【ワカコ酒】第7夜放送のおお田で実際にだし巻き卵を食べてみた!
“女一人呑み”をテーマにした人気漫画のドラマ版【ワカコ酒】。今回は、主人公ワカコが訪れた、路地裏のオアシス「おお田」にやって来ました。ワカコが幸せそうにほおばる「だし巻き卵」がどうしても食べたくて、下町情緒が色濃い谷根千エリアに初出陣です。
東京メトロ根津駅1番出口から徒歩約5分。不忍通りを根津神社方面へ進み、本郷図書館根津図書室を右に曲がると、そこは下町風情の残る別世界でした。昔ながらの喫茶店、打ち水をするおばさん、金物がたくさん並んだ日用品店、クリーニング屋で話しこむ住人……。時が止まったようなノスタルジックな光景に感動を覚えつつ、しばらく進むと、「おお田」の看板が出迎えてくれました。
情緒ある狭い路地沿いに、その店はあります。粋な門構えに、ワカコ同様たじろぎながらも、ここはソロ活。えいや!と気合を入れて中へ。う~ん、渋い! 根津に店を構えて約30年。民家(自宅)を改装し開店したという「おお田」は、どこか懐かしく温かい雰囲気にあふれています。
6席あるカウンター席の隅にこしかけると、さっそくおしぼりでおもてなしをされました。
今日は日本酒を飲むぞ。ワカコの頼んだ「一の蔵」のぬる燗と共に、カウンター越しにくつくつと煮込まれている「おでん(12~2月の冬季限定)」をいくつか注文します。冬の定番おでんをつつきながら、ちびりちびりとお酒をいただくなんて、これぞプロの一人飲み♪
食器棚の上に掲げられた豊富なメニューを眺めつつ、“だし巻きはいただくとして、後はどれにしようかな”と考えている内に、ほかほかと湯気を立てたおでんが目の前に。良い香りがたちまち顔の前に広がります。柔らかく煮込まれた大根を口にしながら、日本酒をちびり。旨い! 『ぷしゅー』!
聞くと、おでんのだしには北海道産利尻昆布と築地和田久のかつおぶしを使用しているそう。お店ごとにこだわりぬいただしの味を楽しめるのがおでんの醍醐味。お昼頃から煮込まれて味の染みたおでん、しっかり堪能しました。
半分ほどいただいた後、ちょっとは女子っぽいメニューも頼んでおかなきゃね、ということで、今が旬の新玉ねぎと塩トマトのヘルシーなサラダを追加。フルーツのような甘みの塩トマトと、みずみずしい新玉ねぎの相性はバッチリです。
お酒をちびちびやるうち、お店の雰囲気にも慣れてきて、なんだか小腹が空いてきました。 “そんなときはやっぱり揚げものでしょ~”と「れんこんハサミ揚」もオーダー。
店主が手際良く卵を割っている音がします。シャカシャカ混ぜて、ジュワーっと焼く音がここちよい。チリチリと揚げる音もいい。料理を作っているときの音って、どうしてこんなにも魅力的なのか。一人だからこそ、ゆったり音にも耳を傾けられるんだな、と気づいた瞬間でした。
ふと見ると、ショーケースには魚のネタがならんでいます。今日は“釣りアジ”がおすすめとのこと。それならいただきましょう! 食べ方はシンプルに焼きアジで。今日の私はしぶ~く硬派に日本酒をたしなむ「高倉健」。だけど、少しはカロリーを気にするソロ活女子です。
ワカコの妄想癖(?)がうつったのか、あれこれ考えを巡らせていると、だし巻きができあがりました。“はいよっ”と出されただし巻きは、輝くように美しい繊細な黄金色。まるで花が咲いたような盛り付けで、思わず「キレイ!」と叫びたくなる一品です。
まずはひとくち、パクリ。だしがじゅわ~っと、あふれるように染みでてきました。塩気のきいたふわふわのだし巻きは、そのままでも旨い! 大根おろしをのせてまたひとくち。しょうゆを数滴たらしてまたひとくち。これは食が進みます。ワカコもこれを食べたのかと思うと感動もひとしお。お腹を空かせてきて良かった!! 『ぷしゅー』!
そうこうしているうち、蓮根のはさみ揚げが運ばれてきました。丁寧に作ったえびの練り物(しんじょう)と大葉をはさんだ揚げ物は、サクサク、シャキシャキの歯応えで美味。辛子しょうゆでいただきました。
ぬるかんをもう一合追加して、次にそなえます。
釣りアジの焼き物が、これまた美しい姿で現れました。割烹をつづけて30年の店主のワザが、ここにも垣間見えます。新鮮さはもちろん、焼き加減も塩加減も抜群。お酒もどんどん進みます。少しつついてちびちび飲む。残しておいただし巻きをパクリ。おでんをパクリ。幸せのループにどっぷり浸かった夜でした。
今回の「おお田」はいかがでしたか? ひとりだからこそ、好きなものを好きなだけ、気の向くままに味わえる場所。ただいま~!と帰りたくなるような居心地の良い空間で、粋なひとときを楽しみました。皆さんも、大人のソロ活で『ぷしゅー』っとしてみては?
※2015年2月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
次回【ワカコ酒】第8夜のテーマは「自宅酒」。飲んでつまんで、自由気ままに過ごせるのは自宅ならでは。自分で「だし巻き卵」に挑戦するのもいいけど、このフワフワ感はやっぱり「おお田」で堪能したいですね。
[文・撮影:倉田千穂/編集プロダクション studio woofoo]
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※本記事内の情報は2015年02月20日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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