旅するパンマニアがナビゲート!架空の航空会社の“伝説の機内食”が楽しめるパン屋さん/Alsace Air

10,000個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。本記事では、ユニークなコンセプトを掲げる東京・池袋のパン屋さんをご紹介します。

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JR(山手線、埼京線、湘南新宿ライン)、東京メトロ(丸ノ内線、有楽町線、副都心線)、西武池袋線、東武東上線と計8路線が乗り入れている池袋駅。その西口から徒歩7分くらいの場所にあるのが、本記事でご紹介するパン屋さん「Alsace Air(アルザスエール)」です。

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同じく西口にあるベーカリー併設レストラン「Brasserie Laiton(ブラッスリーレトン)」の分店として、2024年1月にオープンしたこちら。


店内にはレトンのベーカリーでも販売されているパンなどを含め、約30種類の商品が並びます。サンドイッチや惣菜類にはレトンのシェフによるパテやソーセージ類などがふんだんに使われているので、味は折り紙付きです。

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パンが魅力的なのはもちろんなのですが、私が声を大にして紹介したいのはお店のユニークなコンセプト。


「Alsace Air」は架空の航空会社の名称で、「1960年~70年代にフランスのアルザス地域を拠点にヨーロッパ主要都市への短中距離を運航していた」という設定。機内食の充実をエアライン各社が熾烈に競い合った時代の中で、極上のサンドイッチの提供にこだわり、運航が途絶えた今となってもその味を懐かしむ声が多い・・・という架空のバックグラウンド・ストーリーが基になっているのです。


架空であるにもかかわらず、懐かしい気持ちにさえなるコンセプトなので、一つ一つのパンが愛おしくて。サンドイッチなどお店に並ぶ商品自体も“伝説の機内食を再現”をコンセプトに作っているのだそうです。

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ここからは、Alsace Airで特にオススメしたいパンを3つご紹介しましょう。


まずは、一番人気でもある「Alsaceドッグ」(420円)。レトンのレストランで大好評の自家製ソーセージをホットドッグにした一品です。

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ホットドッグ専用に作られたパン生地は、ほのかに甘みも感じられ、もっちりしているのだけれど軽めな食感。


とにもかくにも、ソーセージの肉汁がすごく、バリッと噛んだ瞬間からジュワッとうま味が広がり、ザワークラウトの酸味と粒マスタードのピリッとした辛味が良いアクセントになっています。


上にはチーズとパセリという組み合わせで、手のひらサイズながら満足度が半端ないです。

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「クラシックカスクルート」(490円)は、ビストロの定番であるパテ・ド・カンパーニュを挟んだサンドイッチ。


こちらもサンドイッチ専用に作られたバゲット生地に、キャロットラぺ、サニーレタス、それにシナモンやクローブ、スターアニスなどのスパイスを効かせたジャムをサンドしたパテ・ド・カンパーニュという組み合わせです。


ちなみに、“パテ・ド・カンパーニュ”は直訳すると“田舎風パテ”という意味。マリネした豚肉とレバーペーストを混ぜ合わせ、型に入れて焼き上げるフランスの伝統料理です。まさにフランスの航空会社による“伝説の機内食を再現”というコンセプトにピッタリな商品ですよね。

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ところでテ・ド・カンパーニュでスパイスを効かせたジャムをサンドするって珍しいなと思い、お聞きしたところ、ビストロではお口直しということでパテ・ド・カンパーニュと一緒に出していることがあり、それをサンドイッチにしてみたというのです。


むぎゅりと弾力ある生地はシンプルな味わいで、具材の美味しさを最大限に引き出しているサンドイッチです。

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最後は、人気No.3だという菓子パン系の「黒ゴマパンのあんバター」(300円)。黒ゴマをふんだんに使ったバゲット生地で、オリジナルの低糖質の粒あんとバターをサンドしています。

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ころんと丸みのある生地が滋味深く、ゴマの香ばしさが良いアクセントになっています。粒あんは低糖質ということもあり、やさしい甘み。


個人的にオススメな食べ方は、バターが少し溶けてからいただくこと。バターの塩味とあんこの甘みが良い感じに交わり、甘じょっぱく、それを追いかけるようにゴマの香ばしさが全体を包み込み、思わずもう一つ食べたくなるクセになる味わいになるのです。

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イートインスペースはなく、テイクアウト専門のアルザスエール。もしこちらを読んでくださっているあなたが、パンも好きな上に飛行機も好きなら、有料ではあるけれど、持ち帰り用の紙袋も購入してほしいです。機内の窓をイメージしたという三角の窓に、アルザス地方のシンボルであるコウノトリをモチーフにしたロゴが印刷された紙袋。もうね、この紙袋を持っているだけで、都内にいながら、海外旅行に行った気分になれること間違いなしです。

スポット
Alsace Air(アルザスエール)

〒171-0021
東京都豊島区西池袋 3-17-20

池袋駅

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東京都豊島区西池袋 3-17-20

池袋駅

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※本記事内の情報は2024年07月01日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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