【偏愛カフェ】ツウの5人が選ぶ「推しカフェ・喫茶店」聖地31選

「日本茶の新しい魅力、そして普遍的な魅力を改めて体感できる場所。席のほとんどが海外観光客で埋められる時も多いほど、世界から注目されているお店です。お茶とお酒を融合した『茶酒』と名付けられたオリジナルカクテルなど、一度は試したいメニューがズラリと並びますが、まずは和菓子付きの『煎茶』をこの空間で味わっていただきたい。お茶や和菓子もその時々で変わり、好きなものを選べます。陰と陽の調和によって、落ち着いた空間をつくり出すといわれる茶室を現代のスタイルで表現した空間も、お茶ともに味わってほしいです。」（茂木雅世）

「世界的建築家である丹下健三が設計した草月会館の2階にあり、窓辺にひろがる赤坂御所の緑がとにかくすばらしい！天井にも床にも輝く緑の反射が映り、心まで緑に染まりそうです。nendoがデザインした空間は広々として快適。アイスカフェラテやクラフトコーラを飲みながら窓の風景を眺めていると、都会のオアシスが実感できますよ。」（川口葉子）

「大分県別府の老舗乾物屋『宝来屋』の息子夫婦が営む、コーヒーとサンドウィッチのお店『HORAIYA（ホーライヤ）』。オーダー後にプレス機で温めてくれるホットサンドは、『クロックムッシュ』などの定番から、実家の切り干し大根やひじきを使った変わり種まで常時8〜10種類ほど。季節になると大分県特産のかぼすを使った『かぼすスカッシュ』も登場し、開放的な縁側で一息つくのに◎。スパイスを練り込んだ『自家製ヴィーガンスコーン』もオススメ！」（RIN）

「日本初のスリランカアーユルヴェーダに特化したセレクトショップと、ドリンクスタンドが併設している『mok（モク）』。私の推しは、ターメリックをベースにブレンドしたお月様のようなカラーの『mokのゴールデンチャイ』です。本当にチャイの概念が変わります！！『キトゥルジャガリー』という孔雀椰子の花蜜で甘みを加えていて、やさしい甘みとスープのような満足感が楽しめます。スリランカにルーツを持つとってもチャーミングなHARUKAさんが、注文を受けてから丁寧に煮だして作ってくれます。」（茂木雅世）

「西馬込の『yohak』出身の店主が一人で切り盛りする、小さな喫茶室。ネルドリップコーヒーを軸に、ニューヨークチーズケーキやスコーン、クロックムッシュなど、クラシカルでありながらも一本芯の通ったこだわりを感じさせるメニューが並びます。明るい自然光が差し込む店内にはレコードが流れ、自分時間を過ごしたい時にピッタリ。とっておきの1軒です。」（RIN）

「大人が安心してやすらげる自家焙煎珈琲店。ネルドリップするコーヒーは浅煎りから深煎りまでバランス良くそろっており、さまざまな表情をあくまでも端正に楽しませてくれます。選ぶのに迷ったら気軽にスタッフに相談してみてください。美しい半月型のチーズケーキもコーヒーと良く合う逸品。店主は有名焙煎機メーカーで焙煎セミナーの講師を担当するなど、焙煎や抽出の技術の高さで知られています。」（川口葉子）

「池上本門寺の門前で戦前から続いていた老舗の蕎麦店『蓮月庵』が幕を閉じ、築80年以上の風格ある二階建ての建物がカフェとして再生されました。解体の危機にあった建物を救うために奔走した人々の物語、そして現在も次々に生まれていくエピソードの数々。美味しいマフィンとコーヒー、親切な接客、夕方6時になると聞こえてくる、100年前と変わらない池上本門寺の鐘の音。すべてが宝物のような場所です。」（川口葉子）

「スペシャルティーコーヒーを取り扱う自家焙煎コーヒーショップ『AALIYA COFFEE ROASTERS（アリヤ コーヒー ロースターズ）』。白を基調に木製家具を配した、ほっと落ち着く店内も魅力です。フレンチトーストが人気の行列店『cafe AALIYA』の姉妹店のため、こちらの店舗では並ばずとも同じフレンチトーストが味わえます。デコレーションは異なるので、見た目の違いも楽しんでみてください。」（なかくきくみこ）

「神楽坂のはずれに2022年にオープンした『Arbor Coffee（アーバーコーヒー）』は、コーヒーと焼き菓子、サンドイッチが楽しめるカフェ。ダークグリーンを基調にした温もりある店内から、豊富なドリンクと自家製ベイク、ホットサンドのメニューに至るまで、尖りすぎず、でもしっかり手塩にかけて作っていることが伝わる空間。好きな気分、好きなシーンで自然体で過ごせる、まさに日常に溶け込む一軒。個人的推しは朝イチの焼き立て『バターミルクスコーン』！」（RIN）

「池袋駅西口にあった人気カフェが神田淡路町に移転し、2024年11月まで期間限定で営業しています。女性店主がつくる空間は古い家具や雑貨、本の愉しみに満ちています。スイーツも以前と変わらない美味しさ。写真は季節限定の『地球柑』を使ったチーズケーキと、クローブやリンゴが香るエルマチャイ。神保町界隈の書店と喫茶をめぐる散歩にコースに、ぜひ加えたい1軒です。」（川口葉子）

「永田町駅のほど近くにあり、静かに珈琲を楽しめるお店『可否道（カヒドウ）』。かつて役者だったというオーナーの楠木さんが選び抜いたこだわりの有田焼のカップで、一杯ずつ丁寧に淹れられた珈琲を楽しめます。小腹が空いた時にぜひ注文したいのは『海苔トースト』。表面がカリッと焼かれた山型パンに挟まれた、海苔とバターの塩気がクセになる美味しさです。」（難波里奈）

「葛飾北斎生誕の地としても知られる墨田区。その北斎通りにある『北斎茶房』は、ゆったりとした空間が広がるお店です。そんな店内では、茶房職人が一つ一つ丁寧に作ったあんみつなどの甘味をいただくことができます。推しは『大納言あんみつ』。関東ではなかなか食べられない『丹波大納言』のあずきを100％使用していて、とっても上品な味わい。貴重な徳之島産純黒糖100％の黒蜜も添えられています。宇治抹茶との相性も◎。お座敷の席やテーブル、カウンター席とあって、時間を忘れてのんびりと過ごすことができます。」（茂木雅世）

「浅草・観音裏のアンティーク家具ショップの2階に誕生した美しい憩いの場所。アンティーク家具と植物を配したインテリアのセンスに感嘆します。自家製酵母パンの人気店『粉花』が監修するスイーツと、、蔵前で喫茶を営む『蕪木』のオリジナルコーヒーの美味しさを満喫しながら、いつまでも本を読んでいたくなるのです。夕方に閉まるお店が多い浅草で、夜にゆったりとコーヒーやお酒が楽しみたくなったときにもどうぞ。」（川口葉子）

「ステンドグラスのある窓際の席、黒電話が置かれている丸いテーブル、壁に謎の動物のようなオブジェが飾られている二階席。どちらに座ってもはずれなしの空間。一見、どこにでもあるようなメニューの『タマゴトースト』も一筋縄ではいかない一品。近くにある老舗ベーカリー『ペリカン』のパンが一層美味しさを引き立てます。」（難波里奈）

「フランス語で“小さな森”を意味する『Le bois（ル ボア）』。その名の通り、カフェの入り口付近は観葉植物の販売スペースにもなっていて、まるで森のよう。心地よい空間を抜けると、奥には少し天井が低くなった洞窟のような空間が・・・。この絵本のような場所でいただける推しメニューが『プラントプリン』です。お店で手作りしているというなめらかなくちどけのプリンの上には、ホイップクリームとザクザク食感のチョコクランチ。そこに木に見立てたパセリが刺さっているので、チョコクランチが土のよう。観葉植物のようなかわいい見た目のプリンです。」（茂木雅世）

「2024年に15周年を迎えた小さな骨董カフェ。『ペリカン』のパンを使った自家製ジャムのトーストや、シンプルなレシピでつくる『古風なるスコン』などを、店主自ら買い付けたアンティークの器でいただけます。美味しいスイーツはもちろん、プレート、カップ、ポットなどがどんなコーディネートで提供されるのかも楽しみの一つ。骨董品に囲まれた静かな空間は、まるでここだけ時がゆったりと流れているかのようです。」（RIN）

「“日本の喫茶店に憧れる、イギリス人のおばあちゃんが始めたカフェ”がイメージコンセプトの『yohak（ヨハク）』。ヨーロッパの食堂を思わせる開放的な空間や、器、料理、デザートに至るまで、全体的に西洋スタイルの店づくりが印象的です。その中に、ユーモアあふれる和の要素がこっそり入っているのも面白い。スペシャリテは『塩鯖のコンフィと季節野菜のサラダ』。手間暇かけて作られるメニューは、食事からカフェ、アペロまでどんなシーンでもハズレなし！」（RIN）

「西荻窪『のらぼう』などで研鑽を積んだご主人と、幡ヶ谷『Sunday Bake Shop』出身の奥様が夫婦で営む“呑める惣菜屋”。食堂であり居酒屋であり惣菜屋であり、焼き菓子店やカフェ使いもできる、近所にあったら毎日通いたい1軒。オーダー後に包んで蒸し上げられるシュウマイは絶品です！一方で、スコーンにクロテッドクリームとジャムが付くクリームティーや不定期で販売されるドーナツも。アルコール類が充実しているのもポイントです。」（RIN）

「閑静な住宅地の一角にある、小さな隠れ家カフェ。営業は週2日のみですが、そのほかの日をほぼ全て仕込みにあてるほどのこだわりよう。そんな手間暇かけたスイーツを提供しています。生クリームと生地が一体となっているかのような『ショートケーキ』は、食べるというより”飲める”ショートケーキ。1時間以上かけてじっくり蒸し焼きする『有精卵のカスタードプリン』（写真左）も、ここを訪れたら外せない逸品。」（なかくきくみこ）

「初代オーナーが昭和28（1953）年に開いた、ジャズ喫茶の先駆け的存在の店。現在お店を切り盛りしている3代目オーナーが作る『チキンソテー』は、生姜や長ネギ、ニンニクなどを入れたスープを使い、低温でじっくりと茹でた鶏肉をフライパンでジュッと焼き色をつけて完成させる一品。お肉が驚くほどジューシーで軟らかく、大満足間違いなしの一品です。」（なかくきくみこ）

「『赤茄子』と書いて“トマト”と読み、壁に貼られたメニューもトマトの形をしているのです。そして椅子やテーブルのみならず、偶然なのか、訪れたときのマスターの夏のポロシャツ、冬のセーターもトマト色でした。商店街にあって、常連客も若年層も入り混じっているこちらで食べたいのは、毎日15時から提供されるという『ババロア』。喫茶店で出会えるとうれしいメニューの一つです。」（難波里奈）

「『ここは避暑地？』と錯覚するほど緑に囲まれた『cafe Felice（カフェ フェリーチェ）』。約25年も前から少しずつ進化してきたという空間は、どの角度から見ても完璧に美しいんです。テラス席に座ればウグイスの鳴き声が楽しめます。シェフ手作りのパンやスイーツは地元の人たちからも大人気のメニュー。中でも推したいのは『モーニングセット』です。近所の畑で朝採れた新鮮な野菜、ふわふわのスクランブルエッグ、そしてほかほかロールパンという、シンプルな内容ですが、これが本当に美味しい。緑のシャワーを浴びながら贅沢な時間を過ごせます。ちなみに2階はイタリアンレストランです。」（茂木雅世）

「若い夫婦が営む、自家製スイーツが評判のコーヒーショップ。心地よく過ごせる空間を大切にするオーナー夫妻の接客は、温かくほっと心が癒やされます。コーヒーはもとより、サクサクした食感の『フィナンシェ』は、目を見張るほどの美味しさ。」（なかくきくみこ）

「新宿に本店を構え、2024年で創業60周年を迎えたお店。にぎわう街、吉祥寺の中でも比較的いつも落ち着いて過ごすことができるので重宝しています。豊富な珈琲の種類と軽食にも力を入れていて、その中の一つであるコーヒーゼリーは苦みや食感も好み。何より、トッピングされたカラースプレーに心躍ります。」（難波里奈）

「深煎り珈琲をじっくり味わいたいとき、静かに本が読みたいとき、自分が何かに取り残されたような気がするときに、行くべき自家焙煎珈琲店。自分の道をきわめる店主のぶれない姿勢に勇気をもらえます。」（川口葉子）

「入り口にはお花屋さん、奥にはカラフルなカフェスペースがあるお店。ほとんどのメニューに、地元立川産のエディブルフラワーが添えられていて華やかです。ここで推したいメニューは『フラワードーナッツ』（夏季期間は販売停止）などのかわいらしいメニュー。個人的にはドリンクメニューの『自家製レモネード』も推しです。お花のシロップとレモン、ミントのさわやかな味わい・・・たまりません。卵を使っていない米粉ドーナッツや持ち帰りできるお花付きの『アフタヌーンティーセット』も◎。」（茂木雅世）

「古びたビルの一角にひっそり佇む、アンティーク調の落ち着いたカフェ『升階茶寮（しょうかいさりょう）』。注文を受けてから焼く『スコーン』は、バターや生クリームをたっぷりと使用しており、外はサクサク、中はフワッとした食感。絶妙な塩味も病みつきになるはず。紅茶のほか、日本茶や中国茶も種類豊富に用意されています。」（なかくきくみこ）

「視界に入った瞬間、ときめきを加速させる蔦の絡まる外観が目印。想像よりも奥に広い空間で、琥珀色に照らす照明やゲーム筐体、特徴的な背もたれのいすがナイス。こちらで注文したいのは、『あら～、そんなに可愛かったのね！』と常連さんも思わず声をあげてしまう『アイスクリーム』。シンプルイズベスト、とはまさにこのことです。」（難波里奈）

「西洋の王族の部屋に迷い込んでしまったかのような、ゴージャスさが印象的なお店。創業者であるお母様の頃から飾られているという大きな白鳥の花瓶など、見惚れてしまう調度品が並びます。気品あふれるマダムが淹れる珈琲に合わせたい『チーズケーキ』は、持ち帰りたいほど美味しい一品。カップの美しさも楽しみの一つです。」（難波里奈）

「江戸時代の浮世絵や骨董品など、和のアンティークが店内いっぱいに飾られたレトロな喫茶店。細長い形が珍しい看板商品の『スコーン』はしっとりとした食感で、全粒粉の香ばしさとほど良い塩味が◎。私自身もこれまで数えきれないほどリピートしています。季節ごとに、旬の食材を使用した期間限定スコーンも登場します。」（なかくきくみこ）

「築85年の古い一軒家を店主夫妻がリノベーション。居心地の良い室内も、ちょっと珍しい植物が次々に花を咲かせる庭も、緑の香りでいっぱいです。チャーミングなラテアートも必見。」（川口葉子）