが、丁寧に織り込まれた内層からあふれ出ています。

テイクアウトする方が多いそうですが、店内でいただくこともできます。壁側にテーブルが2セット、また外にはテラス席もあるので、焼きたてのパンを食べるのも良いですよ。

〒103-0026
東京都中央区日本橋兜町 6‐7 兜町第7平和ビル 1F
茅場町駅
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東京都中央区日本橋兜町 6‐7 兜町第7平和ビル 1F
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※本記事内の情報は2023年09月16日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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