目次
- 【上野】刀剣など日本と東洋の美術作品や建物を堪能/東京国立博物館
- 【上野】恐竜の全身骨格など贅沢な内容を常設展示で楽しめる/国立科学博物館
- 【上野】2022年4月にリニューアルオープン!常設展はモネ、ルノワールなど名作ぞろい/国立西洋美術館
- 【上野】多彩なジャンルの展覧会や公募展を開催/上野の森美術館
- 【上野】誰もが気軽に来館できる“アートへの入口”/東京都美術館
- 【竹橋】19世紀末から今日にいたる日本の美術作品がそろう/東京国立近代美術館
- 【清澄白河】動き続ける現代アートを肌で感じる/東京都現代美術館
- 【白金台】アール・デコ様式の建物と緑あふれる庭園は必見/東京都庭園美術館
- 【乃木坂】国内最大級の展示スペースでアートな刺激をもらえる/国立新美術館
- 【恵比寿】写真と映像を見るならここ!良質な映画や図書室も/東京都写真美術館
- 芸術の秋を楽しもう!アート特集2024
【上野】刀剣など日本と東洋の美術作品や建物を堪能/東京国立博物館
「東京国立博物館」は、明治5(1872)年に開館した日本で最も長い歴史を持つ博物館。本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館、黒田記念館、資料館から成る、日本最大級の博物館でもあります。
日本と東洋の美術作品と考古遺物を約12万件所蔵。そのうち国宝が89件、重要文化財が650件(2024年4月現在)と、質・量ともに日本一のコレクションを誇ります。
「本館」では仏教美術や刀剣などの日本美術を展示。「東洋館」ではインドの仏像や中国の工芸品などを見ることができます。「平成館」には土偶や埴輪など、「法隆寺宝物館」には飛鳥時代を中心とする仏教宝物が展示されています。表慶館や黒門といった重要文化財の建築物も見どころです。
展示は、常時約3,000件の作品を展示する総合文化展と、年に3~5回程度行われる特別展の2種類。総合文化展は、年間約400回にも及ぶ展示替えが行われており、いつ訪れても楽しめます。一日ですべてをまわるのは難しいので、事前に目的を絞っておくのがオススメです。
〒110-8712
東京都台東区上野公園 13-9
上野駅
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
〒110-8712
東京都台東区上野公園 13-9
上野駅
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
【上野】恐竜の全身骨格など贅沢な内容を常設展示で楽しめる/国立科学博物館
明治10(1877)年設立の「国立科学博物館」は、日本最大級の総合科学博物館。
自然史と科学技術史に関する、500万点を超えるコレクションを誇ります。厳選された約25,000点から成る常設展示は必見。じっくり見るには一日では足りないほど広く深い展示内容を一般・大学生630円で楽しめます。
自然史の分野では、ティラノサウルスやフタバスズキリュウの全身骨格、アンモナイトの化石などを展示。忠犬ハチ公や南極観測犬ジロのはく製もあります。
科学技術史の分野では、江戸時代の天球儀をはじめ、和時計の最高傑作とされる万年時計、日本が打ち上げてきた人工衛星やロケットなどを見ることができます。
上から見ると飛行機の形をしている「日本館」は国の重要文化財で、壁や天井の繊細な装飾やステンドグラスの傑作を眺められるのも魅力。
ミュージアムショップでは、国立科学博物館オリジナルグッズをはじめ、本物の化石や鉱物、実験器具、工作キットなどを買うことができるので、帰りがけにぜひ覗いてみて。
〒110-8718
東京都台東区 上野公園7-20
上野駅
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
〒110-8718
東京都台東区 上野公園7-20
上野駅
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【上野】2022年4月にリニューアルオープン!常設展はモネ、ルノワールなど名作ぞろい/国立西洋美術館
「国立西洋美術館」は、西洋の美術作品を専門とする唯一の国立美術館。実業家の松方幸次郎が収集した「松方コレクション」を基礎に、西洋美術に関する作品を広く展示するため、昭和34(1959)年に作られました。
本館は近代建築の巨匠のひとりとして名高いル・コルビュジエによる設計で、世界文化遺産に登録されています。2020年10月からおよそ1年半の全館休館を経て、2022年4月にリニューアルオープンをしました。
印象派など中世から20世紀にかけての西洋絵画 ・彫刻を中心に、6,000点以上の作品を所蔵。モネの『睡蓮』
(2025年2月11日まで企画展「モネ 睡蓮のとき」にて展示中)を筆頭に、ルーベンス、ルノワール、ミロ、ピカソらの有名作品が多数あり、それらを常設展で鑑賞できるのが魅力です。ここまで常設展示の内容が豪華な美術館は国内では他にないでしょう。
同館を訪れたときは、館内だけでなく前庭も忘れずに立ち寄って。リニューアルにより本館開館当時の開放的な姿に近づいた空間に、オーギュスト・ロダンの『考える人(拡大作)』や『地獄の門』などがありますよ。
〒110-0007
東京都台東区 上野公園 7-7
上野駅
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
〒110-0007
東京都台東区 上野公園 7-7
上野駅
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【上野】多彩なジャンルの展覧会や公募展を開催/上野の森美術館
「上野の森美術館」は、上野公園にある唯一の私立美術館。常設展示は行わず、現代アートの優秀な若手作家を紹介する「VOCA展」、画壇への登竜門として定評のある「上野の森美術館大賞展」などの公募展を毎年行っています。
浮世絵展、マンガ展、書道展など多彩なジャンルの展覧会、海外の美術館の所蔵品を借り受けて行う「フェルメール展」や「ゴッホ展」のような特別展など、定期的に開催される企画展も人気です。
美術館オリジナルグッズは、すぐそばにある西郷隆盛像をモチーフとしたポストカードや一筆箋。イラストレーター古谷充子氏が手掛ける、ほのぼのとしたタッチの西郷さんと愛犬ツンのイラストが人気です。展覧会によってはグッズの販売場所が異なるのでご注意を。
※2025年2月中旬まで改修工事のため休館。開館については公式サイトをご確認ください。
〒110-0007
東京都台東区 上野公園1-2
上野駅
〒110-0007
東京都台東区 上野公園1-2
上野駅
【上野】誰もが気軽に来館できる“アートへの入口”/東京都美術館
大正15(1926)年に日本初の公立美術館として開館した「東京都美術館」は、芸術家の発表の場として発展。“アートへの入口”として、展覧会だけでなくワークショップなどの多彩なプログラムを実施し、誰もが気軽に来館できることを目指しています。
常設展はありませんが、国内外の名品を鑑賞できる特別展を年に数回開催するほか、多彩な企画展や美術団体による公募展など、年間を通して多彩な展覧会を開催しています。
入館は無料で、館内のレストランやカフェ、ミュージアムショップなどは自由に利用可能。モダニズム建築の巨匠・前川國男の建築も見どころの一つで、「建築ツアー」も実施しています。
〒110-0007
東京都台東区 上野公園8-36
上野駅
〒110-0007
東京都台東区 上野公園8-36
上野駅
【竹橋】19世紀末から今日にいたる日本の美術作品がそろう/東京国立近代美術館
皇居近くにある「東京国立近代美術館」は、日本初の国立美術館。19世紀末から今日まで、急速な近代化を成し遂げた激動の時代に生まれた日本美術の名作を収蔵しています。
横山大観や岸田劉生らの重要文化財を含むコレクションは13,000点以上にも及び、ピカソやシャガールなど日本の近代美術に影響を与えた海外作品もあります。
展示替え期間を除き、常時所蔵作品展を開催。会期ごとに選りすぐりの約200点を展示する所蔵作品展「MOMATコレクション」では、100年を超える日本美術の歴史をたどることができます。
年に数回行われる企画展や、皇居が一望できる展望休憩室「眺めのよい部屋」からの眺望も見逃せません。
〒102-8322
東京都千代田区 北の丸公園3-1
竹橋駅
〒102-8322
東京都千代田区 北の丸公園3-1
竹橋駅
【清澄白河】動き続ける現代アートを肌で感じる/東京都現代美術館
現代アートを楽しむなら、現代美術専門の公立美術館「東京都現代美術館」へ。常に動き続けるコンテンポラリー・アートを肌で感じることができるミュージアムです。
時代を切り拓いた革新的な作品を中心に、戦後の日本美術作品を中心に約5,800点を収蔵。岸田劉生、横尾忠則、村上隆ら日本の現代美術史を代表する作家の作品に加え、アメリカの60年代ポップアートをはじめアジア圏や南米など海外作家の作品も含む、実に多彩なコレクションです。
それらの作品は年に3~4回開催されるコレクション展「MOT コレクション」で観ることができます。また、絵画や彫刻だけでなく、ファッション、建築、デザインなど現代美術を幅広く紹介する企画展も人気です。
館内にはレストランやカフェ、ミュージアムショップのほかに総数約28 万冊を揃えた美術図書室も併設され、アートな時間を楽しめるようになっています。
〒135-0022
東京都江東区 三好4-1-1
清澄白河駅
〒135-0022
東京都江東区 三好4-1-1
清澄白河駅
【白金台】アール・デコ様式の建物と緑あふれる庭園は必見/東京都庭園美術館
白金台にある「東京都庭園美術館」は、外相・首相公邸や国の迎賓館としても使われていた「旧朝香宮邸」を活用した都立美術館。アール・デコ様式を現在に伝える本館自体が芸術作品であり、最大の見どころです。後世に伝えるべき名建築として、国の重要文化財に指定されています。
平成26(2014)年にリニューアルオープンし、ギャラリーやカフェが入った新館も加わりました。その周りには、茶室を備えた日本庭園、西洋庭園、芝庭から成る緑豊かな庭園があり、200円で庭園のみの入場も可能。
年に一度の「建物公開展」という旧朝香宮邸の建物自体が主役になる展覧会のほか、ファッション、写真、現代アートなど、装飾に関する多彩な企画展が開催されます。その都度さまざまなテーマで集められる展示作品と建物の空間との調和が魅力です。
モダンで優美な雰囲気は女性や建築ファンに人気が高く、庭園を眺めながらくつろげる「café TEIEN(カフェ庭園)」(※展覧会チケットが必要)もオススメです。
〒108-0071
東京都港区 白金台5-21-9
目黒駅
〒108-0071
東京都港区 白金台5-21-9
目黒駅
【乃木坂】国内最大級の展示スペースでアートな刺激をもらえる/国立新美術館
平成19(2007)年に開館した「国立新美術館」は、コレクションを持たない美術館。企画展や公募展を開催する他、美術資料の収集や提供などを行っています。国内最大級の展示スペースを生かして、2つの企画展を同時開催することもあります。
カーテンのように大きく波打つガラスの壁、巨大な逆円錐形の上に位置する空中レストランなど、黒川紀章氏が設計した建物は眺めるだけでワクワクできるほか、併設されたレストランやカフェはいずれも特別感あふれる空間。展覧会開催中はもちろん、展覧会が行われていなくても大いに楽しめるのが大きな魅力です。
地下1階のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」は品ぞろえ豊富なので、雑貨好きの人は要チェック!3階の美術専門図書館「アートライブラリー」では、過去に開かれた国内外の展覧会のカタログなどを無料で閲覧できます。レストランやショップ、図書館のみの利用であれば、入館料はかかりません。
〒106-8558
東京都港区六本木 7-22-2
乃木坂駅
〒106-8558
東京都港区六本木 7-22-2
乃木坂駅
【恵比寿】写真と映像を見るならここ!良質な映画や図書室も/東京都写真美術館
恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」は、世界的にも数少ない写真と映像専門の美術館。37,000点以上(2024年現在)の写真と映像作品、資料を収蔵しています。
3つの展示室では、年間15本ほどの展覧会を開催。国内外の著名なアーティストの個展から新進作家展、映像の祭典「恵比寿映像祭」まで、国内外の良質な写真・映像作品を存分に鑑賞できます。
ホールにはスクリーンもあり、映画の上映も行っています。専門図書室では、過去に行われた展覧会のカタログのほか、貴重な書籍を無料で閲覧することが可能。また、ワークショップなどのパブリックプログラムも充実しています。
〒153-0062
東京都目黒区 三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
恵比寿駅
〒153-0062
東京都目黒区 三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
恵比寿駅
写真/掲載スポットの運営元等より提供
芸術の秋を楽しもう!アート特集2024
レッツエンジョイ東京では「アート特集2024」と題し、イチオシのアートイベントや美術館をはじめ、ミュージアムショップや無料で見られる都内のパブリックアートなど、さまざまな角度からアートを楽しめるスポットをご紹介しています!
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佐々木 志野
広告制作会社や新聞社等に勤務後、2014年に独立。フリーライターとして企画・構成、取材、執筆、撮影などに従事。ビールと読書を愛するアクティブ系。
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2024年11月04日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2023年10月28日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2024年11月04日に再公開しております。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。