旅するパンマニアがナビゲート!代々木公園の人気ベーカリー/365日
1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。本記事では、代々木公園にある材料へのこだわりが半端ない人気ベーカリーをご紹介します。
代々木公園のベーカリー「365日」、パン好きなら一度は聞いたことがあるお店ではないでしょうか。東京メトロ代々木公園駅、小田急線代々木八幡駅から徒歩1分のところにある人気店です。
平成25(2013)年12月にオープンしてからファンを増やし続けている同店。2021年9月には同じ代々木エリア内に移転し、売り場を拡大させました。
使用している小麦粉は国産小麦100%。野菜や果物などの食材も直接農家さんと契約するという、材料へのこだわりが半端ないということはパン界で有名な話です。
引き戸を開けると、目の前には食パンがズラリ。
店内に進むと、常時約80種類ものパンが陳列されています。
同店のお楽しみはパンだけではありません。“食のセレクトショップ”というテーマの通り、パンに合うコーヒー、調味料、野菜、チーズ、アルコール、さらにはパンに関連した書籍など、全国から選び抜かれた商品が並んでいるのです。
おさえておきたいオススメのパンはこれ!
まずご紹介したいのが「クロッカンショコラ」(422円)。オーガニックのショコラガナッシュの上にサクサク食感のチョコレートをのせた人気パンです。
パン生地自体にもショコラが練りこまれているため、3種類のショコラの味と食感を楽しめる贅沢な一品。さりげなく金粉ものっていて、気持ちをワンランク引き上げてくれる大好きなパンです。大人な味わいのスイーツパンなので、手土産としても最適です。
「365日xクロワッサン」(303円)は、まずこのフォルムに驚きますよね。クロワッサン=三日月型というイメージを払拭した、巻貝のような形です。
一口目はザクッとした食感で、周りの層の部分がハラハラッとほどけていきます。カルピス社の発酵バターがじゅわっと口の中いっぱいに広がるのですが、しつこくない。端っこまでバターの味はあるのに軽い口当たり。その謎を杉窪シェフに伺ったところ、実はこの形に美味しさのヒミツがあったのです。
横から見ると斜めになっています。この傾斜によって、バターがある程度流れ出ながら焼けるのだそうです。さらに細かな穴が開いた天板にのせて焼くことで、流れ出て酸化したバターをクロワッサンが再び吸わないようにしているのだとか。
あぁ、だから、こんなに美味しいのか。
契約農家さんの畑を表現したという「ハタケ」(519円)も注目のパン。もっちり軟らかい食感のパン生地に、赤味噌とタプナード、クレームエペスが塗られています。さらにその上には、たっぷりのグリーン、そして自家製ベーコンがオン。
食べる前には魚介の香りがします。これは、オリーブとアンチョビを合わせたタプナードからだったのだなと、食べていて気付きました。力強い一つ一つの素材が絶妙なバランスで絡み合い、なんとも奥深い味わいになっている、和風フレンチトーストです。
同店にイートインスペースはありませんが、店前のベンチで焼き立てパンを頬張るのも良し、近くの代々木公園で外パンするのも良し。ぜひ一度は訪れていただきいオススメのお店です。
〒151-0063
東京都渋谷区 富ヶ谷1-2-8
代々木公園駅
〒151-0063
東京都渋谷区 富ヶ谷1-2-8
代々木公園駅
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