1870年創業。ナポリで150年以上愛される名ピッツェリア/アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ
ナポリきっての有名ピッツァ屋さん、というだけではなく、イタリアの歴史の一部といっても過言ではない。「アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ」は昔と変わらず未だに知名度が高く、1870年の創業からずっと人々に愛されている。飲食店であると同時にイタリアの観光地の一つで、ピッツァに対する思いとイタリア人の情熱を強く感じられるお店だ。
薄くてお皿より大きいピッツァがテーブルに現れると、思わず声が出るほどの驚きとワクワク感が混ざり合って落ち着かない。「一人でも完食できるかな?」と思いながらも、手と口は止まらず、次から次へ食べ進めてしまう。そして気付けばそこには空っぽのお皿しか残らないのだ。
おなかが空いている読者と"ここだけの話”をしたいから、こっそり聞いてくれる?ナポリ現地と同じダ ミケーレのピッツァはなんと、恵比寿駅から徒歩数分で食べられる。嘘のように聞こえるかもしれないけど、現実だ。
イタリア現地で食べたことがある僕は先日、忘れられない思い出を再現したくて一人でランチしてきた。入って驚いたのはイタリア人のお客さんの多さ。日本の観光中にやっぱりピッツァが食べたくなるイタリア人は、ダ ミケーレに行くんだ!と感動した。
ナポリ現地のダ ミケーレにはマルゲリータとマリナーラしかない。
昔から変わらない製法でつくられるこの2種類のピッツァは、毎週食べても全然飽きなくて、逆にこの味を一度知ってしまうとやめられない。
恵比寿店も人気の「マルゲリータ」(2,500円)と「マリナーラ」(2,100円)が定番だ。ここにはその他に、食べ応えのあるピッツァや期間限定のピッツァもある。
この日頼んだのは、現地オーダー率No.1の「マルゲリータ ドッピア」(2,500円)だ。
平日限定のランチでは、好きなピッツァを頼むと好きなドリンク一杯がセットとして付いてくる。500円を足せばビール、ワインからアペロールスプリッツまで頼めるという魅力たっぷりのセットだ。ピッツァにプラスしてナポリの前菜(600〜1,750円)を楽しむこともできる。
ダ ミケーレのピッツァはとにかく大きくて、なんと直径35cmもある。自分の手の倍以上デカい!
テーブルに運ばれてしばらくの間、「え?」という声が止まらない。お皿がないのだ!正確にいうと、ないのではなく、見えなくなっている。これはダ ミケーレあるある。お皿よりピッツァの方が大きくて、お皿がないと勘違いしてしまう。日本ではなかなかない体験だと思う。
大きさに驚いた後は、モッツァレラチーズとオリーブオイルの多さに気が付くはずだ。そして、両手で食べるかフォークとナイフで行くかと考えながらピッツァを切り分けていると、その下にあるトマトの香りがやさしく広がり、イタリアの旅が始まる気分になる。
生地は薄く、それにより、それぞれの具の美味しさもより感じられる。シンプルな食材を使って数分焼くだけで、これほど美味しいものができあがるなんて、未だに信じられない。
とにかく大きいので食べても食べてもなかなか減らないけど、不思議と「食べたい!」という欲がどんどん膨らむ。これぞ、マルゲリータが「ピッツァの女王」と呼ばれている理由だと思う。
とくにダ ミケーレのマルゲリータは、現地の作り方や使用する食材などのこだわりを忠実に守っている。イタリアのダ ミケーレで食べた時の感動とワクワク感を、まさか恵比寿で再び味わえるなんて!
店内では、イタリアの音楽が流れ、イタリア人のお客さんの会話も聞こえてくる。加えて、壁には現地の絵や写真、ダ ミケーレの看板まであって、目から耳から感じる「THE・イタリア」が、ピッツァの美味しさを一層アップさせるのだ。
ダ ミケーレではピッツァの美味しさだけではなく、その歴史とアモーレ(愛)まで感じられ、人生へのパワーをもらえる。
このような体験をしてみたい方はぜひ、恵比寿に隠れているダ ミケーレのピッツァに会いに行ってはどうだろうか。きっと、初恋のように幸せな気分になれる。
〒150-0013
東京都渋谷区 恵比寿4-4-7
恵比寿駅
〒150-0013
東京都渋谷区 恵比寿4-4-7
恵比寿駅
- 本記事内の情報に関して
-
※本記事内の情報は2024年11月05日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。