池袋の暇つぶしには、24時間営業のお店が最強の味方!
▲池袋駅北口
東京屈指のターミナル駅であり、巨大な繁華街も広がる池袋。そんな池袋におでかけした際、「予定が早く終わっちゃった」などと暇を持てあましてしまうこともありますよね。
そういった「暇」は突然訪れるもので、朝も昼も夜も関係なし。そしていついかなる時でも暇つぶしができるのが、24時間営業のお店です。
今回は池袋を飲み歩くこと約15年、酒場ライター・パリッコが、いつでもさくっと一人で入れる24時間営業のディープなお店を3軒、ハシゴ酒で一挙ご紹介していきます!
一軒目「帆立屋 池袋ときわ店」
突然変な時間に暇になってしまった! そんなシーンを想定して、きょうはなるべく変な時間にスタートしてみます。
池袋で夜から飲み続けた人がいたとしてもさすがにそろそろ帰宅したであろう、そして、こんな時間から飲み始める人はなかなかいないであろう、
▲朝の8時すぎ
という、謎の時間に池袋へとやってきました。
▲朝から輝くちょうちんに誘われます
北口から歩くこと3~4分で見えてきたのが「帆立屋 池袋ときわ店」さん。
同店は北口エリアの24時間酒場の中では、最も正統派といえるお店。長いカウンターに加え、テーブル席もたっぷりとある広々とした作りで、
▲これぞ居酒屋!
といった、堂々たる雰囲気が魅力です。
メニューも定番おつまみを中心に、幅広く取りそろえられていますよ。
▲300円台のオーソドックス&リーズナブル・コーナー
▲日替わりボードもそそられるものばかり・・・
きょうは変な時間から飲むことに対するせめてもの罪滅ぼしとして、ヘルシーな「冷やしトマト」(350円)、そして日替わりから、「ふき味噌」(350円)と「赤貝刺」(580円)を注文。
▲これ食べときゃ、きっと大丈夫!
▲ふき味噌は春の到来を感じる嬉しい苦味
▲24時間いつでも、新鮮な魚介類を楽しめるのが同店のすごいところ
ちびちびと舐めながらいつまででも飲めるふき味噌に、シャキシャキと風味爽快な赤貝刺。
まずは「景気付け」という感じで生ビールを注文したのですが、こう粋なつまみを前にすると、早くもお酒が欲しいモードに・・・。
▲日本酒も種類豊富
「浦霞」(555円)など、有名なお酒もかなりの種類がそろっているんですが、きょうは同店のスタンダードな日本酒である、「白鹿」(350円)を冷やで頂きましょう。
▲午前中とは思えない良い景色・・・
う〜ん、大満足。
早くも時間の感覚を見失いはじめてしまいましたが、それが楽しい!
ちなみに帆立屋さんは、同じ池袋北口エリアに本店もあり、そちらはもう少しこじんまりとした規模のお店なので、気分によって使い分けると良いでしょう。
さぁ、ほろ酔い気分になったところで、次なるお店へ!
帆立屋 池袋ときわ店
住所:東京都豊島区池袋2-40−1 第2シャンボール 1F
営業時間:24時間
電話:03-3989-8146
二軒目「若大将 まつしま」
▲駅方面へ少し戻って
お次はこちら、「若大将 まつしま」さんにおじゃまします。
こちら、24時間営業というだけでも珍しいのに、なんと「全品335円」というすごいお店!
安くてもボリュームはたっぷり、いつでもできたての美味しいおつまみが食べられ、昼間に前を通ると、「あれ、今何時だっけ?」と混乱してしまうくらい店内が大にぎわいだったりして笑えます。
▲ほらほら!
▲店内はカウンター席中心
一軒目はヘルシーなラインアップで飲んだので、ここでは威勢よくいきますか! まずは「酎ハイ」(335円)と、アジとイカの「コンビフライ」(335円)を注文。
▲ビッグサイズの酎ハイ!
▲2品だけど倍の値段じゃありません。正真正銘335円のアジ&イカフライ
どっちもすごいボリューム&コスパですよね!
酎ハイは腕にずしりと重みを感じるほどのビッグサイズ。フライはあっつあつの揚げたてで、生野菜もたっぷり。
いつ見てもこの値段とは信じられないな〜。
▲ダーッとソースをかけて・・・
最高! 明るい内に飲むお酒がまた、極楽気分に拍車をかけます。
▲壁には「価格早見表」
これさえあれば、「あれ? 今っていくらくらいになってるかな? 確か頼んだのが47品だから・・・お、15,745円か!」というように、いつでも確認ができて大変便利ですね。っていうか、47品頼んでもそんなもんですむのか・・・。
最初の2品注文で俄然勢いがついてきました。続いて「ウーロンハイ」(335円)と「ピザ・ハーフ」(335円)追加!
▲どっしりしたグラスに並々入ったウーロンハイ、頼もしい〜!
▲ピザが小さいんじゃありません、タバスコがでかいんです
これまた焼きたてが嬉しい、昔懐かしいテイストのピザ。
2Lのペットボトルに負けず劣らずなサイズのタバスコのせいで遠近感が狂っていますが、とっても食べ応えがあります。
よ〜し、まだまだ行こう! 「マテ茶割り」(335円)、「特製にこみ」(335円)!
▲酒飲みあるある「健康に良さそうなちょっと変わったお茶割があるとつい頼む」
▲これぞ名物「特製にこみ」
僕、ここの煮込みが本当に大好きなんですよね。
カツオダシと塩ベースの上品なスープにニンニクがたっぷりと効き、ゴロゴロと入ったモツに臭みなどは一切なく、スープだけでも酒が進むような絶品!
そこにどーん! と乗った豆腐がまたいいんです。あぁ、今日もうまいなぁ・・・。
▲ごちそうさまでした!
味わいのある雰囲気、店員さんの温かさ、メニューのお得さ、全てがバランス最高な、理想の大衆酒場ともいえるこんなお店が24時間空いてるなんて、やっぱり池袋はおそろしい街だな~。
若大将 まつしま
住所:東京都豊島区西池袋1-26-5
営業時間:24時間営業
電話:03-5951-01700
三軒目「居酒屋 大都会」
最後にご紹介するお店はこちら!
池袋エリアの酒飲みにとって、24時間酒場の代名詞。最後に必ずたどり着いてしまうお店といえば、ここ「居酒屋 大都会」なんです。
▲「ホテル サンシティ」さんの地下にあります
▲駅北口からはこの近さ!
外の看板からして、24時間お酒が飲めることや、お得なセットの情報などがテンション高くアピールされ、前を通る時は、思わず吸い込まれないようにするのが大変。
▲店内は意外と広々
これまでのお店でも、ほかのお客さんがなるべく写り込まないように写真を撮っているんですが、写っていない席では常連さんたちが朝から普通〜に飲んでます。時間なんておかまいまし!
しかも、老若男女、お一人様からグループ、人種までさまざまなのがこの街のおもしろいところ。人目を気にせず一人でのんびりいつでも飲めるなんて、まさに酒飲みの天国です。
▲注文は全て食券制
もう、この味わい深い券売機を見ながら一杯飲めますね
▲メニューは100円小鉢から
▲こんな感じにビールにサワー、ワインまであるのですが
▲加えて、生ビール2杯券など、とにかくお得なセットのバリエーションが多い
▲それはもう、全てを把握するのが不可能なほど!
▲かと思うと、こんな素朴な一角もあり
とにかく、あの手この手でお客さんを満足させようというサービス精神がいたるところに溢れだす、見どころしかない店内が素敵です。
まずはすべての指針として、オーソドックスな「酎ハイ プレーン」(250円)を注文してみますね。
▲うんうん、シンプルないい酎ハイ
おつまみは、「ポテトフライ」(250円)に、本日の刺身「カンパチ」(350円)あたりどうでしょう?
▲大都会のポテトフライは、やけにうまい!
他店でそんなに頻繁に頼むわけではないのに、ここに来ると必ずといってほど頼んでしまうのが、ポテトフライ。
きっちりとじゃがいもの素材感があって、揚げたてホクホクで、こんなにボリューミーで250円!
▲鮮魚もちゃ〜んとうまい!
本日の一押しだけあって、たっぷりと脂が乗り、驚くほど歯ごたえの良いカンパチ。この値段と量はありがたすぎるなぁ・・・。
ただここ大都会、実は、これだけで驚いてちゃあまだまだっていう、さらなるインパクトメニューが存在するんです!
それが「タイムサービス」の存在!
▲これこれ!
10:00~18:00まではタイムサービスとなり、生ビールが150円、酎ハイ(プレーン)が120円と驚愕の値段。 そもそもタイムサービスの時間が長い!
「お一人様でもお気軽にご来店ください」の言葉通り、特にタイムサービスの時間帯は一人飲みのお客さんがたくさん!
▲そして大都会一番の名物がこちら
たった200円の「そば」、安い!
どうですこの、もはや理解の範疇すら超えた驚きのサービス精神。例えば「タコヤキ」(100円)なら、
▲こう
カリカリ揚げたての揚げタコヤキが、かわいく2つ乗って100円。酒のつまみって、基本的にはあれこれいろいろ食べたいものじゃないですか?
これこれ! こういうのが究極なんですよ!
さらに、「サービス酎ハイ」(120円)と、「たぬきそば」(200円)を頼んでみると、
▲シンプルながら奥深い酒飲みセット
これ、合わせて320円! とんでもない。
サービス酎ハイは普通のジョッキよりもサイズが小さめなんですが、なんたって120円ですからね。そばも普通の立ち食いそば屋さんで出てくるくらいのサイズがあり、ちゃんと美味しい。
個人的なおすすめとして、さっき頼んだポテトフライを少し残しておいて、このそばに乗せ、「ポテトそば」にして食べる、という方法があるのですが、はしたないと思う方は真似しないでも大丈夫です。
とにかく池袋界隈の酒飲み諸先輩がたにとって、酒のラストをこのそばで締めるのは、もはや常識です!(断言)
居酒屋 大都会
住所:東京都豊島区西池袋1-29-1
営業時間:24時間
電話:03-3986-4564
まとめ
魅力的なお店たっぷりの池袋北口で、いつでも一人で入れる24時間営業のお店のご紹介、いかがだったでしょうか?
最近は女子一人飲みの需要が高まっているのもあり、「いつもと違うお店に行ってみたい」なんて考えている酒飲みレベルの高いオトナ女子には、新しい世界が覗ける24時間営業の小さなお店がおすすめです。
実は付近には、まだまだ24時間営業の酒場があるというおそろしい状況になってますので、ぜひいろんなコースを試してみてくださいね〜。
◆取材・執筆/パリッコ
DJ・トラックメイカー/漫画家・イラストレーター/酒場ライター。
酒カルチャー雑誌『酒場人』の監修をはじめ、さまざまなメディアで酒と酒場に関する記事を執筆中。
オフィシャルサイト:
http://www.lbt-web.com/paricco/
Twitter:@paricco
※メニュー・内容は、2017年5月17日時点の情報です。
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※本記事内の情報は2017年05月17日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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