【江戸川橋】すみれの系譜を継ぐラーメン店「三ん寅」ラーメンインタビュアー・岡崎美玖のイチ推し。

こんにちは、ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。会社員として働きながら東京都内を中心に年間約200杯以上のラーメンを食べ歩き、作り手の人柄や想いを伝える「ラーメンインタビュアー」として活動しています。

今回は「都内で本格派の札幌味噌ラーメンを食べるならココ！」というお店をご紹介します。

今回ご紹介するのは、江戸川橋駅から徒歩3分ほどのところにある「三ん寅」。2019年にオープンして以来、“ラーメン界のアカデミー賞”とも称される「東京ラーメンオブザイヤー」で数々の賞を総なめにしてきた実力店です。「2020-2021 新人賞 みそ部門」では1位を、以降も「名店部門みそ」で2年連続1位を獲得しています。

こちらの店主、菅原さんは、なんと18年ものあいだ札幌市にある味噌ラーメンの名店「すみれ」を店長として支え続けた方。都内にある「すみれ」の系譜を継ぐ公認店は同店を含め現在3店舗のみ。「三ん寅」は東京で本格派の札幌味噌ラーメンが味わえる貴重なラーメン店なのです。

そんな同店でぜひ食べていただきたいのが、名物の「味噌ラーメン」（950円）。

具はもやし、焼豚（2種）、メンマ、生姜、ネギ。なんといっても着丼と同時に漂う香ばしい味噌の風味に、食欲をそそられる一杯です。

薄く透明に輝くラードに覆われたスープは「すみれ」でも採用されており、まさに名店の系譜を感じるもの。

そしてラードがスープの上澄みを覆うことでスープが冷めづらくなるため、最後の一滴まであつあつな状態でいただけるんです！

焼豚の上にちょこんと添えられた生姜は、お好みのタイミングでとかして味変するのもオススメです。

「すみれ」でも使っていたという札幌の西山製麺に特注でオーダーしているちぢれ麺は、黄色く、ぷりぷりの食感で噛み心地もバツグン。

「より美味しい状態で麺を食べていただけるように、札幌で出来上がったものが届くまでの日数を計算し、粉の配合を変えてオーダーしています」という菅原さんのこだわりが、麺の味わいにも感じられます。

そしてぜひラーメンとあわせて頼んでいただきたいのが、サイドメニューの「ちょこっとごはん」（40円）。

味噌ラーメンのスープが、とてつもなく白米がほしくなるガツンとした味わいのため、ぜひ一緒に食べていただきたいです。少しだけ食べたい！という想いを叶えてくれる、茶碗半分程の量でペロリと平らげてしまいます。

「ご飯まで食べられるか不安という方は、ラーメンを“麺少なめ”でオーダーし、ちょこっとごはんとあわせるのもオススメ。麺を減らした分、もやしなどのトッピングをのせても、おなかに無理なく楽しんでいただけるかと思います」(菅原さん)

ちなみにラーメンを“麺少なめ”で注文した場合は、100円を返金してもらえます。小食の方やトッピングをもっと楽しみたい方には嬉しい心配りですよね。

白米にラーメンの具材の焼豚をのせてガブリといっても良し、残ったスープに浸して食べても良し、楽しみ方は無限大です。

「味噌の種類を修業先とは異なる種類にするなど、味を模索している最中です。流行や斬新なものに左右されず、自分が昔に惚れた味を日々研鑽してさらに真髄を極めたいと思っています」（菅原さん）

「すみれ」の看板を背負いながらも、日々自分の“理想とする味”を求めてブラッシュアップを欠かさない店主・菅原さんの作るラーメン。今後どう進化していくのか、楽しみでなりません。

東京にいながらもまるで北海道にいるかのような一杯が味わえる「三ん寅」。並んででも食べたい、本格派札幌味噌ラーメンをぜひご賞味あれ。