【日本橋】ナポリの老舗「ジーノ ソルビッロ」日本唯一の店舗で絶品ピッツァを堪能！

日本橋のコレド室町。そこには僕の心を揺さぶる、忘れられない一皿がある。それは、ナポリを代表するピッツァ職人、ジーノ・ソルビッロのこだわりと、現地のピッツァ文化を深く感じられるスペシャルな一皿だ。

コレド室町テラス1階にある「ジーノ ソルビッロ アーティスタ ピッツア ナポレターナ」は、1935年創業の老舗ピッツェリア「ジーノ・ソルビッロ」の日本唯一の店舗だ。

ナポリ現地のソルビッロは連日行列で、並び始めてから食べるまで数時間かかることも珍しくはない。2019年にオープンしたここ日本橋のお店も盛況で、この日はオープンの11時にすぐ入って席を取れたけど、その後どんどんお客さんが増え、気付けば店員さんが立ち止まってはいられないほどに忙しくなった。

席に着き、どうしても食べたかった「アンティカ マルゲリータ」（1,970円）を頼んだ。

ピザ窯から出てきた瞬間、香ばしい香りが鼻をくすぐり、食欲をそそられる。一口食べると、もちもちとした生地の食感と、トマトソースの酸味、モッツァレラチーズの濃厚な味わいが口の中に広がった。

今まで食べたことのないような、深いうま味。まるで、ナポリの街並みや太陽の光、そして人々の温かさを詰め込んだような奥深い味わいだ。

生地は耳まで美味しくて、お皿に溢れ出ていたトマトソースやオリーブオイルを付けて食べれば再び感動する。

一口食べる度に、ピッツァ職人の丁寧な手仕事、厳選された素材へのこだわり、そしてピッツァに対する深い愛情が感じられ、幸せが体中に広がっていく。

気付けば、無我夢中でマルゲリータを食べ続けていた。そして、最後のひと切れを食べ終えたとき、僕の目からは感動のあまり涙が出ていた。

なぜ、こんなにも感動したのだろう？それは、このマルゲリータが単なる食べ物ではなく、職人さんの情熱と、ナポリという土地の歴史と文化がぎゅっと詰まった、まさに芸術作品のようなものだからだ。イタリア人の店員さんもいて、店内の雰囲気もイタリア感が強く、心から楽しい食事ができた。

このマルゲリータとの出会いは、僕にとって忘れられない思い出となった。

今回はオーダーしなかったが、種類豊富なビールにも注目してほしい。

イタリアではピッツァを食べる時によくビールを飲むから、ソルビッロでも真似ができる。好きな種類を選んで、ピッツァに合うマッチングを楽しめる。

最後に、イタリア人に欠かせない「エスプレッソのティラミス」（880円）と「エスプレッソシングル」（385円）を注文した。

今までティラミスをたくさん食べてきた僕は味の想像を大体していたけど、一口目から言葉を失った。マスカルポーネチーズが濃厚でぎっしりだった。甘すぎずエスプレッソの苦味に合う甘み。エスプレッソシングルを少し飲むと、ティラミスのやさしい甘みが一層際立つ。このティラミスは店舗で作られているようで、イタリア人のお客さんからも評判だという。

なぜこんなにうまいんだろうと思っていたが、メニューに「ジーノ・ソルビッロの秘伝のレシピで作った特製ティラミス」という説明が書かれているのを見て納得した。

ソルビッロでの食事は、時間が経っても「感動をもう一度味わいたい」という気持ちになるものだった。僕は再びコレド室町へと足を運ぼうと思う。歴史ある日本橋の街の雰囲気とソルビッロのピッツァは、意外と良いマッチングだ。

日本橋での買い物中の食事で“コレド室町に隠れているナポリ”に立ち寄れば、気軽にプチ旅行ができるかも。