年200杯のラーメンを食べるラーメンインタビュアーがナビゲート!

こんにちは、ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。東京都内を中心に年間約200杯以上のラーメンを食べ歩き、作り手の人柄や想いを伝える「ラーメンインタビュアー」として活動しています。本記事では「都内で“ニューウェーブ味噌ラーメン”を食べるならここ!」というお店をご紹介します。

新潟の味噌と札幌の手法を採用!味変も楽しい絶品味噌らーめん/浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々

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ご紹介するのは、都営浅草線浅草駅から徒歩3分ほどの場所にある「浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々(ビビ)」。新潟濃厚味噌ラーメンと札幌味噌ラーメンの良いとこどりをした、ハイブリッドラーメンをいただけるお店です。

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店外には夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶のジャグタンクが設置されています。入店待ちの人だけでなく、通りかかった人なら誰でも飲んで良いというから驚きです。


「近所の子どもたちやご年配の方にも飲んでいただけてうれしいです。今年の夏に熱中症多発のニュースを聞いて、すぐに設置したんです」と店主の竹石さん。店に入る前から、ホスピタリティの高さが垣間見えます。

▲店主の竹石則明さん

▲店主の竹石則明さん

店主の竹石則明さんは、「銀座鴨蕎麦九代目けいすけ」「ふぐだし潮七代目けいすけ」をはじめとした、さまざまなコンセプトのラーメン店を展開する「けいすけグループ」出身。「四代目けいすけ」(現在は閉店)に正社員として入社後、店長職、店舗マネージャー、シンガポールでの店舗立ち上げなど、さまざまな職種を13年間経験し、2023年4月に満を持して独立したそうです。

▲メインはカウンター席。2人掛けのテーブル席もあります

▲メインはカウンター席。2人掛けのテーブル席もあります

熟成味噌ラーメンのりあき・美々という屋号には、竹石さんの名前“のりあき”に加えて“常に美味しく美しく”という意味が込められているのだそう。

▲「熟成味噌らーめん」(1,100円)

▲「熟成味噌らーめん」(1,100円)

そんな同店の人気メニューが「熟成味噌らーめん」(1,100円)。麺の上には、チャーシュー、極太メンマ、もやし、ネギ、生姜、柚子、山椒、背脂、一味唐辛子がトッピングされています。どれから食べようか迷ってしまうほどの豊富なトッピング数に驚いてしまうはず。


「子どもの頃に読んだ『飛び出す絵本』のような、これから何が出るのか、どんな風になるのかという“仕掛け”要素を一杯に詰め込みました」と竹石さん。

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ここで注目したいのが、一緒に無料提供される追い味噌と生卵。茨城県のブランド卵「奥久慈卵」と、ほんのりと甘みがある追い味噌麹味噌」をサービスでいただけちゃうんです!常に想像を超えてくるサービス精神。


「最初にどう食べたら良いか迷ったら、まずはトッピングごとの味を楽しんでください」(竹石さん)

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味噌の香りと風味を生かすため、中華鍋で味噌を焼き、具材と一緒に炒めていく「札幌味噌ラーメン」で用いられる手法を採用。丼が目の前に提供されると同時に、食欲がそそられる味噌の香りが漂います。熱々のスープをいただくと、香ばしい味噌の風味が口いっぱいに広がります。


特製のブレンド味噌には、竹石さん自ら現地の味噌蔵を訪ねて厳選した、4種類の新潟県産味噌を使用。これらをブレンドし、10日間熟成して完成するのだそう。こだわりが詰まったスープは後引く美味しさで、レンゲを口に運ぶ手が止まりません。

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噛み応えもしっかりとある麺は、ウェーブがかったちぢれ麺。重厚な熟成味噌スープをしっかりと持ち上げてくれる、スープと相性バツグンの麺です。

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丼の半分覆うほどの大判チャーシューは豚肩ロースを使用。醤油ダレがしっかりしみ込み、うま味もたっぷり。一枚を口いっぱいに頬張るのはもちろん、サイドメニューのご飯メニューと一緒に食べるのもオススメです。

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一通り楽しんだら、前述した生卵、追い味噌で味変をしていきます。といた生卵に麺をディップして、すきやき風にするのが筆者オススメの食べ方。こっくりとした濃厚味噌とトロッとした生卵の間違いない組み合わせは、やみつきになる美味しさです。


追い味噌をちょっとずつスープに溶かすと、ぐんぐんスープに甘みがプラスされてまろやかで奥深い味わいに!なんとこちら、隠し味に「あん肝」を練りこんでいるのだそう。そりゃ美味しいわけだ・・・!


「麺を卵にディップして食べる方もいれば、スープにそのまま生卵を入れて食べる方や、〆に提供する生姜湯スープに溶かして卵スープにする方もいらっしゃいますね。お店オリジナルの味は私が作りますが、そこから先は“お客様だけの味を作って楽しんでいってほしい”ので、オススメの食べ方はあえて載せていないんです」(竹石さん)


食べ進めていく中で、何通りも自分の好きな味を見つけられる。この魅力に取りつかれてしまうこと間違いなし!

▲ラーメンには珍しいスープ割り「生姜湯スープ割」

▲ラーメンには珍しいスープ割り「生姜湯スープ割」

ラーメンを一通り楽しんだあとは、なんと「スープ割り」が楽しめます。つけ麺ではおなじみのスープ割りですが、ラーメンではとっても珍しい最後のお楽しみ!新潟県にある、別添えの割りスープを加えて自分好みの濃度にできる「新潟濃厚味噌ラーメン」からヒントを得て、形にしたのだそうです。


ほんのり甘い生姜湯スープを残ったスープに混ぜると、濃厚な味噌のコクと相まって全く異なるやさしい味わいに!

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「今後は他店舗展開も視野に入れています。修業していた『けいすけグループ』は全店舗で味のジャンルが異なるので、その形式に近づけようかなと思っています。物件によっては、同じ味噌で行くかもしれませんが(笑)。あとは、現店舗がある台東区・浅草にも恩返しがしたいですね。支えてくれる地域の方には感謝の気持ちしかなくて・・・何かためになるようなことがしたいです」(竹石さん)


新潟濃厚味噌ラーメン×札幌味噌ラーメンのハイブリッドから生まれたニューウェーブ味噌ラーメン。ぜひオリジナリティーあふれる、あなた好みの食べ方を見つけてみてくださいね。

スポット
浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々

〒111-0043
東京都台東区駒形 1-9-9 川尻マンション 105

浅草駅

〒111-0043
東京都台東区駒形 1-9-9 川尻マンション 105

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※本記事内の情報は2023年12月27日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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