日本在住16年、イタリア人フードライター・マッシがナビゲート!

こんにちは、イタリア人フードライターのマッシです。日本に来て約16年、日本食やスイーツを中心に食べることが大好きで、毎日SNSやブログで食への愛を発信しています。

 

そんな私が今回紹介するのは、「都内でイタリアの郷土菓子を食べるならココ!」というお店。

日本人パティシエが作る“イタリア人の日常”にあるお菓子/Litus

【新富町】イタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」イタリア人フードライター・マッシのイチ推し。_793395

東京都内にはイタリアの料理やスイーツを楽しめるお店がたくさんあるけれど、中でも今回は、 “イタリアへの扉”があるお店を紹介したい。ここに行けば、イタリア中を旅したような気分になれるのだ

 

そのお店とは、銀座と築地の間にあるイタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」。店名はラテン語で「渚」という意味で、看板はイタリア・シチリア島の形になっている。店名、看板、そして真っ白でシンプルなお店の雰囲気から、ついシチリア島を思い出さずにはいられない

【新富町】イタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」イタリア人フードライター・マッシのイチ推し。_793396

Litusのスイーツは、まるでイタリア現地の味そのまま。それらに魅了された僕は、2021年1月にオープンして以来何度も訪れている。現地の味を作るのは、イタリアの有名レストランなどで7年間働いていたパティシエ・塩月紗織さんだ。

 

イタリア人のような情熱でお菓子を作り続けている塩月さんは、お菓子に“イタリア人の日常”までをも入れ込む。とくにラム酒たっぷりのババや、レモンの果実をそのまま食べているような濃厚さのレモンケーキはそれを体現していると言える。目を閉じてLitusのお菓子を食べたら、イタリア人パティシェが作ったのではないかと思うほどに、“イタリア人の日常にあるお菓子”そのままなのだ。

▲スイーツごとに解説があって分かりやすい

▲スイーツごとに解説があって分かりやすい

【新富町】イタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」イタリア人フードライター・マッシのイチ推し。_793398

お店に入ってすぐ目に飛び込んでくるスイーツはどれも美しい。ピエモンテ州のブディーノ(プリン)やヴェネト州のティラミス、シチリア州のカンノーリなど、北イタリアと南イタリアのスイーツをメインに、季節限定のものも含めた生菓子や焼き菓子が約20種類ほど並ぶ。

 

イタリアの祭日に食べる伝統菓子も味わえるから、文化の勉強にもなる。こぢんまりしたお店だけれど、中に入るとイタリアを深く知れて、イタリアを旅しているような気分にさえなる。

「カンノーリ」(900円)

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とにかく魅力的なスイーツばかりだが、ここからは絶対に食べてほしいスイーツを3つ厳選して紹介する。


シチリアを代表する伝統菓子・カンノーリ。中にリコッタクリームがはみ出るほどぎっしり入っていて、まずその見た目に惹かれる。手で持つと、その重量感に驚く。ひとくち目から南イタリアらしい濃厚なリコッタチーズの味わいを感じられてシチリアにワープしたような気持ちになるほど美味しい。

「ババ」(750円)

【新富町】イタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」イタリア人フードライター・マッシのイチ推し。_793400

スポンジケーキにラム酒をたっぷり浸したババは、ナポリの名物菓子だ。ホイップクリームの甘さとラム酒のマリアージュが絶妙で美味しい。カンノーリ同様、イタリア、とくにシチリアが産地として有名なピスタチオを刻んでのせているのも特徴。

「レモンケーキ」(600円)

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イタリア北部・ガルダ湖地域で親しまれているお菓子、レモンケーキ。レモンの手絞り果汁がたっぷり入っていて、食べる前からレモンの香りがしっかりと感じられる。

【新富町】イタリア郷土菓子専門店「Litus(リートゥス)」イタリア人フードライター・マッシのイチ推し。_793403

これらは持ち帰ることもできるが、店外にあるハイテーブルでのイートインも可能。その場で買った美味しいスイーツを美味しいエスプレッソとあわせて、イタリアンカフェのような立食スタイルで楽しめる。焼き菓子をエスプレッソにつけて食べたら、それはもうイタリア人の食べ方だ。


知ってもらいたい大事なポイントは、Litusはお菓子を味わえるだけでなく、イタリアを体験できる場所だということ。全てのスイーツにはオーナー・塩月さんのアモーレがたっぷり含まれている。そう感じながら今日も僕の足は自然とLitusに向かっている。

Litus
  • 所在地

    東京都中央区 新富2−9−6 網代ビル1F

  • 最寄駅

    新富町

  • 電話番号

    03-6275-2797

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年03月04日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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