絶品とうめしがクセになる「お多幸本店」
「お多幸」という名前のおでん屋さんは数あれど、屈指の老舗がこちらの「お多幸本店」。創業は大正12年。おでん好きなら一度は行っておきたい店だ。鰹と昆布の濃い醤油出汁の茶色が食欲をそそる。この甘辛い出汁で炊いた豆腐をごはんにのせた「とうめし」はほとんどの人が注文する人気メニュー。しっかり味が染みたふんわりやわらかな豆腐にほっこり。見た目の豪快さに反して、味わいはさっぱり繊細。おでんをたっぷり食べた後も別腹だ。
お多幸本店
所在地:東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル
電話番号:03-3243-8282
最寄駅:日本橋
大正4年創業の老舗の貫禄「大多福」
浅草の「大多福」は大正4年創業。風情ある江戸手描提灯が飾られた竹垣の道を通って店内に入れば、やわらかな明かりに包まれた雰囲気満点な昭和の世界が広がる。出汁は透明の関西風。すっきりとうまみの利いた味わいが女性にも人気。素材の味を生かすため、おでん種ごとに別々に調理されている。なかでも柔らかく煮込まれたタコは自慢の味だ。テーブル席にはコンロが置かれ、アツアツのまま食べられる。
浅草おでん大多福
所在地:東京都台東区千束1-6-8
電話番号:03-3871-2521
最寄駅:田原町
関東炊きの飴色に輝く大根が旨い「新橋お多幸」
「新橋 お多幸」は昭和7年創業。こちらも太田幸さんが創業した「お多幸」から直接のれん分けした店舗の1つ。濃い口醤油の関東炊きのおでんが楽しめる。出汁がたっぷりしみこんだ大根は定番人気。薄めの出汁で煮込んだ後、いったん冷まして濃い出汁でさらに1時間煮込むという手の込んだ逸品だ。2008年に現在のビルの地階に移転。移転前に使用していたテーブルや椅子などはそのまま引き継がれ、店内はどことなくレトロな雰囲気が漂っている。
お多幸
所在地:東京都港区新橋3-7-9 カワベビルB1F
電話番号:03-3503-6076
最寄駅:新橋
黄金出汁が輝く関西風おでんのパイオニア「一平」
昭和4年に神楽坂の料亭として誕生し、昭和45年から銀座でおでん屋を始めた「一平」。オープン当時は関西風おでんのパイオニアとして話題を集めたそう。約90年の伝統を受け継ぐ秘伝の出汁は、素材の旨味を凝縮した黄金色。天然の上質な鰹節と昆布だけを使ったやさしい味だ。練り物は築地、豆腐は麻布十番の吉野家商店と、おでん種にもこだわりが。おでん出汁で煮込んだ自家製のつみれや鶏つくねなども自慢。デートで行くなら、目の前におでん鍋が広がるカウンター席がおすすめ。
おでん 和食 一平 日本橋店
所在地:東京都中央区日本橋3-4-10スターツ八重洲中央ビルB1
電話番号:03-3275-2486
最寄駅:東京
約90年愛され続けるロールキャベツ「尾張家」
昭和2年の創業以来、変わらない味を提供している「尾張家」。鰹と昆布と煮干しでとった出汁は醤油味の関東風。さっぱりと素朴な味わいだ。看板メニューはロールキャベツ。おでん出汁がしっかりとしみこみ、洋風のロールキャベツとはまた違った味わいが楽しめる。実は煮魚やお刺身などの魚料理も評判。魚とお酒をひとしきり堪能して、おでんで締めるのも一興だ。1階のカウンター席はいかにも老舗といった風情。しっぽり趣のあるデートが楽しめそう。
尾張家
所在地:東京都千代田区鍛冶町1-6-4
電話番号:03-3251-4320
最寄駅:神田
高級おでんを食すなら銀座の「やす幸」へ
おでん屋「やす幸」は銀座の老舗。かつて「お多幸本店」も銀座にあったことから、銀座界隈には「高いやす幸、安いお多幸」という言葉があったとか。その言葉どおり、「やす幸」はおでん界のセレブ。透明感のある関西風の出汁はどことなく上品。店の雰囲気やサービスもどことなく高級感がある。メニューには値段が表示されていないので、彼女をエスコートするときは福沢諭吉さんを多めに連れて行こう。
やす幸
所在地:東京都中央区銀座7-8-14
電話番号:03-3571-3467
最寄駅:銀座
不忍池の畔で100年以上愛され続ける「多古久」
湯島の「多古久」は明治37年創業。色の濃い関東風のおでんの店だ。カウンターの奥には丸くて大きな銅製の鍋が鎮座し、茶色い出汁の海にさまざまなおでん種が浮かんでいる。女優の池波志乃さんがごはんの上にたっぷりのお出汁とがんもどきをのせた賄い飯をいたく気に入ったことから、「志乃めし」と名付けられ、知る人ぞ知る裏メニューとして供されている。
多古久
所在地:東京都台東区上野2-11-8
電話番号:03-3831-5088
最寄駅:湯島
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