「横須賀」観光スポット4選！東京から日帰り一人旅

東京湾に浮かぶ最大の無人島「猿島」は、京急線・横須賀中央駅から短時間で行くことができる名所です。

駅から15分ほど歩くと、三笠桟橋が見えてきます。そこから1時間ごとに出航する船に乗ると約10分で島に到着。海風を感じながら横須賀の街を背にフェリーが進む船旅は、大人でもワクワクしてしまいます♪

「猿島」では、貴重な歴史遺産を見て回れるほか、磯遊びやバーベキュー、釣りなど、四季折々の魅力あふれる景色の中でさまざまな体験をすることができます。

かつて「猿島」は、東京湾を守る要塞の役割を担っていました。終戦後は一般人の立ち入りが禁止されていたため、貴重な自然や歴史遺産が今もその姿をとどめているのです。

そんな時が止まったような光景が広がる島内にはフォトジェニックなスポットも多く、カメラを片手に訪れるのもオススメ。

中でも「フランス積み」で出来たレンガの建造物は、日本国内の数カ所にしか現存しない貴重なもの。雰囲気のあるレンガのトンネルと時折姿を見せる木々の間を散歩すれば、映画の世界に迷い込んだような気分を味わえます。

無人島「猿島」の唯一のテイクアウトレストラン「Oceans Kitchen（オーシャンズキッチン）」では、地元・横須賀ならではの食材を使ったオリジナルメニューが楽しめます。

こちらでぜひ味わいたいのが、写真の「猿島丼」（900円）。地元で採れた海藻とシラスの上に、プチプチとした食感が楽しいとびっこ（トビウオの卵）をのせた一杯です（季節限定）。

環境に配慮し、容器や包装は自然に戻る素材のものにこだわっているという同店。ビーチやウッドデッキなどで波の音を聞きながら極上のランチタイムを満喫してみては？

「猿島」に向かうフェリー乗り場の近くにある「三笠公園」。この公園内に保存されている記念艦「三笠（ミカサ）」も横須賀の人気スポットです。

明治35（1902）年にイギリスで建造され、日露戦争で戦艦として活躍した歴史を持つ「三笠」。イギリスで保存されている「ヴィクトリー」、アメリカで保存されている「コンスティチューション」と並ぶ世界三大記念艦として広く知られています。

艦内の観覧も可能で、復元された「長官公室」などを見学することができます。

「三笠」の操舵手となり艦隊司令長官の指示を受けながら操艦して戦う・・・といった体験ができる「日本海海戦操艦シミュレーター」も設置。実際にハンドルを握りながらゲームさながらに「三笠」を操る体験ができます。

また「中央展示室」には、歴史の舞台をVRで体験できるスペースも。「VR日本海海戦」は、日本海海戦から講和条約締結までの一連の流れが理解できるストーリーとなっており、歴史上の人物と同じ目線でストーリーのクライマックスを体感することができます。

これらは一般開放されているため、観覧者は自由に体験が可能。日帰り旅でも気軽に立ち寄れるオススメのスポットです。

JR横須賀駅から歩いて約1分のところに「ヴェルニー公園」があります。

1946年の開園当時は“臨海公園”と呼ばれていましたが、公園の対岸にフランス人技師・ヴェルニーが建設に貢献した製鉄所跡地を望めることと、彼にゆかりのある祭りが毎年開催されることから、2001年にフランス式庭園様式を取り入れリニューアルされました。

バラが美しい公園としても知られ、園内の噴水もバラがモチーフとなっています。春になるとフランスの品種を中心とした約130品種、約1,300株のバラが咲き誇ります。

公園を含む横須賀駅から観音崎まで10kmほど続く海沿いの遊歩道「うみかぜの路」は、散歩にも最適です。

公園内には2023年1月にテレワークセンター「CORSAIRE Working Space ～コルセールコワーキングスペース～」もオープン。

横須賀本港や係留されている艦船が一望できる有料のワーキングスペースとなっており、1人席、2人席に加え、広めの会議スペースもあります。アルコールはのぞく飲食の持ち込みも可能。長時間の利用もできるので、気分を変えてリモートワークをしたい・・・という方にもオススメです。

「横須賀美術館」は、前方に東京湾、三方には観音崎の豊かな森という三浦半島屈指のロケーションが魅力的な海辺の美術館。多彩な企画展に加え、日本の近現代美術約5,000点の中から選りすぐりの所蔵品展と谷内六郎館を常設展示しています。

美術作品の展示はもちろん、山本理顕設計工場による“環境全体が美術館”というコンセプトの建物も見応え十分。海側から美術館を見た時に、背後にある森まで見えるよう建物の半分を地中に埋め、ガラス張りにして周りの景観と調和させているのです。

建物の内部は広々とした吹き抜けの空間に、海や空を望むことができるかわいらしい丸い窓がいくつも設けられています。やわらかな光が差し込む中、美術作品を眺めながら一人ゆったりと過ごせば、癒やされること間違いなしですよ。