東京の人気スポット・神楽坂に行くなら必ず立ち寄りたい、寺社仏閣3選!
神楽坂は趣のある建物が残り、老舗の名店が並ぶ人気エリアです。神楽坂という場所そのものがパワースポットだという人もいて、最近ではおしゃれなお店や新しい建物もどんどん誕生。ブラブラと散歩をしたり、デートを楽しんだりする人たちでにぎわっています。
そこで今回は、神楽坂の周辺にある思わず立ち寄ってみたくなる寺社仏閣を3つご紹介します。
【1】黄門様も信仰した!?神楽坂を昔から護る毘沙門天/善國寺

▲神楽坂の途中に現れる、迫力の本堂
まずは、神楽坂のシンボルともいえる「善國寺」をご紹介します。神楽坂の途中に立つ、毘沙門天の提灯がかかる赤い門が目印です。
創設400余年という歴史を持つ善國寺。江戸幕府を開いた徳川家康公にゆかりのあった初代の住職が、江戸の街と徳川家の安泰のご祈祷をしたと伝わっており、そこから長い徳川幕府の時代は続いていきます。
水戸黄門でおなじみの水戸光圀公も信仰していたそうで、現代でも人気の高い家康公と光圀公が信仰していたと聞くと、感慨深いですね。
神楽坂を優しく見守る二体の石虎を見逃さないで!

▲本堂の前に鎮座する石虎
光圀公の時代には麹町にあった善國寺ですが、火災を機に、神楽坂に移転してから約200年が経っています。またその後、東京大空襲の被害を受けましたが、無事に復興を遂げ、今は神楽坂を通る人々を見守るように本堂が建っています。
善國寺でまず見逃せないのが、毘沙門天像が祀られている本堂の前に鎮座する二体の石虎。
普段、神社などでよく目にするのは「狛犬」ですが、こちらは「虎」であることにご注目。しかもこの石虎、なんと戦火をくぐりぬけ、今も昔と変わらぬ姿でこの場所に立っているのだとか。この姿を見るだけでもご利益がありそうですよね!
今も昔も賑わう、東京縁日発祥の地
善國寺は東京の縁日発祥の地として知られています。そのためか、善國寺の周りはいつも多くの人がいて、にぎやかです。そして、境内では意外なことに(?)、若い女性も多く見かけます。
実は以前、神楽坂を舞台にしたドラマが放送され、そのドラマに主演したアイドルのファンが神楽坂を多く訪れるようになり、善國寺にも立ち寄るようになったのだとか。
いつの時代も賑やかでありながら、独特の風情のある神楽坂。その地の安泰を守り続けている善國寺に、ぜひ訪れてみてください。
- 毘沙門天 善國寺
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所在地
東京都新宿区 神楽坂5-36
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最寄駅
牛込神楽坂
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電話番号
03-3269-0641
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【2】自然と神域を守り続けるために蘇った神社でホッと一息/赤城神社

▲建て替えられた本殿は、圧倒されてしまう迫力
善國寺を出て神楽坂を上っていくと、右手側に赤い鳥居が姿を現します。そこが「赤城神社」です。
赤い鳥居をくぐると、これまで参拝したことのないような雰囲気を感じます。赤城神社は、数年前に社殿などが建て替えられて現代的な趣を持つようになりました。この建て替え、ただ社殿を新しくしただけではなく、未来に向けて多くの自然を蘇らせ、神域を守り続けていくための大事な再生プロジェクトなのだそう。
境内には、ホッと一息つける雰囲気と心和むメニューの数々が人気の「あかぎカフェ」もあります。ぜひ、ここにも立ち寄って、心穏やかに神楽坂を楽しみましょう。
芸術と人々の暮らしを守る、優しい神様に参拝しよう!

▲江戸時代に流行した狛犬、加賀白山犬。希少価値あり!
赤城神社のご祭神は、岩筒雄命(いわつつおのみこと)。「火防の神」として、火の難から護っていただけるだけではなく、産業の繁栄や学問・芸術の発展などにも力を貸してくれる神様です。そんな芸術の神様が祀られているためか、境内には至るところに心惹かれるアイテムが散りばめられています。
江戸時代に人気があったという狛犬、加賀白山犬の形式を再現したもの。漫画界の巨匠である水木しげる先生の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』をモチーフにしたちゃんちゃんこ柄のお守り。どれも、未来にずっと残っていてほしい、日本の芸術作品です。赤城神社は「文化を未来に残していく」ことの重要さを教えてくれるような場所です。
- 赤城神社(新宿)
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所在地
東京都新宿区 赤城元町1-10
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最寄駅
神楽坂
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電話番号
03-3260-5071
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【3】愛するペットにご利益を!全国から参拝者が訪れる理由/市谷亀岡八幡宮

▲昭和37(1962)年に再建された本殿
赤城神社から牛込神楽坂方面に向かい、少し神楽坂から離れますが市ヶ谷方面まで行ってみると、市ヶ谷駅近くに「市谷亀岡八幡宮」があります。
江戸開発のパイオニアが築いた、正真正銘のパワースポット!
市谷亀岡八幡宮は、市谷御門内に江戸城の西の守護神として勧請されてから500年以上の歴史があります。その勧請した人物は、江戸城を築いたとされる太田道灌。
市谷亀岡八幡宮は、その江戸開発のパイオニアの異名を持つ道灌が認めるパワースポットでもあります。
ご祭神は、第15代応神天皇と、その母である神功皇后です。豊穣をもたらす神として源氏の氏神様としても信仰され、その長く続く繁栄を見守っていくことになる神様です。
境内には、かわいいワンちゃんの姿も!その理由は?
近年、市谷亀岡八幡宮の人気の一つでもあるのが、「ペット用のお守り」。
境内では、ペットを連れて参拝している人の姿を多く見かけます。市谷亀岡八幡宮では、ペットのご祈祷や、ペット用品を扱う企業の繁盛祈願なども受け付けているため、ペットに関するさまざまな願いを胸に参拝に訪れる人がいるそうです。
ペットは家族であるという時代のニーズに応えて、さまざまな祈祷・お守りが登場するのはうれしいですね。
眼の病気を癒やしてくれるお稲荷様にも感謝!

▲稲荷山を感じさせる階段は見どころ
市谷亀岡八幡宮を市ヶ谷駅方面から見ると、とても迫力ある長い階段があり、小高い場所に神社が建っているのがわかります。
この地は昔、稲荷山と呼ばれていました。稲荷山は、真言宗の開祖・弘法大師が開いたと伝えられている山で、その時建立されたのが長い階段の途中にある「茶木稲荷神社」です。
茶木稲荷神社には、全国から「眼病平癒」のご利益を求め、参拝者が訪れます。茶の木で目を突いてしまったという、稲荷山の神の使いである白狐伝説があり、そこから眼病で悩んでいる人に平癒のご利益を授けてくださるという信仰が深まったようです。
江戸城の守護神として勧請され、今も人々と寄り添いながらその姿を残す市谷亀岡八幡宮にも、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
- 市谷亀岡八幡宮
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所在地
東京都新宿区 市谷八幡町15
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最寄駅
市ケ谷
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電話番号
03-3260-1868
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神楽坂周辺でパワースポットを楽しむための3カ条
人気のお出かけ先である神楽坂周辺には、こんなにもパワースポットがあるんです。たまには、いつもと趣向を変え、ぶらりぶらりと神社仏閣を楽しむお出かけをしてみてはいかがでしょうか。
・善國寺では、神楽坂の風情を感じてみよう!
・赤城神社では、芸術的なポイントに触れてみよう!
・市谷亀岡八幡宮では、神様と人々が共存する愛について感じてみよう!
取材・文/西脇聖
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※本記事は2022年12月27日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2015年09月20日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2022年12月27日に再公開しております。
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