旅するパンマニアがナビゲート!朝から鎌倉を堪能できるパン屋/PLUSOUPLE

1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。今回は、モーニング利用できる鎌倉のパン屋をご紹介します。
みなさん、鎌倉というと何をイメージされますか?海、山、寺社仏閣などを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は美味しいパン屋さんが軒を並べるパン屋激戦区でもあるのです。
2022年7月にオープンした「PLUSOUPLE(プラスプレ)」もその中の一つ。鎌倉駅西口から目の前の道をまっすぐ歩き、「市役所前」の十字路を右折。紀ノ国屋の駐車場の向かいにあるのが今回の目的地です。駅からは徒歩3分という近さもあり、いつもお客さんでにぎわっています。営業は朝9時スタート。

“旬の食材を丁寧に味わい、自然の恵みや豊かさを感じることで、心に美しい余白をもたらしていけるように”との思いで商品メニューを考案している同店。「二十四節気」や日本古来の食文化「一汁一菜」の考えを取り入れたパンとスープ、スプレッドなどを楽しむことができます。
店内に入ると、テイクアウトできる食パン・惣菜パン・サンドウィッチなど約40種類がズラリ。定番商品以外は2カ月に1回ほどのペースで新しい商品に入れ替わるそうなので、毎回新しい発見があるのも嬉しいところ。

もちろん、テイクアウトして食べるパンも美味しいのですが、今回どうしても紹介したいのは、「プラスプレセット」(1,320円)。
朝9時から食べることができるイートインのセットメニューは、他にも「ニース風サラダセット」(1,540円)、「バゲットセット」(1,210円)があるのですが、プラスプレセットは、食感の違う食パン3種類とカンパーニュのトーストという合計4種のパンが一度に楽しめるのが魅力。さらにパンのお供であるスプレッドは9種類から4種類を、スープは4種類から1種類を選択可能と、自分好みのセットを作ることができるんです。

写真は右から、発酵バター食パン、全粒粉入り食パン、プラスプレ湯種食パン、石臼挽きライ麦粉入りカンパーニュ。
プラスプレのパンは、食物繊維やミネラルを多く含む石臼挽きの小麦粉やライ麦粉を使用しているため、体にやさしいものばかり。さらに国産小麦である「ゆめちから」から抽出した乳酸菌をベースに、特殊な発酵種を活用した独自製法で作っているんですって。
ちなみに個人的推しは「プラスプレ湯種食パン」。もともと湯種のパンが好きということもありますが、めちゃくちゃもっちりしていて、ほんのり甘みもあり、クラスト(=パンの耳)とクラム(=パンの内側)の一体感がたまらなく美味しい。食べ比べてみると自分の好みが分かるので、帰りに気に入ったパンを購入するのもありですよ。

セットのスープは、コンセプトにも掲げられている「旬の食材」を楽しみたくて、二十四節気スープを選択。この日は「半熟玉子とお野菜のリボリータ」でした。
立夏のこの時期は夏に向けて滋養をとるために卵を食す風習があったそうで、半熟卵が丸々1個入っています。細かくカットされた野菜やベーコンのやさしいうま味が美味しく、あっという間に飲み干してしまったほど。

スプレッドは味が混ざらないようにとバターナイフが4本付いてきます。写真左から北海道産発酵クリーミーバター、茜(イチゴ&木苺)、橙(不知火オレンジ)、ピスタチオ発酵バタークリーム。
イチゴは甘いのだけれど、気持ち酸味も感じられてまろやか。ピスタチオは濃厚なので深みある味わいの全粒粉のパンに合いました。こちらも自分好みの組み合わせを見つけるのが楽しいです。

観光地なので、週末などは結構混みあうようですが平日の14時頃は比較的落ち着いているようなので穴場な時間帯かも。晴れた日はテラス席もオススメです。

〒248-0012
神奈川県鎌倉市御成町 14-1 御成ビル1F
鎌倉駅
〒248-0012
神奈川県鎌倉市御成町 14-1 御成ビル1F
鎌倉駅

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※本記事内の情報は2023年06月10日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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