旅するパンマニアがナビゲート!

1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。今回は「東京都内でベーグルを食べるならココ!」という北品川のお店をご紹介します。

旧宿場町・北品川にあるニューヨークスタイルのベーグル店/bob bagel

京浜急行の新馬場駅で下車し、北馬場参道通り商店街を3分くらい進んだところにあるのが、今回ご紹介する「bob bagel(ボブベーグル)」です。


店主の目黒さんはアパレル業界出身。20年くらい前に旅行でロサンゼルスを訪れた際、モーテルで食べた朝食のニューヨークスタイルのベーグルがとても美味しく、ベーグルの魅力にハマっていったのだそう。そこから「将来はベーグル専門店を開こう」とDEAN & DELUCAや沖縄の宗像堂でパン作りの経験を積み、晴れて2022年9月にお店をオープンしました。

店内には8種類のベーグルに4~6種類のパン、奥のケースには7~8種類のベーグルサンドが並んでいます。

数あるベーグルサンドの中で、とにもかくにもオススメなのが「MAGURO」(ハーフ700円)。


ベーグルに、三崎港で水揚げされたメバチマグロの赤身のマリネ、アボカド、アーリーレッド、ケッパー、スキャリオン(青ネギ)、クリームチーズという組み合わせ。今まで、魚系のベーグルの具材はスモークサーモンにクリームチーズが最強だと思っていたのですが、これがね、マグロがかなり「あり」なんですよ


赤身のさっぱりした味わいに、濃厚なアボカドのうま味がバランスよく、なにより合わせているエブリシングベーグルが最高に美味しい。白ゴマ、ブルーポピーシード、ミンスドオニオン(たまねぎのみじん切りを乾燥させたもの)、ガーリックフレーク、そしてマルドンの塩を練り込んだ、食欲そそる香りも楽しめるベーグルなんです。

もう一つのオススメは、「TESIOのホワイトハム」(ハーフ700円)。


使用しているのは、沖縄にある自家製ハム・ソーセージ専門店「TESIO(テシオ)」のハム。燻製しておらず、甘さがあるやさしいうま味なのです。それにアンチョビと、クリームチーズにカマンベールチーズの2種類のチーズ。さらにピンクペッパーのスパイスが後から口内に広がり全体の味を引き締めてくれています。


ベーグルには北海道産の小麦を使用。酵母は人参、りんご、長芋、炊いたご飯で作った自家培養酵母と、乳酸菌を主体とした小麦粉から起こす発酵種「ルヴァン種」の2種類を使っており、生地自体にうま味があります。


ぎゅっとキメがつまりながらも、むぎゅりとした弾力を感じるのは、もちもちしたパン生地作りに最適な湯種製法で作っているからなのかも。

ちなみに北品川に出店したのは、ニューヨークスタイルのベーグル店やるからには地方ではなくニューヨークのような都市、東京でお店を開きたいという思いがあったから。


たまたまこのあたりを散歩していた時に、地元のおじいちゃんやおばあちゃんが買い物をしている姿や近くで働く会社員たちがランチに繰り出す姿を見て、さらには旧東海道の落ち着いた雰囲気が気に入り、心を決めたそうです。


筆者も実はこのあたり、祖父母の墓があるので子どもの頃から来ていたし、大井町でひとり暮らしをしていた頃は勤務先の天王洲アイルまで自転車で通ったりもしていた馴染みのある土地。


品川区という都会のど真ん中にありながら、どちらかというと下町のような雰囲気が漂うこのエリアは、私自身も暮らしやすかった印象があるので、その気持ちも分かるなと思って。近くには公園もあるので、天気の良い日は、太陽のもとベーグルで“外パン”するなんていうのも良いのでは?

bob bagel
  • 所在地

    東京都品川区北品川 2-9-22 染谷ビル1F

  • 最寄駅

    新馬場

  • 電話番号

    03-6260-0125

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