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オカルト好きの漫画家・コラムニスト、辛酸なめ子です。パワースポット巡りが趣味の私が、今回は「巣鴨の隠れパワースポットならココ」という施設を紹介します。
二重螺旋の階段がまるで遺伝子のよう!?DNAをアップグレードできそうなスポット/すがも鴨台観音堂
健康と癒やしの街・巣鴨に新しいパワースポットができたと聞いて行ってみました。それは大正大学の敷地にある「すがも鴨台観音堂(すがもおうだいかんのんどう)」。堂内がらせん構造で、形態が巻き貝のさざえに似ていることから「鴨台さざえ堂」の愛称で呼ばれています。
「さざえ堂」は江戸時代には全国各地に作られた、独特な形の建築様式の仏堂です。堂内の階段を登り下りすると、巡礼が叶う、という構造になっているようです。
大正大学の構内に立つ「鴨台さざえ堂」へ。フロアがナナメになっていて、巻き貝のようでおしゃれです。原色の色彩がポップで現代的。
「鴨台さざえ堂」に入る前、隣にかわいいタコの置物があるのに気付きました「オクトパス君」で、撫でると試験に合格するご利益があると評判なのだとか。横に下がっている絵馬には「大正大学合格」と書かれたものもありましたが、ここまで来てお願いしたら仏様もきっと聞き届けてくれることでしょう。
「鴨台さざえ堂」に向かったのはまだ暑い日だったのですが、内部に入ってみると熱気がこもっていて、この中の階段を上るだけでも修行になりそうです。最初にお出迎えしてくださる童子の像にご挨拶。基本、無人の施設ですが、仏様によって守られている感じがします。こちらに置いてある八角形のパンフの中には、おみくじが入っていて、開いてみたら「大吉」でした。すでにご利益を感じます。
さざえ堂の特徴は、往路と復路が交わることのない二重螺旋構造。しかもパンフによると螺旋構造は仏様の眉間にある白い毛(白毫)の象徴だそうです。あのおでこの出っ張りはできものではなく、白く長い毛が右巻きに丸まっているものだとか。仏様の手の平の上で転がされているかのごとく、訪れた人は仏様の額のさざえ堂でひとときの癒やしを得られるのです。
内部は撮影禁止でしたが、往路の上り階段の壁面には、「般若心経」の真言を表す梵字(ぼんじ)が書かれていました。階段を上がることで般若心経を読んだのと同じ効果が得られるのだとか。和のアロマが漂っていて、心身が浄化されていきます。
頂上階に到着すると、そこには観音様として親しまれている、聖観自在菩薩「すがも鴨台観音」様が鎮座していました。桧(ひのき)の一本造りだそうで、曲線的なシルエットが優美です。現世利益の仏様だそうで、この「鴨台さざえ堂」を監修した榎本了壱さんも「ご利益は全般に効果があると思います」とおっしゃっていました。ちなみに入場は無料なのもありがたいです。
このお堂には、芸術的な感性が高まるご利益もあるとの噂。下り階段の壁面には千住博画伯による、滝の絵に色彩が施されたパネルが飾られています。色とりどりの滝絵を見ていると少し涼しさが感じられてきました。
さらに「鴨台さざえ堂」に隣接する大正大学南門の近くには「種子地蔵(たねじぞう)」の石像が。巣鴨というと「とげ抜き地蔵尊」が有名ですが、この敷地に面した旧中山道が、かつて「種子屋通り」と呼ばれていたことにちなんでいるそうです。
江戸時代、野菜の供給地でもあった巣鴨には種子屋さんが並んでいました。その歴史を感じさせる、ありがたくてかわいいお地蔵さんです。近くのプランターにはハーブなどが植えられていて、行った時はご自由にどうぞと書かれていたので、バジルの葉っぱを二枚ほどいただきました。これでご利益を体に取り込めるかもしれません。
二重らせん構造のさざえ堂は、考えてみたら遺伝子の形のようです。らせんの先は仏様とつながっているのでしょうか。中を往復することでDNAがアップグレードできそうな施設です。
〒170-0001
東京都豊島区西巣鴨 3-20-1 大正大学内(11号館)
西巣鴨駅
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※本記事内の情報は2022年09月27日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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