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喫茶ライターの川口葉子です。今回わたしがご紹介するのは「池袋の古民家カフェでゆったりくつろぐならココ!」というお店。

築70年を超える木造平屋住宅をリノベーション。町にひらかれたカフェ/Chanoma

池袋西口の路地裏に、まさかこんなビルの谷間に・・・と驚くような、輝くばかりの庭木の緑に包まれた古民家カフェがあります。


それはオーナーの祖父母が戦後間もない頃に建てた、築70年を超える木造平屋住宅。かつては塀に囲まれ、細い路地が続いていた一帯を、“町にひらき、人と人が交わる空間にしたい”との思いから、開放的な複合施設「ニシイケバレイ」へとエリアリノベーションしました。その一角にあるのが、2021年12月にグランドオープンしたカフェ「Chanoma(チャノマ)」なのです。

古びた木戸門をくぐると、まず土間が現れます。奥に続く日本家屋も素晴らしいけれど、午前中、このスペースにあふれる陽光と床に落ちる影の美しさには目をみはります。今日はどちらでカフェ時間を過ごそうか、光の状態で決めるのも楽しそうですね。

土間の奥には、オーナー自身も5年前まで暮らしていたという和室が連なっています。その佇まいは、私たちの多くが共通イメージとして抱いているであろう「懐かしいおばあちゃんの家」の上品な理想形。風情ある雪見障子や、金雲や梅の絵柄をあしらったふすまなどは、みな建築当時のまま大切に使われています。


茶室として用いることもあるために華美な装飾を避けた空間は、心地良い落ち着きに包まれています。縁側に設けられた席で庭を眺めながら、猫のようにぬくぬくと過ごすのも良いですね。

人気のスイーツ「濃厚抹茶テリーヌ」(650円)は、愛知県西尾産の抹茶を使用し、抹茶本来の風味をいかした一品。たっぷりのせた燻製ほうじ茶のホイップクリームが、味わいに変化をもたらしています。ミルクの自然な甘みと抹茶の苦みが調和した「抹茶ラテ」(600円)とともに、抹茶づくしのひとときを楽しんでみませんか。


店長さんが素敵なエピソードを教えてくれました。お客さまが帰った後、食器を下げるときにメッセージに気づいたといいます。お皿に残った抹茶パウダーの上に、つまようじで書いたのでしょうか、「おいしかった」の文字が。

大震災と戦災を生きのびた貴重な木戸門は、「祖父によれば、明治、あるいは江戸末期のもの」とオーナー。


今秋、庭先のベンチの頭上には柚子がたわわに実っています。庭の草木を選ぶ際には、「実がなるもの、葉っぱが落ちるもの(掃くのが大変ですが)、蝶が卵を産むもの」を大切にしたのだそう。季節が巡るにつれて、さくらんぼやレモン、ライム、栗が実をつけ、落葉樹が色づいて葉を落としては、また新緑に包まれていくのでしょう。


町にひらかれたカフェは、隣接するマンションの住民たちが1階に下りてきて交流すること、路地に子どもたちの明るい声が聞こえることを目指しつつ、池袋を訪れるすべての人をあたたかく迎え入れています。

Chanoma
  • 所在地

    東京都豊島区西池袋 5-12-3

  • 最寄駅

    池袋

  • 電話番号

    03-6709-1139

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