ロケ地巡りが趣味の映画ソムリエがナビゲート!

▲©Universal Studios. All Rights Reserved.

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いまや映画史を代表する超人気アクションシリーズである『ワイルド・スピード』その最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が5月19日(金)、ついに公開されます。


第1作の公開から22年、“ワイスピ”シリーズとして10作目となる今作は、全世界での同時公開を予定!これまで日本での封切りは全米公開後だったからこそ、全世界で一斉にワイスピの新作を味わえるこの日を何よりも楽しみにしていました。


みなさん、そんな新作を鑑賞する前に、ぜひ過去作のロケ地巡りをして“ワイスピ熱”を高めてみてはいかがでしょうか?今回は、3度の飯より映画ロケ地巡りが趣味の私・東紗友美が、ここ日本が舞台となった『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)のロケ地をご紹介します。

東京を舞台にしたシリーズ第3作のロケ地/『ワイルド・スピード』ロケ地巡り

【茅場町】映画『ワイルド・スピード』ロケ地巡り!映画ソムリエ・東紗友美のイチ推し。_900246

ワイスピ3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』は、その名の通り東京が舞台となった作品です。3作目のテーマになっている、タイヤを横滑りさせながら走行する「ドリフト」は日本が発祥の地・・・ということで、東京が舞台として選ばれたそう。


そんな3作目の簡単なあらすじです。主人公の高校生・ショーン(ルーカス・ブラック)は、違法なストリート・レース参加して衝突事故を起こし、逮捕されてしまいます。少年院行きを免れるため、彼は日本の米軍基地で働く軍人の父を頼って来日することに。ところが、その日本でまたしてもレースに参加してしまい・・・というお話です。


私たちのよく知る渋谷や新宿などの街並みでカーアクションを繰り広げているのですが、実はほとんどの撮影は日本で行われておらず(都内の公道は撮影許可が厳しいのです)、ロサンゼルスにセットを組んで実施。最終的には渋谷のビル群やあふれる人混みなどの風景を合成して、作品が作られました。


しかしそんな中でも実は、今もしっかりと残っている東京のロケーションがあるんです。それがこちらの駐車場、東京都中央区日本橋に位置する「日本橋兜町駐車場」

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ココこそ、主人公ショーンが東京の高校で出会った悪友・トゥインキーに連れて来られる“運命の場所”。この立体駐車場でまた、ショーンのレース熱が再燃してしまうんです。


「日本橋兜町駐車場」の看板は劇中と色味は変わっているものの、今も同じ位置にある自動販売機だったり、トンネルの裏側の形だったりと、撮影当時の要素は健在です。駐車場の内部はセットですが、今もしっかりと残されたこの入口だけで十分に妄想の材料はそろっております。

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劇中では駐車場内に入ったタイミングでTERIYAKI BOYZ®の『Tokyo Drift(Fast And Furious)』が流れるのですが、このシーンは震えるほどにかっこいいです!


この曲のミュージックビデオは駐車場の中に入ったシーンから始まるので、私も脳内で映画本編に登場するイカしたカーレーサーたちを合成しながら駐車場に入ってみたところ、大変にワクワクしました。ワイスピファンにはぜひこの感動を味わってほしいですねぇ。この場所に来るだけで世界観を楽しめますよ。


さらに3作目は、登場している日本人キャストも超豪華!千葉真一さん、北川景子さん、妻夫木聡さん、真木よう子さん、柴田理恵さん。それと、ドリフト・キングの土屋圭一さん。


個人的に注目していただきたいのは妻夫木さん。今回ご紹介した駐車場で開催されるドリフトのスターター役なのですが「GO!」の一言をかっこよく決めてくれます。本当に驚くほどに一言(笑)のみの出演。“ブッキーの贅沢使い”を楽しめます。このように5秒くらいの出演者もいますが、“有名俳優探し”をするのも面白いので、鑑賞済みの方もぜひ見直してみてほしいです。

【茅場町】映画『ワイルド・スピード』ロケ地巡り!映画ソムリエ・東紗友美のイチ推し。_900250

3作目の見どころについて、もう少し補足を。


まず、前2作品とは趣が異なるのが特徴。今ではワイスピの顔とも言えるドム(=ヴィン・ディーゼル演じる本シリーズの主人公、ドミニク・トレッド)は出てきませんし、3作目にしてキャストが変わってしまったことも当時話題になりました。とはいえ重要なキャラクターが登場するなど(詳しくは後述)、10作目鑑賞前にチェックしてほしい作品の一つです。


日本の高校に通う主人公ショーンが、ギュウギュウの満員電車に押し込まれたり、学ランという制服に驚いたり、校内では上履きに履き替える“ウワバキ文化”に戸惑ったりなど、異邦人目線で日本文化を伝えてくれる面白さも魅力


中には高校の学食が料亭ばりの料理のビュッフェだったり(高級旅館のよう)と、不思議ポイントも多いのですが、それも含めてツッコミながら観るのが楽しい一作。また、明らかに日本ではない場所も“日本”として登場します。ですがそれもまた、“異邦人目線のTOKYO”を垣間見る機会として、楽しんでほしいところです。

日本橋兜町駐車場

所在地:東京都中央区日本橋兜町1-13号先

最寄駅:茅場町

シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』あらすじ

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間もなく公開される『ワイルド・スピード』シリーズ10作目では、ドム(ヴィン・ディーゼル)をはじめ、レティ、ミア、ローマン、テズ、ラムジー、ハンのお馴染みのファミリーが集結。


そして、シリーズ史上最も凶悪な、なんと12年もの時をかけてドミニクたちファミリーへの苛烈な復讐計画を練っていたというヴィランと対峙することになるんです。シリーズ最終章へ突入した本作における最狂の敵の名はダンテ(ジェイソン・モモア)。

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ジェイソン・モモアは、映画『アクアマン』などで知られるハワイ出身の俳優です。俳優業の傍ら、国連環境計画(UNEP)の提唱者に選ばれ海洋環境保護活動にも取り組んでいる彼が、ワイスピファミリーに恨みを抱く男を演じるというギャップにはなかなか期待しております。どんな悪役を演じてくれるのでしょうか!


また、今作よりスキンヘッドがトレードマーク、イギリス最強の殺し屋デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がシリーズ本格復帰をはたすことにも期待です!前作で“事故死からの奇跡の復活”を果たしたハン(サン・カン)と手を組みそうな展開を予想させる予告編が期待を高めてくれます。


ちなみに、このハンという人物こそ『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』から登場するキャラクター。そんな意味でもぜひ『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』にも、あわせて注目していただきたいです。

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』

原題:Fast X

監督:ルイ・ルテリエ

出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジェイソン・モモア、ブリー・ラーソン他

配給:東宝東和 /公開:5月19日(金)予定

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年05月16日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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