子どもがじっくり本と向き合うための工夫がたくさん!/国際子ども図書館

▲上野駅から上野公園の中を通って10分ほど。ほどよいお散歩コースです。
JR上野駅公園口から徒歩10分。親子連れの憩いの場でもある、噴水池を通り抜けると、じきに見えてくるのが今回の目的地、「国際子ども図書館」です。
国立国会図書館の支部図書館である国際子ども図書館は、児童書を中心になんと約50万冊の蔵書を持つ本のワンダーランド♪館外への本の貸し出しは行っていませんが、親子で本の世界に浸れる工夫やサービスが満載で、一日中いても飽きないスポットなんです。

▲立派な建物にワクワク。さあ、“本の国”の入り口はこちらです!
正面玄関のある「レンガ棟」は、1906年に建築された旧帝国図書館の建物で、東京都の歴史的建造物に選定されている名建築。風格ある佇まいにドキドキしつつ、さっそく中へ入ってみましょう。

▲円形の書棚が特徴的な「子どものへや」。書棚の内周に絵本や物語、外周には知識を深める本が。
レンガ棟1階の「子どものへや」は、主に小学生以下を対象とした閲覧室。約1万冊の絵本や図鑑などを自由に手に取ることができます。
円形書棚の内周に並ぶ絵本や物語の選定基準は、「世代を超えて読み継がれてきた本」。ママにとっては懐かしい絵本もちらほらあって、子どもと一緒に楽しめること間違いなしです。

▲ふと見上げると、明るい! 特別な設計を施した天井にその秘密がありました。
さて、懐かしの絵本に見入っていると、視界がとても明るいことに気づきました。見上げると、天井が光ってる・・・!?
実は「子どものへや」の天井は、天井全体に照明が入った「光天井」と呼ばれる設計。部分的な照明のように光の角度がつかないため、部屋の隅々まで明るく、どこで本を読んでも手元に影ができにくいのです!
また、小さな子どもが自分で本を取れるよう、低い位置に書棚があるなど“子ども目線”の工夫もうれしいポイントですね♪

▲本を自分で探したい子ども向けの蔵書検索システム。
「子どものへや」のお隣は、「世界を知るへや」。世界の国や地域の地理、歴史、文化などをわかりやすく紹介した、児童書を集めた閲覧室です。

▲帝国図書館時代は貴賓室として使われていた「世界を知るへや」。
こちらには、世界各地で出版されている数字や文字の絵本や、日本で発行された子どもの本の各国語翻訳版を展示したコーナーも。
外国語が読めなくても、絵や写真で楽しめる本がたくさん。「我が子を国際派に!」なんていうママは必見ですよ。
休憩スペースは授乳室完備。カフェテリアのランチも美味しい!

▲施設の全体像がわかる縮尺模型を展示。向こう側が2015年に新築された「アーチ棟」。
さて、2000年に設立された国際子ども図書館は、2015年から2016年にかけてリニューアルされました。
資料室や研修室を備えた「アーチ棟」が新築された他、子ども向けの閲覧室のある「レンガ棟」では親子のための休憩室も新設されました。

▲小さな子どもがいるママも安心の「休憩・飲食・授乳スペース」。
誰でも自由に利用できるレンガ棟1階の「休憩・飲食・授乳スペース」は、広々とした空間にイスやテーブルが置かれています。飲食OKで、持参したお弁当を仲良く広げる親子の姿もありました。
さらに、授乳室には調乳専用の浄水給湯器が完備されていて、看護師が待機する時間帯もあるなど至れり尽くせり!これならベビ連れのママも安心して利用できますね。

▲カフェテリアでは、お手頃な価格でランチがいただけます。
「朝からずっと子どもと一緒に本を読んでいて、お腹が減った・・・」というときには、カフェテリアへ行ってみましょう。
ランチタイムには日替わりランチが700円~楽しめる他、カレー、スパゲティ、サンドイッチなど、子どもと一緒に味わえるメニューがリーズナブルにそろいます。
子どもが大好きなカレーは、ハンバーグカレー(580円)やオムカレー(600円)もラインナップ♪週末限定で、お子様ランチ(520円)も登場します。カフェテリア内の厨房で調理しているので、できたてを味わえるのもうれしいですね!
歴史的建造物なのに間近で見られる!キッズの探検大歓迎!

▲探検が大好きな元気キッズのために、「レンガ棟クイズラリー」も配布されています。
読書と美味しいランチで、心も体も栄養満タンになった子どもたちには、建物内の探検がオススメ。
こちらの「レンガ棟」は歴史的建造物だけあって、建築ファンも垂涎のしつらえや設備が当時のままに残されているんです。

▲天井のデザインも美しい、吹き抜けの大階段。
たとえば吹き抜けの大階段。天井のシャンデリアや細かなデザインが施された階段の手すりは、100年以上前の創建当時から使い続けられているものだとか。
アンティークが醸し出す厳かな雰囲気は、子ども心にも感じるものがあるはず!

▲ルネサンス様式の貴重な外壁レリーフを間近で拝め、大人も大興奮!
また、レリーフ彫刻が素晴らしい建物の外壁を間近で見られるよう、ガラス張りの張り出し窓が設けられた場所も。手で触れてもOKで、こちらも子どもの知的好奇心が刺激されそう!
まとめ
子どもも大人も一緒になって、一日中楽しめる「国際子ども図書館」。
今回ご紹介したスポット以外にも、「児童書ギャラリー」や、中高生の調べものに役立つ閲覧室「調べものの部屋」などもあって大充実。基本的に、利用登録が不要なのもうれしいところです。
子どもと一緒にぜひおでかけしてみてくださいね♪
- 国立国会図書館 国際子ども図書館
-
-
所在地
東京都台東区 上野公園12-49
-
最寄駅
上野
-
電話番号
03-3827-2053
-
取材・文/芝 真紀子
- 当サイト内のおでかけ情報に関して
-
※本記事は2023年04月26日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2021年05月21日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2023年04月26日に再公開しております。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、掲載している情報に変更が生じる場合があります。最新情報は直接お問い合わせください。
※おでかけの際はマスクの着用、手洗い・手指消毒などを心がけ、感染拡大の防止に十分ご配慮いただきますようお願いします。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。