4,000軒以上のカレー屋を渡り歩く、カレー愛好家がナビゲート!
今"薬膳カレー"が熱い注目を集めています。
「そもそもスパイスにいろんな効能があるなら、カレー自体が薬膳なんじゃないの?」
確かにそうともいえます。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」や中国の「漢方」、西洋の「アロマテラピー」でも、カレーに用いるスパイスやハーブが駆使されているのですから。
けれどもそれぞれのスパイスやハーブにはそれぞれの効能があります。カラダを冷やすものもあれば、温めるものもある。
その人のその時の状態に合わせて調合されたスパイスやハーブを用い、美味しいカレーにしていただく。これこそが真の薬膳カレーだと私は考えます。
コロナ禍を経た今、薬膳カレーが脚光を浴びるのはいわば必然。本記事ではその魅力を存分に堪能できる中目黒の人気店をご紹介しましょう。
東京の薬膳カレーをリードする中目黒の人気店/薬膳カレー&薬膳料理 香食楽
ご紹介するのは中目黒駅から徒歩8分、目黒銀座の商店街奥にある「薬膳カレー&薬膳料理 香食楽(カクラ)」。平成17(2005)年1月15日にオープンし、2024年に創業19年を迎えた人気カレー店です。
店主は、栄養士と国際薬膳師の資格を持つ井村真沙子さん。「一皿でお客様を元気にしたい。栄養をいっぱい詰め込んだカレーを作りたい」という思いで、現代栄養学×中国の薬膳学の理論と知恵を融合させたスパイスや生薬を独自に配合し、さまざまな薬膳カレーやドリンクに活用、提供しています。
店名には、“スパイスやハーブたち(香)を、美味しく食べて、毎日をもっと楽しく元気に”という意味が込められているのだそうです。
美味しく元気に!香食楽オリジナル薬膳カレー
香食楽でいただけるカレーは、「香食楽カレー」(1,800円)、「巡るカレー」(1,300円)、「ベジカレー」(1,500円)、「黒カレー」(1,900円)の4種。
メニューには使用しているスパイスや生薬の説明が書いてあるので、今のコンディションに合わせて選んでみると良いでしょう。スタッフにアドバイスしてもらうのも手です。
とはいえ、なかなか一つに絞れないあなた(筆者もそうです)。あい盛りでのオーダーも可能となっているのでご安心を。
筆者がオーダーしたのはこちらの2種。「巡るカレー」(写真右)は、中医学でいう“脾(胃腸)”に注目したカレー。ミカンの皮である陳皮(チンピ)とタマネギに加え、鶏ひき肉やココナッツを用いています。陳皮由来の酸味が程よく効いて、じんわりスパイシー。スプーンを持つ手が止まりません!
「黒カレー」(写真左)は、女性特有の症状を改善する作用があるといわれる当帰(トウキ)の葉とたっぷりの野菜を用いた、「香食楽カレー」をベースにした一品。黒ゴマ、イカ墨、豆鼓など黒い食材をさらにプラスしています。中医学でいう“腎”を補う食材と生薬で構成されており、ほかのカレー店では味わえない、甘くて濃厚な味わいがめちゃくちゃクセになります。この黒カレーには「ポークトッピング」(+380円)がオススメ。豚の出汁がきいたシンプルな味わいで、濃厚なカレーに良く合います。
ちなみにいずれのカレーもグルテンフリーですよ。
ライスはオプションで選べる「薬飯(やくはん)」(+220円)を。雑穀米にジャスミンを加えた“五臓を養う”をテーマにしたご飯とのことですが、シンプルに美味しいのでオススメです。
また、付け合わせにも注目。季節によって内容は変わりますが、定番「ブロッコリーフリット」の美味しさは尋常じゃない!サックリ軽やかな衣とジューシーなブロッコリーが絶妙のハーモニーなんです。(オプションで追加可)
「一皿で元気になる」そのコンセプトにも納得できる、しっかり美味しく、しっかりパワーチャージできるカレーなのです。
薬酒はなんと100種類!グループで訪れるなら「薬膳ラム鍋」もオススメ
香食楽の魅力は薬膳カレーだけではありません。スパイスやハーブ、生薬を用いた「薬酒」はなんと約100種類もあるのです!
メニューにはそれぞれの薬酒の細かい説明が書いてあり、読み応えもバツグン。自分で選ぶも良し、スタッフからアドバイスをもらうも良し。
あれもこれも飲んでみたい!という方には「薬酒3種飲み比べ」(2,200円)も。お酒が飲めない方には、生薬やハーブをブレンドした「かくら茶」(各種800円)もありますよ。
デートやグループディナーなど二人以上で楽しむなら「薬膳ラム鍋コース」(Aコース5,800円、Bコース6,800円)もオススメ。お肉をたっぷりいただいて、お酒を飲んで元気になれるなんて最高です。
それぞれのコースの内容は、Aコースはサラダ、スパイシープライドポテト&ブロッコリーフリット(小鉢)、ラム鍋、雑炊、棗(ナツメ)のジェラート。BコースはAコースの内容にラムハンバーグが加わります。
混み合っている日もあるので、コース利用時は事前予約しておくと確実に楽しめますよ。
2024年は薬膳カレーに注目!
「オープン当初は“薬膳カレー”という言葉自体がかなり珍かったこともあり、なかなか受け入れられず、お客さんが少なく大変な時期が続きました。 ところがここ最近、特にコロナ禍以降からは若い人がぐんと増えました。女性だけでなく男性のお一人様や、カップルでいらっしゃる方も増えています」と井村さん。
「良薬口に苦し」ということわざがあるように、薬膳と聞くと美味しさを我慢するイメージがあるのも事実。けれどもここ香食楽は、薬膳ということを抜きにしてもとにかく美味しい。2024年は“美味しい薬膳カレー”に大注目です!
〒153-0051
東京都目黒区上目黒 2-42-13
中目黒駅
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東京都目黒区上目黒 2-42-13
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※本記事内の情報は2024年02月13日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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