2020年のカレートレンドが渋谷に凝縮!昼と夜2つの顔を持つ新店/カレーショップ初恋
東西のカレーを食べ続けて早3,000軒超え。カレー細胞(H.Matsu)です。
今回は、2020年のカレートレンドを象徴するお店「カレーショップ初恋」をご紹介します。
今や地球上で一番多様なカレー文化を持つ街・東京。「2020年のカレートレンドは?」と聞かれても、1つにまとめるのはもはや困難。ますます多様化が進むカレーの世界、同時進行で進むいくつかのトレンド。それを1つのお店で楽しむなんて絶対不可能…
いや、待てよ?
ありました。
2020年のカレートレンドをぎっしりと凝縮したようなお店が。しかも出来立てホヤホヤの。 ご紹介しましょう。場所はなんと東京のど真ん中、渋谷です。
道玄坂を上り、交番のある交差点を左へ。 まるで昭和のスナックのようなパープルの看板が現れます。
「カレーショップ初恋」
ニッポンの心をくすぐるこの響き。 初訪時はまさに「初恋」、再訪すれば「2度目の初恋」、通うたび何度でも初恋できる素敵な店名であります。
雑居ビルの地下にあるこの場所は元々、58年営業を続けた「スナック千早」。店内に流れるのは昭和歌謡。
注目しない理由がない!9つのカレートレンド付きで完全解説!
それでは、ここからは2020年のカレートレンドを交えながらレポ―トします。
まず、9つのトレンドとは…
1.「スパイスカレー」
2.「スリランカカレー」
3.「中華カレー」
4.「ジビエカレー」
5.「ビリヤニ」
6.「南インド料理」
7.「二毛作カレー」
8.「カレー&スパイス呑み」
9.「スパイス酒」
これら全てが、「カレーショップ初恋」にはあるのです。
同店のカレーはいわばトレンド1.「スパイスカレー」。ワンプレートの合がけでスパイスカレーの楽しさを存分に味わえます。
大阪での爆発的なブームを受け、東京でもじわじわと人気が広がってきたスパイスカレーは、カレー粉を用いずスパイスから自由な発想で作るカレー。2020年にはさらなるメジャーステージヘと上りつめることが確実視されているトレンドであります。
さらに、この店の定番の「初恋チキンカレー」(1,000円)は、トレンド2.「スリランカカレー」テイスト。日本の鰹の近縁種であるモルディブフィッシュ(ハガツオ)を用いたカレーです。美麗な器もスリランカから直輸入したもの。
日本人が好む旨味たっぷりのスリランカカレーも2020年カレートレンドの1つであると言えましょう。
そして、日替わりメニューには、トレンド3.「中華カレー」や4.「ジビエカレー」も登場。写真のような「蝦夷鹿と甘栗の四川キーマ」に出会える日も。
麻婆豆腐などの中華エッセンスを取り入れたり、ジビエなどのこだわり食材をカレーに用いたりしていることも、近年広がるトレンドであります。 とにかく、面白い試みはどんどん取り入れる、このお店のスタンスがなせる技ですね。
トレンド5.「ビリヤニ」もしっかり取り入れている同店では、「クラフトビリヤニ」(1,200円)がカレーと並ぶ看板メニュー。
インドのスパイス炊き込みご飯である「ビリヤニ」もずいぶん知名度がアップしてきました。こちらのお店では和の季節食材と組み合わせるなど、独自のクラフト感覚が楽しめます。クラフトビリヤニは日替わりなので、内容はSNSでチェック!
さらに、スパイスカレー、ビリヤニともに、随所にトレンド6.「南インド料理」エッセンスが入っているのも嬉しいところ。どんな風に取り入れられてるか気になったら、お店で聞いてみて。2019年に続き2020年も、南インド料理はますますのブレイクを見せますよ。
そして…「真夜中は別の顔」に!?スパイス居酒屋に変身!/スパイスバル キメラ
魅力溢れる同店の注目ポイントは、これだけではありません。この店が一筋縄でいかないのはここから。
昼間は「カレーショップ初恋」だったこのお店、夜は看板を変え「スパイスバル キメラ」という名のスパイス居酒屋へと変貌するのです。昼と夜でお店のロゴも変わります。
そう、この昼夜の業態変更も、最新のカレートレンド。 バーや居酒屋のランチ時を借りて営業する「間借りカレー」という業態も浸透してきた東京ですが、今後は、同じ店舗で昼夜に分けて2業態を経営するトレンド7.「二毛作カレー」にも注目なのです。
夜業態「スパイスバルキメラ」最大の魅力は、カレーやスパイス料理をつまみにしてお酒を呑めること。一皿でお腹いっぱいになるカレーライスとは異なり、ライス抜きでも頼め、小皿や小鉢でチョコチョコとつまめるトレンド8.「カレー&スパイス呑み」は、外食カレーの可能性を一気に広げてくれる救世主です。
さらに特筆すべきは、スパイス料理に合うスリランカの蒸留酒「アラック」(550円〜)の品揃え!ズラリと並ぶスリランカのアラックは圧巻。間違いなく、現時点で日本一のラインナップですよ。
スリランカの国賓をもてなす最高級アラック「agente」(2,000円)まで!同店に来たら、ぜひ味わいたい一杯です。
そしてトレンドのラストを飾るのは、今年マジでバズるのではないかと予想するキラーコンテンツ、トレンド9.「スパイス酒」。
スパイス料理をお酒と合わせるだけでなく、お酒自体にスパイスをぶっ込んじゃおうというハナシでして、お酒とスパイス、あわせる料理の組み合わせはまさに無限大。
アルコール度数低めでもしっかりした刺激が楽しめたり、その日の気分やコンディションでスパイスをチョイスできたりと、飲みの楽しみがぐんと広がるわけです。
アラックにとちおとめ、クローブなどのスパイスを加えた「Aromatic Strawberry Rush」(850円)。
このように、夜の「スパイスバル キメラ」では料理、お酒ともに新しいスパイスの世界を存分に楽しめます。 カウンター席もあり、料理も小皿中心なので女子お一人様でも大丈夫ですよ。
まとめ
昼の「カレーショップ初恋」は2019年10月末に、夜の「スパイスバルキメラ」は2020年1月27日にオープン。 カレーとスパイス、そしてお酒。面白いことはどんどん取り入れるこのお店、2020年は台風の目になりそうです。
わたくしカレー細胞は2020年、カレー&スパイス呑みの楽しさ、スパイス酒の楽しさをさらに布教して行きますよ!
取材・文/カレー細胞(松 宏彰)
※2020年2月18日時点の情報です。メニューや価格等は、現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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※本記事内の情報は2020年02月18日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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