“賞味期限1時間（推奨）”のメロンパンに注目！代官山「GARDEN HOUSE CRAFTS」

10,000個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。本記事では、“賞味期限1時間（推奨）”のメロンパンをはじめ、朝からパワーチャージできるパンが数多くある代官山のベーカリーカフェをご紹介します。

訪れたのは、東急東横線・代官山駅から歩いて5分くらいのところにある「GARDEN HOUSE CRAFTS（ガーデンハウスクラフツ）」。

鎌倉や新宿などで展開しているレストラン「GARDEN HOUSE」のベーカリー業態として、「LOGROAD DAIKANYAMA」内にオープンしたのが平成27（2015）年。

その後、厳選した小麦と自家製酵母で焼き上げるカンパーニュのほか、塩バターメロンパンなど新たなシグネチャーブレッドを含む親しみやすいパンも充実させ、2022年にリニューアルオープンしました。

朝は8時30分からオープン。リニューアル前の4倍以上の広さになった陳列棚には、日々30種類以上のパンが並びます。

もちろん、朝から充実はしているのですが、お昼に向けて焼き上がるパンもあるので、たくさんの種類から選びたい場合は、11時前後に訪問するのが良さそうです。

店内にイートイン席もあるのですが、外に広く開放的なテラス席があるので、天気の良い日は是非ともテラスで食べていただきたいです。

オープンの8時30分から11時までは「MORNING MENU」をいただくことができます。中でもオススメしたいのが、こちらの「アボカドタルティーヌ」（1,300円）。この日は自家製だというジンジャエールと一緒にいただきました。

ベースのカンパーニュは、サンフランシスコのベーカリー「Tartin Bakery」から受け継いだルヴァン種を使用したもの。その上にマッシュポテト、スライスしたアボカド。仕上げに、アーモンド、カシューナッツ、クミンシードなどのスパイスをミックスした「デュカ」がトッピングされています。

カンパーニュ生地はザクホロ食感で、特にクラスト（外側）の部分はガリッとしており、香ばしさも感じます。

クラム（内側）がしっとりしているので食感のコントラストがたまりません。シンプルな生地なのだけれど、噛めば噛むほどパン自体の味わいの主張もあります。

そして、なめらかでやさしい甘みのマッシュポテトに、たっぷりのアボカド。レモンがかかっているので、ちょっとした酸味もあり。口内で複雑に絡み合うスパイスのうま味も加わり、食べていて飽きません。

このお店を訪れたら外せないのが、冒頭でも触れていたシグネチャーブレッドの一つ「塩バターメロンパン」（285円）。

初めて食べた時に「えっ！？こんなメロンパンがあったの！？」と、あまりの美味しさに感動した“賞味期限1時間”を推奨しているメロンパンです。

バターと卵を贅沢に使用したブリオッシュ生地に、サクサクのクッキーがのっています。生地には、味わいの奥深さを出すために国産の発酵バターを使用しているのだそう。

最大の特長は、歯をあてただけで噛めてしまうぐらいの柔らかさ。クッキー生地部分のさっくり感はあるのに、全然力を入れなくても噛めてしまうのです。パン生地部分がとにかく“むにゅっ”と柔らかく、しっとりしています。隠し味に有塩バターが包みこまれているので、甘じょっぱさが後ひくお味です。

推奨時間どおり1時間以内に食べると格別な食感と味わいなのだけれど、時間が経っても美味しく食べることができる商品として生地を改良しているそうなので、テイクアウトして自宅でリベイクしても大丈夫。我が家では1分くらいトーストしたところ、食感が蘇りました。

もう一つご紹介したいのが、こちらの「クリームパン」（397円）。

レジ近くの冷蔵ケースの中に陳列されており、こちらも人気の高い商品です。ブリオッシュ生地の中に、カスタードと生クリームを合わせたクリームがたっぷり入っています。

ブリオッシュ生地はどちらかというと、ふんわりというよりも、もっちり弾力があり、濃厚な味わい。主役のクリームは、実際に食べてみると実感するのだけれど、生クリームを合わせているからこその軽さがあり、こんなにたっぷり入っているのにしつこくないのです。

購入するギリギリまで冷蔵ケースの中に入っているので、イートインで食べるとひんやりもしていて、デザートパンとしても楽しめる一品です。

代官山という場所がらもあるのだと思いますが、外国人のお客さんも多く、都会のど真ん中にあるのに緑豊かな環境で朝からパワーチャージできるベーカリーカフェです。代官山方面に行った際には立ち寄ってみてください。