年200杯のラーメンを食べるラーメンインタビュアーがナビゲート!

こんにちは、ラーメンインタビュアーの岡崎美玖です。東京都内を中心に年間約200杯以上のラーメンを食べ歩き、作り手の人柄や思いを伝える「ラーメンインタビュアー」として活動しています。


本記事では、朝活にもピッタリな目黒のラーメン店をご紹介します。

元芸人の店主がつくる“朝ラー”を求めて/えーちゃん食堂

早朝の目黒に行列が!?元芸人がつくる「朝ラーメン」が人気の「えーちゃん食堂」へ_1741069

ご紹介するのは、目黒駅より歩いて12分ほどの場所にある「えーちゃん食堂」。2023年4月にオープンした、朝6時30分から営業するラーメン店です。


深夜2時から始まるという仕込みの量には限界があるため、提供するラーメンは1日約100食のみ。そのため早い日は営業時間3時間ほどと昼時を待たずして終了してしまうので、「朝しか食べられない逸杯」を求めて朝から行列ができています。

▲映画『男はつらいよ』と飯田橋にあった名店「びぜん亭」(現在は閉店)をイメージして作られたというロゴ。修業時代からの常連さんだったという有名アートディレクターの秋山具義さんが手掛けたのだそう

▲映画『男はつらいよ』と飯田橋にあった名店「びぜん亭」(現在は閉店)をイメージして作られたというロゴ。修業時代からの常連さんだったという有名アートディレクターの秋山具義さんが手掛けたのだそう

基本となる看板メニューはありながらも、不定期で「手もみの日」が行われたり、週1ペースで限定メニューが登場したりすることから、日によって違う味を楽しめるのも人気の理由です。

▲営業中も終始にこやかな笑顔が素敵な、店主の佐藤栄市さん 

▲営業中も終始にこやかな笑顔が素敵な、店主の佐藤栄市さん 

店主はNSC(吉本総合芸能学院)に在籍した過去のある、“元芸人”という異色の経歴の佐藤栄市さん。


芸人時代よりラーメン好きが高じて、池袋「えるびす」(現在は閉店)、新宿「すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店」でアルバイト。2足のわらじを履く生活を続け、その後は巣鴨「まるえ中華そば」を経て、中目黒「中華そば えもと」(現在は閉店)にて店長を務めたのち独立を決意、現在に至るのだそう。

早朝の目黒に行列が!?元芸人がつくる「朝ラーメン」が人気の「えーちゃん食堂」へ_1741072

「凪さんでアルバイトをしていた時に、“限定ラーメン”を作らせていただく機会があって。それまではラーメンを食べ歩いていただけだったのが、“自分で0からラーメンをつくる”ことを経験させてもらいました」と、“つくる側”を意識するきっかけとなった出来事を振り返る佐藤さん。


「NSC時代は本社で特技披露というものがあったのですが、実際につけめんを作って出して、作家さんなどに面白い!と言っていただいたこともあって(笑)そこから芸人の友達の家に遊びに行き、5~6時間スープを炊いてラーメンを出してみんなで食べる、といった自作ラーメンの機会が増えていきましたね。凪さんからラーメンにまつわるさまざまなことを教えていただきました」(佐藤さん)

▲「ラーメン」

▲「ラーメン」

そんな佐藤さんがつくる同店の人気メニューが「ラーメン」(1,000円)


麺の上には、海苔、チャーシュー、ネギ、メンマ、ほうれん草がトッピングされています。具材もたっぷりでうれしく、どこか懐かしさも感じられるビジュアル・・・!

早朝の目黒に行列が!?元芸人がつくる「朝ラーメン」が人気の「えーちゃん食堂」へ_1741074

取材日は看板ラーメンが楽しめる、“純正スープの日”でした。


鯖を主体とした煮干しを使い、一本の寸胴で丁寧に継ぎ足し製法でつくっているというスープは、節の香りがふわりと立ち、後から豚などの動物系のうま味が追いかけてくるような、厚みのあるまろやかなバランスの良い味わい。その美味しさに口に運ぶレンゲが止まりません。


限定メニュー提供日の翌日などは、それぞれの素材の味わいがスープに移り、より複雑なうま味に変化するのだそう。

早朝の目黒に行列が!?元芸人がつくる「朝ラーメン」が人気の「えーちゃん食堂」へ_1741075

麺は自家製で約200gとたっぷり。より理想のものとなるように、通常うどんで用いられることの多い製麺機を使って製造しており、小麦粉は「(特)飛龍」のみで打っているというこだわりようです。


この日は「手もみの日」ということで、ほどよくウェーブがかかった麺がしっかりとスープと絡み、口に入れた瞬間のちゅるっとしつつもふわっとエアリーな噛み心地がたまりません。

早朝の目黒に行列が!?元芸人がつくる「朝ラーメン」が人気の「えーちゃん食堂」へ_1741076

コリコリと歯ごたえの良いメンマや、とろとろのやわらかなチャーシューなど、トッピングも抜かりありません。チャーシューは、ロゴデザインのイメージの一つにもなった、佐藤さんが敬愛する店「びぜん亭」直伝のレシピでつくられているのだそう。

目黒「えーちゃん食堂」で提供される、朝にしか食べられない至極の「ラーメン」。ぜひ早起きして味わってみてくださいね。

スポット
えーちゃん食堂

〒153-0064
東京都目黒区下目黒 3-4-6 サンライズ目黒1F

目黒駅

〒153-0064
東京都目黒区下目黒 3-4-6 サンライズ目黒1F

目黒駅

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※本記事内の情報は2024年08月29日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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