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「日本庭園」と一言で言っても、枯山水庭園や池泉回遊式庭園など、様式はさまざまです。大ざっぱに分類した時、この2つとともに比較的メジャーな様式として名前が挙がるのが「露地(ろじ)」と呼ばれる、お茶室に付随する庭園。本記事ではそんな「露地」の魅力を体感できるスポットをご紹介したいと思います。

本格的だけど新しい。2022年にできた茶室と露地/離岸 Gallery & Chanoyu

▲写真提供:離岸 Gallery & Chanoyu

▲写真提供:離岸 Gallery & Chanoyu

経堂駅の改札を出て徒歩4〜5分ほど。住宅街の一角に「離岸 Gallery & Chanoyu(リガンギャラリーアンドチャノユ)」はあります。


2022年5月にオープンした同店。通りに面したギャラリーショップでは、日本各地の作家さんによる「うつわ」(食器、酒器、茶道具など)を展示販売しており、ここにしかない一品と出会うことができます。

世田谷の住宅街に潜む茶室と庭園「離岸 Gallery & Chanoyu」へ_1190732

ギャラリーだけではなく「本格的なお茶室があり、そこでお茶をいただける」いわゆる「茶の湯」も楽しめるのがこちらの特徴。現代の茶室は美術館や神社仏閣に併設されていることが多く、気軽に利用しづらいイメージがありますが、離岸 Gallery & Chanoyuの茶室は「オープンに立ち寄れる」貴重かつ新しい茶室なのです。


お茶室は通りからは見えないのですが、ショップ内に書いてある案内に従って、建物脇の路地のような細い園路を通ってお茶室へ向かいます。ここから「露地」が始まっているので、ぜひお庭の様子を楽しみながらゆっくり進んでみてください。


ちなみに建物と建物の間の通路を主に意味する「路地」の語源は「露地」という言葉から来ているという説もあります。

世田谷の住宅街に潜む茶室と庭園「離岸 Gallery & Chanoyu」へ_1190733

園路を抜けた先には・・・このような癒やしの空間が広がっています!


これこそが茶の湯のためのお庭「露地」。「茶庭」と表記されることもあります。この空間を重視したといわれるのが、あの千利休です。


時代を遡り室町時代〜安土桃山時代。「露地」は、京都や堺など当時の商業都市の住居に設けられた「坪の内」(坪庭)から発展したとされます。町なかに存在することが多かった茶室を“日常生活から隔離された空間”として演出するため、まるで“山の中にある庵(小屋)”にいるかのように感じられるよう、山里にあるような樹木や苔、自然石を使った飛び石などを配置しているのが特徴です。手を清めるための「つくばい」も欠かせません。

▲写真提供:離岸 Gallery & Chanoyu

▲写真提供:離岸 Gallery & Chanoyu

また、こちらの露地は、昭和の東京で活躍した一流造園家・飯田十基に師事した石正園の平井さんにより造られました。以前ご紹介した「池泉回遊式庭園」のような大規模なお庭ではないですが、伝統的な日本庭園のエッセンスを大切にして作られた場所なんです。


これから3年、5年、10年と時間を重ねながら植物も成長し、より山里のような自然を感じられる空間に育っていくのでしょう。

体験プランもあり。「茶の湯」の世界観に浸れる茶室

世田谷の住宅街に潜む茶室と庭園「離岸 Gallery & Chanoyu」へ_1190735

露地の魅力を存分に堪能したら茶室の中へ。こちらの茶室は四畳半の伝統的なスタイル。木材も京都の老舗銘木店で選ばれたものを使用するなど、こだわりの詰まった空間です。


お茶室を貸し切って茶会などのイベントを開催することも可能。さらに、茶の湯に興味があるけどハードルが高く感じる・・・なんて方も楽しめるよう、予約制の「呈茶」(1,500円)という茶の湯体験プランも用意されています。


体験は、露地の飛び石を歩き、にじり口からお茶室に入り、店主から簡単な説明を受けながらお抹茶と季節のお菓子をいただくという流れ。カフェ感覚よりはもう少し本格的な茶の湯の世界観を味わうことができます。30代の若い店主が迎えてくれるので、茶の湯体験が初めて!という若い方にもぜひ足を運んでもらいたいです。

スポット
離岸 Gallery & Chanoyu

〒156-0052
東京都世田谷区経堂 2-15-3-2

経堂駅

〒156-0052
東京都世田谷区経堂 2-15-3-2

経堂駅

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