ドンツキ協会を主宰する齋藤さんが北区「細道と高低差ドンツキ」をナビゲート!
こんにちはドンツキ協会の齋藤です。
本拠地・向島をご紹介しましたが、今度は東京都内全域のドンツキにも目を向けてみましょう。
ドンツキは、そもそもが道ですから、単純に数だけでいえば道路の多い都市部に集まるのは自然なこと。
ですから、世界有数の大都市である東京は、それすなわち世界的にみてもドンツキが多い都市、と考えることができます。
じっさい、東京はドンツキの宝庫。
そして今回は東京の都心部のなかから、北区を取り上げることにします。
北区では、とくに田端から赤羽にかけて、ちょうど京浜東北線や東北・北陸新幹線などの幾多の路線が束となっている区間の、ドンツキ巡りが魅力的です。
これらの区間はちょうど、武蔵野台地の辺縁に位置する崖線に沿っており、これらの界隈では、急峻な崖や谷で行き止まるドンツキを目にすることができます。
私たちのまち墨田区の向島は、沖積平野のゼロメートル地帯のため、ほぼ全てが平面的なドンツキなのに対し、こちらは立体的なドンツキ。
そのいくつかをここでご紹介いたしましょう。

十条の階段ドンツキ。
車両の通行はここまで、のドンツキ。
住宅密集地ながらも、眼前に宅地群が開けるのは、高低差のあるドンツキの特徴です。

田端でみられた、崖によって道が斜めに途絶えている崖ドンツキ。
その向こうには車両基地があり、新幹線をはじめさまざまな鉄道車両を望むことができます。
北区は一部の方に【細道のまち】としても知られています。
先日、多くの方々に惜しまれつつ終了した、あの流浪の番組『タモリ倶楽部』でも紹介されるほど。


赤羽の細道地帯の最奥地のドンツキ。
タモリ倶楽部でも紹介された細道の多いエリア。
ドンツキの先がさらに細くなっており、フェンスの先は崖で、開放感のあるドンツキです。
向島のような、平面的なまちにできたドンツキは、都市化の過程で人為的な営みによってできあがったものなのに対し、高低差のある立体的な地形のまちでは、ドンツキの成り立ちには、地形が原因となる必然的な要素も関わってきます。
どうしてこの道がドンツキなのだろう?と考えながらドンツキを訪ねてゆくと、おのずとその地形にも関心が向かってゆくわけですね。

最後におまけ。
東十条駅のそばで見つけた、こちらも高低差のあるドンツキ。
写真右端の階段が増設されたものの、用済みの古い方は取り壊されないままフェンスで閉鎖されたままという、紆余曲折ぶりがうかがえます。
左の細道がドンツキ。
しかしなぜか、時速20kmの速度制限の標識が立っており、「この細道を時速20kmでゆくのか!?」と、混沌さをかもし出しております。
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ライター
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※本記事内の情報は2023年06月16日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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