おしゃれ女子の好奇心を刺激する知る人ぞ知る古本屋Flying Books
最近、個性的な本屋さんが増えていますよね。中でも今、感度の高い女子たちに話題なのが、渋谷の古本屋『Flying Books』。場所は渋谷マークシティの裏手にある渋谷古書センターの2階。向かって左側のドアから入り、階段をのぼると入り口が見えてきます。
『Flying Books』の入り口付近にあるディスプレイケースの中には、木村伊兵衛のパリの写真集や、ムーミンコレクターにはたまらないトーベ・ヤンソンの洋書絵本など、貴重な古書が並んでいます。 これだけでもアート好きは心躍るはず!
ジャズが静かに流れる店内は、オトナな雰囲気が漂う空間。本棚はカウンター部分をのぞいた3辺の壁際と中央に2列。
分類表示はありませんが、自分の興味がある本がどの辺りにあるか見当がつくように、大きな流れができています。宇宙や神秘関連の隣に宗教、哲学、思想があり、その隣に風俗、文化、歴史。そしてその横には音楽や詩という具合に、関連本が目に付くように並べてあるんです。
「コレおもしろそう」という好奇心が次々と刺激されるから、本を選ぶ楽しみがたっぷり堪能できますよ。
ワンコインで買える詩集から一点ものの画集まで、センスの光るセレクト
多いのはアートやデザイン系、写真集などの大判本や雑誌。訪れた時にはアンパンマンの作者として有名なやなせたかしさんの画集も。なんとやなせさん直筆のイラストが描かれていました!
オーナーの山路和広さんは、『Flying Books』の以外にも他店のプロデュースやイベント企画、音楽レーベルの主宰など多方面で活躍中。
昔から詩が好きで、「一冊の詩集から1つ2つでいい。心に残るフレーズを見つけてもらえれば」、「もっと多くの人に気軽に詩を読んでもらいたい」という思いから、ワンコインで買えるポケット詩集シリーズも刊行したのだとか。500円で買えるから、詩集を買ったことがない女子でも、気軽に詩の世界に触れ合うことができますよ。
ファッション好き、アート好きがときめく本もたくさん!
1970年代の「an・an」など、レトロな雰囲気たっぷりのファッション誌も多数。素敵なクラシカルファッションだけでなく、時代を映すキャッチコピーなどにも注目。新刊と読み比べてみるのも楽しそう!
英語が読めなくても、眺めているとワクワクする海外のファッション誌もラインナップ。表紙を見ているだけでも当時の流行が分かるから、ファッション好きな女子にはたまらないはず!
また洋書も充実。山路さんが海外で買い付けて来る洋書は、読みごたえのある単行本から、一見すると本というよりもアートのようなものまで実に多彩。中にはアートトイ制作会社とアメリカの出版社がコラボ生産した限定フィギュアがセットになっているレアな雑誌も!まるでセレクトショップのような古本屋です。
希少な作品を揃えることに注力するため、手に入れやすい日本の小説は置いていないんだそう。
時期によって異なる特集コーナーを設けているのも魅力的。訪れた時にはギフト向けのアイテムが並んでいました。ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルのポストカードセットをはじめ、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」のレコードなど、眺めるだけでも楽しいお宝がいっぱい!
本選びの合間に淹れたてのコーヒーを味わえるカフェも併設
本選びの合間に座ってゆっくりしたいと思ったら、併設されたカフェでひと休みして。カウンター4席だけですが、注文を受けてから豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に淹れられたおいしいコーヒーが味わえます。
こだわりコーヒーは一杯280円!渋谷駅近くで、ジャズに耳を傾けながら本に囲まれてゆっくりコーヒーをいただく、なんて贅沢なひとときを過ごせますよ♥
本だけでなく、音楽にもオーナーのこだわりがたっぷり
音楽関連の書籍の近くには、ハウスやヒップホップを中心としたCDも販売しています。
古本と同じくらい音楽にも情熱を注いでいる山路さんは、心地よいBGMを実現するために店内に5.1chサラウンドシステムを構築。店内では臨場感あふれる音が満喫できます。
詩の朗読会、紙芝居、音楽ライブなどのイベントも不定期で開催しているんだそう。昨年の12月に開催された音楽ライブ「タカツキ実験室」は、お店がいっぱいになるほど盛況だったんだとか。
アートやデザイン、美味しいコーヒーから音楽まで楽しめる古本屋『Flying Books』。渋谷の喧騒を忘れさせてくれる空間で、ゆっくり本や音楽に囲まれれば、きっと何か新しい発見があるはず。知る人ぞ知る渋谷の隠れ家で、一人の時間を優雅に過ごしてみてはいかがでしょう。
Flying Books(フライング ブックス)
住所:東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F
TEL:03-3461-1254
営業時間:12:00~20:00※日曜のみ12:00~18:00
定休日:なし
取材・文/佐々木 志野
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