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日本全国にある展望タワーや展望台を巡っている展望施設マニアのかねだひろです。
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本記事では「今こそ改めて魅力を伝えしたい展望タワー」として、2023年12月に開業65周年を迎える「東京タワー」をご紹介します。
東京の“今”を65年間見守ってきた、展望タワー界のレジェンド/東京タワー
みなさんは12月23日は何の日かご存じですか?そうです!昭和33(1958年)年に東京タワーが開業した日、すなわち「東京タワーの誕生日」でございます!そして2023年は、開業65周年に当たる記念すべき年なのです。
昭和、平成、そして令和の時代を見つめ続けてきた、高さ333mの自立式鉄塔。建築当時は世界一の高さを誇り、現在は東京スカイツリー(R)に次ぐ日本で2番目に高い建造物です。
東京タワーといえば鮮やかなインターナショナルオレンジと白のツートンカラーがとても印象的で、高層ビルが立ち並ぶ都心部においても、そのオーラは健在です。時にやさしく、時に鮮やかに夜空を彩るライトアップも、東京の風景には欠かせない存在といっても過言ではありません!!
ここからは、誕生から65年間も東京のシンボルであり続けている展望タワー界のレジェンド「東京タワー」の魅力を詳しくご紹介します!
東西南北の変化を、写真と共に振り返る
東京タワーが開業した昭和33(1958年)年は、戦後復興期から高度経済成長期に突入し、東海道新幹線開通や東京オリンピック開催などに向けて日本が最も活気づいていた時代。開業当時、日本で一番高い建物は国会議事堂(中央塔65m)で、超高層ビルというものはまだありませんでした。
その後、高層ビルがどんどん立ち並び、日々変化していく東京をずっと見つめてきた東京タワー。その展望台は、幾多の人がそれぞれの時代の“今の東京”の目撃者となってきた場所でもあるのです。私自身、東京タワーから眺める街の変化を感じ始めたのが平成28(2016)年から。それから定期的に通うようになったのは、「その時に東京タワーにいたからこそ見られた風景」の一瞬一瞬を心に焼き付けたかったからなのかもしれません。
続々と建設されるビル、色づく木々、行き交う人々、空の色や雲の形も、その時にしか見られないもの。同じ風景はまたとないからこそ、今、目の前のものを大事にしたい気持ちになります。
それでは、平成28(2016)年と2023年に同じ方面から撮影した写真と共に、変化についてご紹介しましょう。
エレベーターでメインデッキに到着して、一番先に目に飛び込んでくるのが北側の風景。皇居のほか、政治関係の主要機関がある永田町、各中央省庁舎がある霞が関、日本一のビジネス街ともいわれる大手町・丸の内エリアなど日本の政治と経済の中心地を目にすることがでます。
右奥には東京スカイツリーの姿も見え、比較的低い建物が並ぶ銀座エリアとメディア・情報企業が集まる汐留のビル群という風景も特徴的です。
平成28(2016)年から大きく変わったのは虎ノ門エリア。当時は写真の左側に見える「虎ノ門ヒルズ 森タワー」しかありませんでしたが、2021年に「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」、2022年に「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」が開業しました。
そして2023年9月、東京駅北側の常盤橋地区で高さ390mの超高層ビルとなる「Torch Tower(トーチタワー)」が着工。2028年に日本一の高さとなる新超高層ビルが誕生する時には、この風景もまた大きく変わっていそうでワクワクしちゃいます。
続いて、東側を見てみましょう。まず真下に広がるのが、徳川家の菩提寺である増上寺を中心とした芝公園エリア。季節によって草木の色づきの変化を感じられる風景が楽しめます。
平成28(2016)年から大きく変わったのは東京湾を囲むベイエリアです。左の写真左上に映る茶色の超高層ビルは、完成当時日本一の高さを誇った「世界貿易センタービルディング」。現在は解体されましたが、浜松町駅周辺の再開発により、同ビルの建て替えを含めた計6棟のビル建設プロジェクトが進行中です。
浜松町に隣接する芝浦においても再開発が進み、勝どきや晴海などにも高層マンションが次々と建設されています。
自然が織りなす繊細な変化と再開発による力強い変化、というコントラストを楽しめるのが東側の風景なのです。
南側に広がるのは、比較的低いビルやマンション群と、空の広さが感じられる開放的な風景。高級住宅地としても有名な白金高輪エリアや華やかなイメージの麻布十番、さらに品川や川崎、遠くには横浜ランドマークタワーまで広く見渡すことができます。
この風景を見ていると、建物の数だけ人が生活していて、それぞれに人生のドラマがあるんだなぁと思え、“東京ってなんだかすごい・・・”なんて考えたりもしちゃいます(私だけかもしれませんが・・・)。
平成28(2016)年と比べてみると、変化したビルの姿がいくつか見られます。写真中央少し上~左側に注目すると、クレーンで建築中だった場所に、現在は完成したビルが建っています。こうして見てみると、時の移り変りをより感じられるのではないでしょうか。
東京タワーのメインデッキは、街を見渡せながらもしっかりと現実感があって、目の前に見える街や人が生きていると実感できる高さだなぁと、いつも思うのです。
西側は日本屈指の繁華街でもある六本木、そして東京の3大副都心である渋谷・新宿・池袋方面。
右側の写真で中央にそびえ立つのは、2023年11月に開業した「麻布台ヒルズ」内にある超高層ビル「麻布台ヒルズ森JPタワー」です。メインタワーとなる森JPタワーは高さ約330mで、東京タワーとほぼ同じ高さ。大阪の「あべのハルカス」を抜いて日本一の高さとなったことでも話題になりました。
平成28(2016)年は麻布台ヒルズは建設前のため、森JPタワーがある場所には「麻布郵便局(日本郵政グループ飯倉ビル)」が見えます。そこからニョキニョキと空高く伸びていくビルを見つめながら、大きな変化をダイレクトに感じる約4年間を過ごしました。
しかし、街の変化はこれからも永遠に続いていきます。東京タワー周辺も再開発されるため、これからも西側の風景は大きく変わっていきそうです。
どこを切り取っても絵になる!東京タワーフォトスポット
せっかく訪れたならば、東京タワーの美しい姿を写真に収めていただきたい!そこで、私がオススメするフォトスポットをご紹介します。
近年、インスタ映えスポットとして行列が絶えないほど人気なのが「東京タワーパーキングセンター 階段」。階段の壁が織りなすフレームの先に左右対称の東京タワーの姿がどーんとそびえ立ち、迫力ある1枚になります。
東京タワーパーキングセンターの上にある「芝公園18号」も階段に座ったアングルで撮影ができるスポットです。階段の下からあおりで撮影すると、空と東京タワーという背景できれいに撮影することができます。大人数での記念写真にもオススメです。
東京タワーの「駐車場入り口(神谷町駅方面)」には、公式フォトスポットが設置されています!東京タワーを見上げるアングルで撮影できるカメラ台もあるので、タイマー設定すればカメラマンがいなくても記念写真が撮影できちゃいます。
どんな写真が撮れるかは・・・是非実際に行って試してみてください!!
メインデッキへの外階段の出入口にもなっている「フットタウン屋上」は、隠れた穴場スポットで私も大好きな場所です。
というのもこちら、見上げれば美しい鉄骨を浴びることができる、素晴らしい場所なのです!!!
東京タワーに来て、この迫力ある姿を見ずに帰るのはもったいない!!!!!ベンチや自販機も設置されているので、東京タワーから降り注ぐパワーを存分に浴びながら休憩するのもオススメです。
まだまだ魅力が盛りだくさん!変化を続ける東京タワーの見どころ
東京タワー自体も変化し続けており、60周年を迎えた平成30(2018)年に開業以来初めてとなる大規模リニューアルを実施。特別展望台はジオメトリックミラーが煌めく「トップデッキ」としてリニューアルし、東京や東京タワーの歴史、現在、未来を感じる体験型展望ツアー「トップデッキツアー」がスタートしました。
大展望台は「メインデッキ」としてリニューアルし、今までよりも大きな窓から楽しめるように!ガラスの床「スカイウォークウィンドウ」も増設され、目の錯覚を使用した床や蓄光石で青く輝く床なども誕生しました。
展望台だけでなくチケット売り場やフットタウンビル内などもリニューアルされたので、昔にしか行ったことない・・・という方は違いにビックリするかもしれません!風景の変化と共に東京タワー自体の変化にも注目してみてください!
季節を感じるイベントが楽しめることも魅力の一つ。特別なライトアップやメインデッキで開催されるプロジェクションマッピング、333匹の鯉のぼり、夏のハイボールガーデンや縁日などなど・・・さまざまなイベントが目白押しです。
もう一つ、みなさんにも年に一度のイベントがありますよね?そう、お誕生日です!実は、東京タワーではお誕生日月に展望台に上るとちょっとしたプレゼントがあるんです!
1階チケットカウンターで、チケット購入時に誕生日を証明できるものを提示すると、ポストカードと誕生日バージョンのチケットを発行してもらえます。私も、毎年誕生日に東京タワーで風景の変化を感じながら、1年を振り返ったりしています。お誕生日に東京タワー、オススメです!
さらに、毎週土曜・日曜・祝日11時~18時に登場する公式キャラクター「ノッポン兄弟」とふれ合ったり、日本最大規模のesportsパーク「RED゜TOKYO TOWER(レッド トーキョータワー)」で楽しめたりと、展望台以外にも見どころが盛りだくさんですよ。
みなさんが東京タワーを訪れた時は、今回の写真とはまた少し違う風景を目にすることになるはずです。その日、その瞬間の“今の東京”の姿を、是非あなたの目で見つめてみてください!!!
- TOKYO TOWER Winter Fantasy ~Orange illumination 2024 ~
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開催場所
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最寄駅
赤羽橋
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開催期間
2024/11/15(金) ~ 12/25(水)
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〒105-0011
東京都港区芝公園 4-2-8
赤羽橋駅
〒105-0011
東京都港区芝公園 4-2-8
赤羽橋駅
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2023年12月22日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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