営業は朝から!築地から東銀座にやってきた注目カレー店/甘辛カレーと土鍋ごはん 一体感

インドカレーにスリランカカレー、タイカレーにスパイスカレー。今やいろんなカレーを楽しめる時代になりました。


けれどやっぱりニッポンカレーの原点は「カレー」と「ライス」。じっくり煮込まれた和牛の欧風カレーと、土鍋で炊きたてのホックホクごはん。そんな贅沢体験を朝から楽しめるお店が東銀座にあるのをご存じでしょうか?早速ご紹介しましょう。

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046811

そのお店があるのは東銀座、歌舞伎座の裏手側。松屋通りが岩井橋に繋がる交差点の角。


甘辛カレーと土鍋ごはん 一体感」。


まさにその店名通り、カレーとごはんの一体感を突き詰めたお店です。2020年12月、築地場外市場にオープンし、2024年6月に東銀座に移転してきました。

▲看板には「炊きたての土鍋ごはんで食べる絶品甘辛和牛カレー」とあります

▲看板には「炊きたての土鍋ごはんで食べる絶品甘辛和牛カレー」とあります

営業はなんと朝8時から。銀座では貴重な「朝カレー」も楽しめるんです。

選ぶのは「お米」。カレーは和牛の一択

▲お店は階段を上がった2階。ゆったりとした空間が広がります

▲お店は階段を上がった2階。ゆったりとした空間が広がります

この店の何がすごいって、カレーは「和牛ビーフカレー」の一択。そのかわり「ごはん」はお米を選べるんです。


流行りのカレー店がいろんなカレーのあいがけをする中、まさに真反対のスタイル。その発想はなかった!

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046814

メニューを開くとまず、選べる3種のお米の説明が。


(1)「一体感オリジナルブレンド米」

山形が誇るブランド米「つや姫」と「雪若丸」を一体感の和牛カレーに合うよう特別配合したもの。「雪若丸」のしっかりとした噛み応えのある粒感と、「つや姫」のもっちりとした食感、噛むごとに広がる甘みは、お米本来の美味しさを想起させてくれる。


(2)「サキホコレ」

「コシヒカリを超える極良食味品種」をコンセプトに食味に徹底的にこだわり、日本人の心に響くおいしさを求めて開発開始した秋田県の新品種。ふっくらとした粒立ちの食欲をそそる艶やかな形貌、噛むほどに広がる甘みと、お米本来の豊かな風味は、これまでの秋田米には無い、次世代を担う最上位品種。


(3)「雪椿」(※季節ごとに変わるお米)

豪雪地帯である新潟県津南町で、豊富なミネラルを含んだ水や有機肥料を使用し、お米の生育に最適な環境の下、世界でわずか7人しかいない”ダイヤモンド褒章”受賞者が繊細に作り上げた最高級の魚沼産コシヒカリ。もっちりとした食感と、濃厚な甘み・うま味のあるお米は、美食家たちにも愛されている。


カレーを選ぶんじゃなく、お米を選ぶ。これがなかなか新鮮な体験。ちなみにカレーは「和牛ビーフカレー」一択ですが、辛さは調節可。トッピングを追加することもできます。

▲炊飯は一人用(一合)ずつ土鍋で

▲炊飯は一人用(一合)ずつ土鍋で

お米を選び、オーダーすると・・・


そう、実はここからごはんが炊き始められるんです。つまり、


炊き上がりまで30分ほど待つんですよ。


この時間も食体験のうち。ゆっくりと、ワクワクして待ちましょう。それだけの価値がありますから。

▲独特なスタイルのため、厨房にはコンロが14口も!

▲独特なスタイルのため、厨房にはコンロが14口も!

▲ごはんの炊きあがり時間に合わせ、カレーを仕上げていきます

▲ごはんの炊きあがり時間に合わせ、カレーを仕上げていきます

ごはんが炊き上がる香りが鼻腔をくすぐります。これこそニッポンの原風景の香り。いいなぁ・・・なんて思っていると、あっという間に30分!

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046818

「お待たせしました!」


うぉぉぉ。テーマパークのアトラクションで順番が回ってきた時みたいなワクドキ感!

甘辛カレーと土鍋ごはん、その一体感を堪能。

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046819

早速土鍋を開けてみると、ふわぁ〜っと立ち込める湯気。幸せな香り!

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046820

一粒一粒がキラキラと、宝石のように輝く炊きたてごはん!


この日選んだのは「一体感オリジナルブレンド米」。炊き立てでふっくら、一粒一粒のハリとツヤ、粒立ちがスゴい。


待った甲斐あった!

▲「和牛ビーフカレー」(1,650円)を三辛(+50円)と「御養卵トッピング」(+150円)でアレンジ

▲「和牛ビーフカレー」(1,650円)を三辛(+50円)と「御養卵トッピング」(+150円)でアレンジ

カレーの仕立ては欧風。


一口食べるとフルーティーな甘みが。そして後から辛さがじわじわやってきます。まさに「甘辛カレー」。東京よりも大阪のカレーに多いタイプですが・・・聞けばお店のオーナーは大阪出身。やはり大阪カレーへのリスペクトがベースにはあるそうです。


私は辛いもの好きなので「三辛」を選びましたが、そもそもこの店のカレーは一般的なカレー店よりも辛め。「あ、辛くなってきたな」と思ったら、トッピングの生卵を混ぜれば口の中の辛さが和らぎます。そう、この食べ方も大阪流なんですよね。

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046822

具材の和牛も超贅沢。溢れるうま味と食べ応えがたまりません。和牛の銘柄はあえて固定せず、仙台牛や宮崎牛、山口牛などその時々で良いものを。カレーソースと肉は別仕込みだから弾力も、和牛本来のうま味もしっかり残ってるんですね。


一方、たっぷりのタマネギとフルーツを使ったカレーソースにも、肉を炊いた時に出たスープを仕上げに用いることで具材の肉との「一体感」を生み出す工夫が。


そしてやっぱり。

炊きたてごはんが美味しすぎる!!


和牛のうま味と野菜やフルーツの甘さ、唐辛子の辛さにお米本来の美味しさ。それらが交互に、しかし途切れなく、口内に押し寄せてくるエンターテインメント!これこそまさに「一体感」!

その発想はなかった!“米”を自分で選べる注目の欧風カレー店、東銀座「一体感」_2046823

彩り豊かな副菜たちも、この一体感を支える名脇役に。ごはん美味い!カレー美味い!牛肉美味い!の無限ループで気がつくと一気に完食。


最後に残るのは、豊かな食の時間を過ごした、幸せの余韻。いや、ほんとに多幸感が溢れる・・・。

銀座ワーカーからインバウンド客まで。カレー香る銀座の朝

▲取材に快く応えてくださった野村店長。毎朝早くからご苦労様です

▲取材に快く応えてくださった野村店長。毎朝早くからご苦労様です

朝8時の営業開始から入店して、お米の炊き上がりを待って、贅沢なカレーを堪能して、そこから出勤。銀座界隈で働く皆さん、こんなに贅沢な朝の過ごし方はありません。


その一方で、海外からのお客さんも増えているそう。「銀座って、朝からやってるところが案外少ないんですよ」と野村店長。海外から日本に来て、銀座でリッチな朝カレー。最高じゃないですか。


ごはんとカレーの一体感、ニッポンの素晴らしいカレー文化を気に入ってもらうにも、最高のカレー店といえるでしょう。


皆様もぜひ!ランチ営業もやっていますよ。

スポット
一体感

〒104-0061
東京都中央区銀座 4-14-1 石田ビル銀座1F

東銀座駅

〒104-0061
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本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2024年12月17日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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