六本木駅のすぐ近くに高級お茶漬け専門が
やってきたのは創作お茶漬け専門店「だよね。」である。
六本木駅から徒歩5分だ。
完全に余談だけど、この店名から20年くらい前のヒット曲を思い出した。
DAYONE。そういうラップが昔一世を風靡したことがあったのです。
六本木まで友達を連れてきたのだが、お茶漬けで人を誘い出すのは意外とむずかしい。「お茶漬け食べに電車乗って出かけるの……?」という感じになってしまう。
いや、すごいんだから。ここのお茶漬けは!
「和牛の炙り茶漬け」の作り方
注文するのは「和牛の炙り茶漬け」(1,480円)。他にもいろいろなお茶漬けがあるのだが、どうしてもこれが食べたかった。まだピンと来ていない同行者もこれを見れば納得してもらえると思う。
注文が入ると同時に、店員さんが石焼鍋(石焼ビビンバなんかを作るやつですね)でご飯を焼く。お茶漬けに「おこげ」が入るということだ。早くもメラメラと期待が高まってくる。
続いて、いい感じに分厚いチャーシューを2枚、ガスバーナーで炙る。
具材をご飯に乗せる。
あれ?これじゃただのチャーシュー丼なのでは……?和牛はどうしちゃったのさ……?などと思っていると、
牛肉のどうみても明らかにいいところ(A5ランク和牛だそう)を淡々とした様子で冷蔵庫から取り出して、
ご飯に乗せ、慣れた手つきでガスバーナーで炙る。
ワ―!こんなことしちゃダメだろ!!牛肉のシズル感をいたずらに高める演出は国際条約で禁止!!!(*そんな条約はありません)……と盛り上がってみたが、当然これを僕は食べにきたのだ。
光がまぶしすぎると、対象物がよく見えなくなるだろう。それと一緒で僕には、これがなんだかよくわからない。小さいころに夢の中で拾った宝石のかけらかな?
いかん。テンションが高まりすぎている。
出汁→丼ぶり→お茶漬けの順で食べる
最初に「お茶漬け用の出汁」だけを飲んでみることが推奨されている。おいしい!あまりしょっぱくなくて優しい昆布の出汁。冬場に自動販売機でこれ売ってくれないかだろうか。
その後、出汁をかけずに一度丼ぶりのようにして食べてほしいという。
ご飯のおこげすごいな。ご飯が焼けただけなのに、なんでこんなにそそられるんだろう。
食べてみると、この時点でも十分うまい。ただ、もうさっき飲んだ出汁とこの丼ぶりが完璧に「合う」ことが想像できてしまうじゃないか。早くお茶漬けにするぞ!
熱々の出汁をかけると、牛肉も程よい状態に温まる。
おお、これは大変だ。温かい出汁の中でたゆたう牛肉、ご飯、その他の具材……。君たちはきっと誰よりも自由だ。
お茶漬けから牛肉が出てくるところ、見ますか?まあ見ても味がするわけじゃないですからね。こんなもの見せてもしょうがないです。ただ、見せもしないってのも不誠実じゃないかと思いまして……?(見せたいだけ)。
食べてみると想像していたよりもずっとうまい。熱々の出汁がかかった牛肉は火の通り方が均一でなく、どこを食べても新しいおいしさがある。
ご飯もおこげになっているところとなっていないところがあって、味わうには脳がフル回転する感じ。お茶漬け食べているだけなのに、口の中が大躍動している。
名画に例えるとするとこんな感じだろうか。とにかくワーッと迫ってくる味。
口の中にあるものが、こんなにも心に迫ってくるなんて思いもしなかった。ここまで見たら同行の友達もようやく納得してくれたようだ。
鮭といくらの海鮮茶漬け
お茶漬け一杯だけでも結構なボリュームがあったのだが、せっかくなのでお腹が許す限り食べていきたい。
こちらは北海道産の銀鮭といくらが乗っているお茶漬け(980円)。まじめに作っているのに豪華さに笑ってしまう。
旨辛豚と自家製ラー油のお茶漬け
こちらは豚肉が主役の辛いお茶漬け(980円)。自家製の食べるラー油がけっこう本気で辛い。食べていて軽く汗をかくくらいだ。
びっくりしたのは、ご飯のおこげと辛さがすごく合うこと。今まで知らなかったよ。
和風出汁のカレー茶漬け
こちらはカレーのお茶漬け(880円)。カレー味といっても、出汁にほんのりカレーの香りがついているくらいの上品な物。
「カレー味のお茶漬け食べるくらいだったら、本物のカレー食べたほうがいんじゃないのかな……?」なんて思っていたけど、全然別。超うまいです。
他のお客さんにも感想を聞いてみた。
「すごく香ばしいですよ。家ではお茶漬けの素くらいしか食べたことないですが、これは本当においしい……」
ですよねですよね!
でも別に知らないおじさんに感想聞く必要なかったかもしれない……。お食事邪魔しちゃってすみません。
カロリーは低めなのがうれしい
店長の皿井さんによると「当店はランチにも使えますし、呑んだ後にも使えます。それから一般的なラーメンよりもずっとカロリーは少ないですよ」とのこと。
メニューを見ると「和牛の炙り茶漬け」でも592キロカロリーと確かに少なめ。ラーメンなら、このくらいの満足感を得るのに倍くらいのカロリーを摂取しないといけないだろう。これは女子にもおすすめできるメニューではないか。それに呑んだ後、女子に「お茶漬け食べていきませんか」なんて言われたら男はホイホイついていくでしょう(最後の最後でこの記事が「女性向けお出かけ記事」ということを急に思い出しました!)。
さて、この創作お茶漬け専門店「だよね。」は 今年の夏には上海にも支店を出す予定だという。中国の人たちが飲んだ後に豪華なお茶漬け食べている光景は、想像しただけでなんだかおもしろい。
でもそんな遠いところに出す前に、うちの近所に作ってほしいなぁ~。高級お茶漬け、超おすすめですよ!
住所:東京都港区六本木4-12-4 清水ビル1F
営業時間:月~木11:30〜15:00、17:00〜翌5:00 金11:30〜15:00、17:00〜翌6:00 土・祝前11:30~翌6:00 日祝11:30〜24:00
定休日:なし
最寄駅:六本木
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※本記事内の情報は2017年03月10日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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