国内400カ所以上の展望施設を巡ったマニアがナビゲート!

日本全国にある展望タワーや展望台を巡っている展望施設マニアのかねだひろです。


展望施設の情報や、その日その時その場所に行ったからこそ目にすることができる景色をSNSやブログなどで発信しています。この連載では1都3県のオススメしたい展望施設をテーマごとに紹介できればと思います。


今回は、「日本屈指の絶景トレインビュースポットとして、「北とぴあ 展望ロビー」をご紹介します。

鉄道ジオラマのような街並みを思う存分楽しめる/北とぴあ 展望ロビー

東京メトロ南北線・王子駅直結の「北とぴあ」は東京都北区にある複合文化施設。


最上階の17階では北・南・東の三方向が展望ロビーとして無料開放されており、約80mの高さから北区の街並みと東京都心部・埼玉方面に広がる大パノラマを楽しむことができます。

17階でエレベーターを降りて一番最初に登場するのが南ロビー。大きな窓に腰掛ベンチ、望遠鏡もしっかりと設置されています。

南側の景色を見ていきましょう。


右手には飛鳥山公園が広がっています。飛鳥山公園は桜の名所として、そして新一万円札の顔となる渋沢栄一が暮らした場所としても有名。実は1993年まで、公園内には回転式展望タワー「スカイラウンジ(通称:飛鳥山タワー)」もあったんですよ!


飛鳥山公園の後ろには東京都心部の高層ビル群が見え、高層ビルの先にちょこっと東京タワーの姿も。


そして左側には、ドーンとそびえ立つ東京スカイツリー(R)も望むことができます。

▲東京スカイツリーにズームイン!

▲東京スカイツリーにズームイン!

東京スカイツリーまでは直線距離で約8㎞ほど離れていますが、その間に高い建物が無いので、しっかりと全身を捉えることができます。


東京スカイツリーの左側、写真中央にちょこんと見える白い塔は、以前ご紹介したタワーホール船堀(船堀タワー)。なんと北とぴあは東京スカイツリー、東京タワー、船堀タワーという東京3大タワーの姿を同じ方面に見ることができるスポットでもあるのです!

新幹線だけで6車両!真下を走り抜けるさまざまな車両に大興奮

さらに南側で注目して見ていただきたいのが線路(電車)。JR王子駅は京浜東北線の駅ですが、8本の線路があるのが見えます。


写真左の高架が新幹線の線路(上下線)、ホームを挟んで京浜東北線が乗り入れている線路(上下線)、そして上野東京ラインの列車などが走る線路(上下線)、湘南新宿ラインの列車や貨物列車などが走行する線路(上下線)の順に並んでいます。


多い時には約3分ごとにやってくる京浜東北線をはじめ、さまざまな車両が行き交う様子をほぼ真上から見られるのがこの展望ロビー最大の魅力


ちょうどこの写真を撮影した時には、新幹線であるH5系(はやぶさ)とE6系(こまち)の連結車両が通って、近くにいた子どもたちが大興奮していました。

これまた新幹線のE7系(かがやき)とE3系(つばさ)が上下線ですれ違う瞬間を激写!


E3系は一般の新幹線車両よりも一回り小形に作られているのですが、並ぶと確かにその大きさの違いがよく分かります。

こちらは、新幹線E3系(つばさ)とE2系(やまびこ)の連結車両。そしてその下では、東京さくらトラム(都電荒川線)の車両も動き出しています!


新幹線と都内で唯一道路上を走る路面電車が並ぶ姿・・・これぞ、この場所ならではのトレインビューでございます!

貨物列車が通過していくのも見えます。たくさんのコンテナを引き連れて走っていく姿がかっこいいです。

特急「253系(きぬがわ)」も通過していきました。


JR東日本と東武鉄道では特急列車の直通運転を行っていて、JR東日本の特急形電車253系(「日光」「きぬがわ」)や東武鉄道の特急車両100系(「スペーシア日光」「スペーシアきぬがわ」)が運転されています。


こちらの直通運転の特急列車は定期運行数が減ってしまっていましたが、2023年7月~2023年9月末までは臨時列車の数を増便。目撃するチャンスが少しだけ増えています。

そして、なんとこの日は「TRAIN SUITE 四季島」の姿も見ることができました!


JR東日本が運行する豪華寝台列車TRAIN SUITE 四季鳥。いつかは乗ってみたい、憧れのクルーズトレインに出合えてテンションがあがってしまいました。

こちらから見えるのは鉄道だけではありません。飛鳥山公園の方角に目を向けると、飛鳥山モノレール(あすかパークレール)「アスカルゴ」がゆっくりと動いている様子も目にすることができます。


「アスカルゴ」はレール延長48m、高低差約18mを片道2分で運んでくれる斜面走行モノレール。なんと乗車賃は無料です!

到着した先の飛鳥山山頂からもトレインビューが楽しめますし、公園内では「都電」や「蒸気機関車」の展示車両に乗ることも可能。


北とぴあに訪れた際には、あわせて飛鳥山公園に訪れるのもオススメです。

東側はちょっぴりカオスな風景!?夜景もオススメ!

東ロビーから見えるのはどこまでも広がるビル街。街中を通る首都高や、隅田川、個性的な形のビルなど、程よいカオス感があり、個人的にも好きな景色です。

遠くには、隅田川を渡る、新交通システム日暮里・舎人ライナーの姿も見ることができます。こちらもぜひ見つけてみてくださいね!

東側は建物が密集しているので夜景もキレイ!


街明かりがどこまでも広がっていて「ここから見える一つ一つの光に、一人一人の人生があるんだなぁ」なんて思いながら眺めていました。

北側に見えるのは綺麗なカーブを描く新幹線!

カーブを描く新幹線の姿を見るなら北ロビーからの景色がオススメ。迫りくる勢いを感じることができます。


ちょうどこのタイミングは新幹線(E5系、E7系)、在来線(E231系、E233系)、特急(東武100系「日光詣スペーシア」)の5車両が一堂に会する瞬間でした!


こうなったらいつか8車両すべてが集まる瞬間も見てみたいです。新幹線も2023年7月~9月末まで「夏の臨時列車運転期間」として運行本数を増やしているので、たくさんの車両を見るなら今がオススメですよ。

6階には新幹線を間近で見られるスポットも

北とぴあの6階には、このようにガラスのドームのような少し外に突き出た場所があります。

この場所から右側を覗くと・・・写真のように近い目線で新幹線が走り抜ける姿を見ることができます!より近くで新幹線を見たいと思ったら、ぜひこちらにも立ち寄ってみてください。


都会的な景色を楽しみながら、多種多様の鉄道車両だけでなく、バスや飛行機などさまざまな乗り物が動いている姿を一度に目にすることができる「北とぴあ 展望ロビー」。日本屈指のトレインビュースポットで、とっておきの瞬間を目にしていただけたら嬉しいです!

北とぴあ展望ロビー
  • 所在地

    東京都北区 王子1-11-1 17F

  • 最寄駅

    王子

  • 電話番号

    03-5390-1100

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※本記事は2023年08月30日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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