オカルト好きコラムニストがナビゲート!
オカルト好きの漫画家・コラムニスト、辛酸なめ子です。パワースポット巡りが趣味の私が、今回は「都内の自然で充電するならココ!」というスポットを紹介します。
風光明媚な庭園でパワーを充電/浜離宮恩賜庭園
都内で風光明媚なパワースポットといえば、「浜離宮恩賜庭園(ハマリキュウオンシテイエン)」です。かつては徳川将軍家の別邸で「浜御殿」と呼ばれていました。明治維新のあとは皇室の離宮で、庶民が入れるようになったのは「浜離宮恩賜庭園」として公開されはじめた昭和21年から。1600年代から続くやんごとなきパワースポットに、入園料を払えば、誰でも自由に出入りできるようになりました。
「浜離宮恩賜庭園」は、以前霊能者の方にパワースポットだと聞いたことがあります。龍脈と呼ばれるエネルギーの通り道があるという説も。江戸時代の風水を取り入れて造られているようで、行けばかなり良い運気が吸収できそうです。
ただ、パワースポットには関門がつきもの。行く度に道に迷ってしまうのですが、最寄りの汐留駅からだと高層ビルが多数そびえたっていて、ビルをいくつか抜けたあとは、かなり太い道路の横断歩道をコの字形に3回渡る必要があったりで、都心とはいえ辿り着くのが大変です。門までも長い距離を歩かなければなりません。
でも、足を踏み入れるとそんな労力は忘れるくらいの美しい景観が広がっています。10月に開催されたお月見イベントの夜にも行ったのですが、月や都会のビル、木々が池に鏡面のように反射しているなか、船上雅楽の演奏を聴くという風流な時間を堪能。雅楽が奏じられている間だけ雲が晴れて月が見えていたのが神秘的でした。
庭園の中には、茶屋や神社、橋などもあり、散策を楽しめます。とくにオススメな霊験スポットは「三百年の松」。その名の通り約300年前に6代将軍徳川家宣が庭園を大改修したとき、その偉業をたたえて植えられたといわれている由緒ある松です。
枝が龍のようにせり出していて迫力と威厳があります。さらに、庭園内には数十年に一度しか咲かない花「リュウゼツラン」も植えられています。今年の夏、珍しく咲いたというので見に行きました。アロエのような巨大な葉っぱの中に、黄色い花を咲かせた茎が立っていて、かなり目立っていました。
珍しい植物だけでなく、動物とも出会えるスポットです。周囲のお堀は東京湾とつながっているため、エイが泳いでいることも。
大雨の日に行ったら、庭園にはほとんど人がいなくて独占状態だったのですが、内堀のあたりに白いサギやアオサギなどがいるのを目撃。ゆっくり歩くアオサギは神々しかったです。また、出口のところで石畳が動き出した、と思ったら大量のフナムシで、一瞬ゾクゾクしました。
人間関係に疲れたときなど、松やアオサギなど波動が高い動植物と心の中で会話すると癒やされます。都心なのに珍しい動植物と出会える「浜離宮恩賜庭園」は、自然とコミュニケーションできるパワースポットと言えます。
- 浜離宮恩賜庭園
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所在地
東京都中央区浜離宮庭園 1-1
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最寄駅
汐留
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電話番号
03-3541-0200
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ライター紹介
漫画家・コラムニスト。東京都生まれ、埼玉育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。現在も漫画やイラスト、コラム執筆のほか、TV、ラジオ出演など多彩に活躍中。
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※本記事内の情報は2022年12月02日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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