今秋は西荻窪の飲み屋街で一人飲みにチャレンジしたい!
――大阪府出身の小芝風花さんが、上京して東京に抱いた初めての印象は“冷ややか”。
「みなさんクールな印象で。というのも、大阪では近所の方を見かけたら『こんにちは!』と気軽にあいさつをして仲良くしていたのに、東京ではそういう習慣があまりないように感じて。あと関西弁が抜けなかったので、東京の男子高校生が『〜だよね』とか『〜じゃん』と話す様子に違和感がありました(笑)。今は何とも思わないんですが、当時はカルチャーショックでした」
――上京したての頃にもう一つ、“不思議な思い出”があるという。
「家族で初めて上野動物園へ行った際、お弁当を作っていったんです。それを園内で食べていたら、すごく珍しそうな目で周囲の人から見られて。私たちの様子を撮影する外国の人もいたくらい!東京の人はお弁当を作らないのかなって不思議に思いました(笑)。なぜあそこまで見られていたのか、いまだに謎なんです・・・」
――そんな小芝さんが、最近楽しんだのが下町へのおでかけ。
「浅草がすごく楽しかったです。友達と一緒に食べ歩きをしたり、いろんなお店に入ってハシゴ酒をしたり。お酒の力もあって、気になるお店があればノリで入って飲み歩きを楽しみました」
――以前は得意でなかったソロ活も、最近は楽しめるようになってきた。
「元々カラオケなどは一人で行けましたが、ごはん屋さんには一人で入れないタイプだったんです。でも先日福岡に行ったとき、一人で屋台に入れちゃったんです。しかもすごく楽しく過ごせたので、これからはソロ活も極めてみたいです。ただ、基本的には誰かと一緒に『おいしい』や『楽しい』を共有したいタイプなので、そちらも継続しつつ」
――小芝さんには、気になっているエリアがあるという。
「食の好みが似ている女友達に、『西荻窪で一人で飲み歩きをしたらすごく楽しかった』と聞いて。それ以来、西荻窪が気になっています。ちなみに彼女の一人飲みにはルールがあって、お店に入ったら一人で飲みに来ている女性と必ずお喋りをするそうなんです。ただ、いくら仲良くなってもそのお店でお別れして、また別のお店で新しい女性とお話をするっていう。それで7軒も回ったそうなんです!今秋、機会があれば私も西荻窪でチャレンジしたいです。でも一人だとさすがにハードルが高いかなあ(笑)?」
“魔王”の毒舌シーンは必見!見た後に前向きな気持ちになれますよ
――『転職の魔王様』は、“最恐毒舌”のキャリアアドバイザーが、悩める転職希望者たちの本音をあぶり出すヒューマンドラマ。小芝さんはヒロインの未谷千晴役を務めている。小芝さん自身、転職にはどんなイメージを持っているのだろうか。
「慣れ親しんだ今の仕事を離れ、より良い環境や自分のやりたいことを見つけて一歩踏み出すのは勇気のいることなので、転職に対しては良い印象を抱いています。私自身、コロナ禍で外出ができないときにこの原作や台本を読ませていただき、自分自身を見つめ直す良い機会になりました。成田(凌)さん演じるキャリアアドバイザー・来栖嵐の、本心をえぐられるような言葉が刺さりまくりました(笑)」
――成田さんとは今回が初共演。第一印象は「飾らない人」。
「良い意味で肩の力が抜けている人だなと。誰に対してもフラットな姿勢でありながら、自分自身のペースをしっかり持っていらっしゃるというか。そういう意味では今回の役にピッタリだと思いました。逆に私の役柄は、優柔不断で流されやすく、自分自身のこだわりをあまり持っていないキャラクターなので、撮影をしながら成田さんとの関係性を作っていっている最中です」
――小芝さん自身、デビューから現在までの間に仕事への向き合い方に変化はあったのだろうか。
「私が芸能界に入ったのは14歳の頃でした。当初は常に先輩に囲まれて生活をしていたこともあり、自分の意見を通すよりも、周囲の大人の方々に言われた通りに行動することが多かったです。でも年齢を重ねるにつれて年下のキャストやスタッフが増え、現場でも重要な役割を任せていただけることが増えてきました。その結果、自分の中で責任感が芽生え、お仕事の楽しさの質が変わってきたような気がしています」
――お仕事をする上で、原動力になっていることとは。
「やはり作品を見てくれる、応援してくれる方々がいることです。『あの作品おもしろかったです!』とか『見ています!』と言っていただけると、より良い作品に関わりたいと思います。自分のお芝居で人の心を動かせるようにがんばりたいと改めて思うんです」
――本作の見どころは、ずばり「前向きになれる」ところ。
「1話完結で、いろんな人の人生の岐路を描いているので、今の仕事や自分に自信が持てないという方にも、『自分のモヤモヤした気持ちは間違いじゃないんだ』と思っていただけると思います。ドラマを見た後に『よし、明日もがんばろう!』という前向きな気持ちになれるので、今後の人生を考える上でのヒントにしていただけたらうれしいです」
photo:Mariko Tosa hair&make up:Yuichi Sorimachi stylist:Daisuke Morimune text:Kei Osawa
Profile & Information
小芝風花(こしば・ふうか)
1997年4月16日生まれ。大阪府出身。
2011年「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し芸能の道へ。翌年ドラマ『息もできない夏』で女優デビュー。2014年公開の初主演映画『魔女の宅急便』でスクリーンデビューを果たし、同作で第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。その後、多くのドラマや映画、舞台やバラエティにも活動の場を広げ幅広く活躍している。
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※本記事内の情報は2023年08月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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