年200杯のラーメンを食べるラーメンインタビュアーがナビゲート!
こんにちは、ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。東京都内を中心に年間約200杯以上のラーメンを食べ歩き、作り手の人柄や想いを伝える「ラーメンインタビュアー」として活動しています。
今回は「都内で究極の塩ラーメンを食べるならココ!」というお店をご紹介します。
塩を極めた店主が作る!賞受賞の塩ラーメン店/町田汁場 しおらーめん進化 本店
今回ご紹介するのは、小田急線・JR町田駅から徒歩15分ほどの場所にある塩ラーメン専門店「町田汁場 しおらーめん進化 本店」。
駅から少し離れた場所にあるため、町田駅前から出ているバスを使って森野3丁目前で降車するのがオススメです。
ラーメン業界におけるアカデミー賞としても名高い、TRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)を筆頭に、数多くの賞を受賞してきた同店ですが、創業は2007年とまだ塩ラーメン専門店がメジャーではなかった頃。
「当時は『醤油ラーメンがないなら帰る』と言われたこともありましたね(笑)」と話してくれたのが、今でこそ都内最高峰と謳われる塩ラーメンを作り上げた同店店主・関口信太郎さんです。
高校時代からギタリストとしてバンド活動に明け暮れていた中で、掛け持ちしていた飲食店アルバイトの一つに「ラーメン」があった、と関口さん。
自身のバンドが解散したことをきっかけに、「ラーメン一本に絞ろう」と本格化。修業当初から独立を視野に入れながら、駒澤大学に本店がある塩ラーメン専門店「ひるがお」で3年半修業を積んだのち、念願の自分のお店をオープンさせます。
昔から「どんな食材にも塩をつけて食べるのが好きだった」という無類の塩好きの関口さんは、塩ラーメン専門で勝負をすると決めてから、味の決め手ともなる“塩ダレ”に使う塩の研究をスタート。塩を収集しはじめ、気付けば塩コレクションは約100種類を超える量になっていたそうです。
中でも選りすぐりの塩を常に20種類ほど持ち歩き、どんな食材でも合う塩を見極められるこだわりぶりは、まさに“塩の魔術師”。
「より専門的な知識を身につけたくなり、どの塩がどの食材に科学的に合うのかなど、塩の歴史から学ぶ『ソルトコーディネーター』の資格も取得しました」(関口さん)
そんな同店でぜひ食べていただきたいのが、人気メニューの「しお味玉らーめん」(1,020円)。
麺の上には、焼豚、メンマ、味玉、ネギがトッピングされています。
黄金に輝くスープは、一口飲めばふくよかな塩のうま味をダイレクトに感じられ、衝撃が走るほどの芳醇な味わいにノックアウト・・・!塩味と甘みのバランスも絶妙で、いつまででも飲んでいたくなります。
山水地鶏の丸鶏や地鶏のガラでじっくりと煮込み、丁寧にとったスープに長崎県産のあごを加え、そこに高知県産完全天日塩やベトナム産天日塩など5種類の塩を主軸とした塩ダレも合わせた塩ラーメン。なんと合計で30種類以上の食材を使用しているのだそう。
「塩の“色味“を大切にしているため、塩の苦味や酸味などが残るようにしています。敢えてにがり成分の多い塩やキレのある塩をブレンドすることにより、一つ一つの塩の良さをより引き立たせ、ないところを補い合うことでまとまりが出るんです」(関口さん)
関口さんがそれぞれの塩の特徴を理解しているからこそ、いつまでも飲んでいたくなる“分厚いうま味“を生み出すことができるのですね。
滑らかさが特徴の自家製麺は、国産小麦100%使用。しなやかで程よくやわらかな麺だからこそ小麦の香りが楽しめます。また、力強いスープをグッと掬い上げるため、麺がスープとよく絡み箸が止まりません。
さらに同店にある4種類のラーメンは、それぞれのスープに合うように全て麺を変えているというこだわりよう。「本店の目の前に製麺所を構えていて、現在は本店・町田駅前店合わせて500食ほどの製麺を毎日行っています」(関口さん)
「今年で16周年を迎えて、改めて“原点”を見つめ返そうと思っています。ラーメンはもちろん、塩も、素材も、水もすべて見直して新たな挑戦をしたいと思っています」と、関口さん。
これからもさらなる進化が楽しみな「町田汁場 しおらーめん進化 本店」。一度食べたら心を奪われること間違いなしの、至極の塩ラーメンをぜひ味わってみてくださいね。
〒194-0022
東京都町田市森野 3-18-17 ウイング森野 1F
町田駅
〒194-0022
東京都町田市森野 3-18-17 ウイング森野 1F
町田駅
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※本記事内の情報は2023年09月21日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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