【第16回・練馬区立美術の森緑地】総勢32体の「幻想美術動物園」

こんにちは。いつのまにかぬいぐるみ化した駅乃みちかちゃん東京よりみちかと芸風がかぶりすぎて、いつか巨大資本に食われてしまうんじゃないかと、おののいているミニくまちゃんです。あっちはデカいし、可動域も広いし、なによりかわいいし、このままではマズい……。



そんな心の声はさておき、今月お邪魔するのは2015年3月にリニューアルオープンし、人気を集めているアートスポット「練馬区立美術の森緑地」です。練馬区立美術館前に広がる天然芝の公園には、クマやゾウ、キリン、ゴリラなどの動物をモチーフにした彫刻が20種類・32体も潜んでいるとか。



しかも、オープンスペースゆえ鑑賞は無料。どころか、「遊べるアート」を謳っているだけあって“おさわりし放題”なのです。美術館というとちょっと小難しく近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、こんな楽しげなアート公園ならば、気軽にふらっと立ち寄れるかも。



というわけでミニくまちゃん人生初の練馬へしゅっぱつ!

▲入り口にあるタマリュウという植物を植え込んだ《クマ》(鞍掛純一)は、世界最大といわれるホッキョクグマ(3メートル)もびっくりの全長4メートル!

▲入り口にあるタマリュウという植物を植え込んだ《クマ》(鞍掛純一)は、世界最大といわれるホッキョクグマ(3メートル)もびっくりの全長4メートル!

練馬区立美術館の所在地は西武池袋線「中村橋」から徒歩3分。土地勘がないとなんだか行きにくそうな雰囲気ですが、東京メトロ有楽町線や副都心線から有楽町線や副都心線と相互直通(乗り入れ)運転している西武池袋線・飯能方面に乗れば都心から乗り換えなしでアクセスできます。今回は「保谷行き」でした。実際、行きも帰りも楽ちんでした。



まず来場者をお出迎えするのは、トップ写真にある《クマ》。芝生でおおわれ一見カワイイもふもふ具合ですが、近づくにつれ全長4メートルの巨体がぐぐっと迫ってきてけっこうな威圧感があります。特に裏手にまわると意外にもリアルな造型から「こいつはタダの看板持ちじゃなくて本当はケモノ」の感がより高まります。こんなのに襲われたらひとたまりもありません。



というわけで早速、園内の動物たちを探してみましょう。

▲おそらく園内最大であろう《キリン》(鞍掛純一)。キリンなのにジラフ柄じゃなくて、カラフル迷彩なのが面白いところ。子どもは脚にからみついてじゃれちゃうのかな

▲おそらく園内最大であろう《キリン》(鞍掛純一)。キリンなのにジラフ柄じゃなくて、カラフル迷彩なのが面白いところ。子どもは脚にからみついてじゃれちゃうのかな

▲子どもと同じくらいの背丈の《ペンギン》(鞍掛純一)と、中に入れる《キノコ》(同)。触りやすいサイズなのでこの辺はボコボコにされそうですが、破損やいたずらはほとんどないとのこと。練馬の奇跡!

▲子どもと同じくらいの背丈の《ペンギン》(鞍掛純一)と、中に入れる《キノコ》(同)。触りやすいサイズなのでこの辺はボコボコにされそうですが、破損やいたずらはほとんどないとのこと。練馬の奇跡!

▲ひんやりした鉄製の《ゴリラ》(鞍掛純一)でようやくミニくまちゃんとツーショット。キングコングにさらわれているみたいですけどね……

▲ひんやりした鉄製の《ゴリラ》(鞍掛純一)でようやくミニくまちゃんとツーショット。キングコングにさらわれているみたいですけどね……

▲こちらは馬乗り不可避な《カメ》と《カエル》(鞍掛純一)。多くの作品は日本大学藝術学部の教員が手がけています。鞍掛さんは越後妻有にある農家民宿アート《脱皮する家》でも有名ですね

▲こちらは馬乗り不可避な《カメ》と《カエル》(鞍掛純一)。多くの作品は日本大学藝術学部の教員が手がけています。鞍掛さんは越後妻有にある農家民宿アート《脱皮する家》でも有名ですね

▲子どもや大人がまたがるのにはちょうど良い《トラ》(鞍掛純一)もトラ柄ではなくデザートカモ柄。休みの日は子どもたちの順番待ちが発生しそうです

▲子どもや大人がまたがるのにはちょうど良い《トラ》(鞍掛純一)もトラ柄ではなくデザートカモ柄。休みの日は子どもたちの順番待ちが発生しそうです

▲んが、上には上がおりまして、子どもたちはこの巨大な《ゾウ》(鞍掛純一)にもまたがっちゃうんだとか。ええー、大人でも無理ですよこの高さ

▲んが、上には上がおりまして、子どもたちはこの巨大な《ゾウ》(鞍掛純一)にもまたがっちゃうんだとか。ええー、大人でも無理ですよこの高さ

この日は、平日の小雨ということもあり、筆者は思う存分ひとりで動物たちとたわむれてきたのですが、土日ともなると近隣の家族連れでごった返しになるそうで、その幸せオーラにやられないためにも独り者は平日におしのびで訪れるのが利口かもしれません。



今回ご紹介したオーソドックスな動物たちのほかにも、馬と大根の混合種《ネリマーマ》(あきびんご)や、美術館のキャラクター《ネリビー》(ナガクラトモヒコ)といった変わり種もございますので、じっくりサファリしてみてください。



公園で思う存分遊んだ後は、目と鼻の先にある練馬区立美術館にも立ち寄ってみます。現在は2016年2月7日まで『浜田浄の軌跡──重ねる、削る 絵画─』を開催中。入場料300円ですからね、見ない手はありません。

▲浜田浄は鉛筆やアクリル絵の具などを使った抽象画を発表している作家で、実は練馬区の小学校で図画工作の先生もやっていたゆかりの深い人物だとか

▲浜田浄は鉛筆やアクリル絵の具などを使った抽象画を発表している作家で、実は練馬区の小学校で図画工作の先生もやっていたゆかりの深い人物だとか

1985年10月にオープンし、今年で30周年を迎える練馬区立美術館は、主に近代・現代アートを中心に6700点の作品を収集・保管し、これまで165回の企画展(2014年度まで)を開催しているのだそうです。



企画展では現在開催している『浜田浄の軌跡』のように、練馬区にゆかりのある人物や作品を展開することが多いのだそうですが、開館30周年記念でおこなった印象派の巨匠『アルフレッド・シスレー展──印象派、空と水辺の風景画家──』は歴代1位の来場者数を記録したのだとか。

▲浜田浄の代表作《DRAWING》(1983年)シリーズは、真っ白な紙をただひたすら鉛筆で塗り込めた執念の作。こんなのが何枚もあるんどすえ……

▲浜田浄の代表作《DRAWING》(1983年)シリーズは、真っ白な紙をただひたすら鉛筆で塗り込めた執念の作。こんなのが何枚もあるんどすえ……

▲一度絵の具を何層か塗り込んだ後に、彫刻刀で削り出してゆく《15-D-4》(2004年)。近年の作品はちょっとおしゃれで部屋に飾っておきたくなります

▲一度絵の具を何層か塗り込んだ後に、彫刻刀で削り出してゆく《15-D-4》(2004年)。近年の作品はちょっとおしゃれで部屋に飾っておきたくなります

ともあれ、圧倒的な作業量でカロリーオーバーな作品が多い浜田浄の世界。一方でタイトルはそのものズバリや日付を冠したあっさりしたものばかりで、確固としたテーマや表現したいことあるというよりは、「作業そのもの」が目的のアーティストなんだろうなあ、とお見受けしました。



ちょっと草間彌生や、アウトサイダーアートにも通じると言いますか。



と、うっかり小難しい話になりそうなのでこの辺にして、最後はお楽しみのお土産コーナーです。

▲人気はポストカード。やっぱりクマさん、ゾウさん、キリンんさんあたり買って行きたいよねー

▲人気はポストカード。やっぱりクマさん、ゾウさん、キリンんさんあたり買って行きたいよねー

とはいえそこは区立美術館のため、ミュージアムショップはなく、カウンターの脇にちょこっとグッズ販売コーナーがあるだけなんですが、それでも緑地の動物たちにちなんだマグカップやトートバッグ、メモ帳、クリアファイルなど、ツボをおさえたアイテムが並んでおりましたので、見落とさないようご注意です。



ひとしきり動物たちとたわむれ、企画展もチェックしたら、おなかがグーグー空いてくるもの。中村橋駅には小規模ながらも商店街があり、小粒ながらエッジの立った飲食店がちらほらございます。



この日は、そのうちのひとつ美術館から徒歩3分のスイーツショップ「どんぐりの木」にお邪魔し、野菜中心の「お野菜ランチ」(980円)をいただきました。

▲玄米ご飯、重ね煮&具たくさんみそ汁、冬野菜のおかず3種盛り、自家製ぬか漬け、重ね煮おやさいジュースの定食

▲玄米ご飯、重ね煮&具たくさんみそ汁、冬野菜のおかず3種盛り、自家製ぬか漬け、重ね煮おやさいジュースの定食

重ね煮とは野菜を決まった順番に鍋の中に敷き詰めていき、ほんの少しの塩でゆっくり蒸すことで、最低限の味付けで野菜本来の旨みや甘みを引き出すという調理方法なのだとか。ジュースはみかんをベースに、人参、玉ねぎ、キャベツが使われていてなかなかに複雑な味わい。メインおかずもシンプル、薄めの味付けで、「体に良いもの食べてる感」があります。



ランチ利用はもちろんのこと、もともと自然食材にこだわったスイーツショップなので、カフェ利用でもおすすめ。重ね煮野菜を使ったスイーツやひふみ糖やてんさい糖を使った体に優しいスイーツを店内・テイクアウトで楽しめます。



ちなみに土日祝日には、この「どんぐりの木」のカフェが、練馬区立美術館に出店するそうで、サンドイッチや人気のシュークリームを買って芝生の上で楽むこともできるのだとか。

▲休みに行くと大変なことになりそうなので、ひとりでシュークリーム(200円)をパクパク。クリスピーな皮と、意外にも濃厚なクリームでまんぞく

▲休みに行くと大変なことになりそうなので、ひとりでシュークリーム(200円)をパクパク。クリスピーな皮と、意外にも濃厚なクリームでまんぞく

▲シュークリームを食べている最中、「なんか視線を感じるなー」と思ったら地元のヤンキー猫にからまれました。でも練馬・中村橋はいいところです

▲シュークリームを食べている最中、「なんか視線を感じるなー」と思ったら地元のヤンキー猫にからまれました。でも練馬・中村橋はいいところです

もちろんオーガニックランチよりガッツリグルメをいただきたいという方にも、有名ラーメン店などもあるそうなので、中村橋を捜索してみては。



そんなこんなで、時にはあえて有名どころをはずし、都心周辺のアートスポットに訪れるのも良いものですよ。個人的にも美術館でもない限り、中村橋駅に下りることはなかったことだろうと思います。

“練馬区立美術の森緑地”をソロで楽しむための心得

その1 園内の動物アートを探し回ってみよう

その2 実際に触れたりまたがったりしてみよう

その3 土日は家族連れが多いので平日を狙おう

その4 練馬区立美術館にも立ち寄ってみよう

その5 中村橋駅周辺のグルメスポットも捜索しよう

練馬区立美術館
  • 所在地

    東京都練馬区貫井1-36-16

  • 電話番号

    03-3577-1821

  • 最寄駅

    中村橋

※2015年12月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。

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