オムライス研究所 所長がナビゲート!料理&スイーツに“味噌”を使う洋食店/ことり亭

“味噌のオムライス”が美味しい!八王子「ことり亭」_1564240

こんにちは、「きっしい」です。28年間に渡り、日本一美味しいオムライスを探して、HP「きっしいのオムライス大好き!」に食べたオムライスを記録し続けています。その数1,000店、1,900コ。


本記事では「味噌を使った珍しいけど美味しすぎるオムライス」を紹介します。この記事を通して、一人でも多くの方に東京で美味しいオムライスに出会ってもらえたら嬉しいです。

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JR横浜線の八王子みなみ野駅で下車。そこから徒歩7分ほどの場所に「洋食 ことり亭」はあります。初訪問は2012年。この辺りの職場に勤めていた頃に見つけたお店です。その後、気に入って13回訪問。


お店は住宅街にあるログハウスで、三角のお屋根が目印。アプローチは木と緑に包まれています。

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店内もウッディな内装で、席はゆったりしたテーブル席をメインとしつつ、コロナ禍を経て一人用のカウンター席もできました。木にあふれた癒やしの空間で気持ち良く食事ができるのも、このお店に通いたくなる理由の一つです。

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家族経営のことり亭は家族みんなが鳥好きということで、この店名に決めたそう。店内には小鳥のグッズや写真が飾られています。そして裏庭には水浴び中の“愛鴨”マルくんが。写真は特別に会わせてもらった時のもの。

▲「大人のオムライス」(1,150円)

▲「大人のオムライス」(1,150円)

そんな同店の特徴は、なんといっても料理のほとんどに「味噌」を使用していること。私がオススメするオムライスも、味噌を使ったメニューです。


オムライスは全部で4種類あり、味噌が使われているのはそのうちの2種類。とくにオススメしたいのが写真の「大人のオムライス」(1,150円)です。

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オムライスの見た目からは洋風の味を想像しますが、いざスプーンですくい口に運ぶと「あれっ、ソースから味噌とゴマの味がする!」とビックリ。しかしこれが日本人には懐かしい味わいで「洋食にも味噌は合う。よくもこんな組み合わせを思いついたなぁ」と感心してしまいました。ちなみにソースには信州白味噌が使われています。


タマゴの下には「隠し玉」として卵黄が潜んでいて、スプーンを入れるとトロリンと流れ出します。タマゴ好きにはうれしいサプライズです。


さらにライスは定番のケチャップライスではなく、五穀米を醤油、みりん、もろみ味噌で炒めたもの。和風味でもっちり食感が特徴です。

▲「ハヤシきのこソースオムライス」(1,200円)

▲「ハヤシきのこソースオムライス」(1,200円)

こちらの「ハヤシきのこソースオムライス」(1,200円)は、味噌を使ったもう1種類のオム。


デミグラスではなく八丁味噌を使った、“味噌グラスソース”がかかっています。見た目に反して、一口食べると濃厚な八丁味噌の味と香りが口の中に充満します。名古屋人なら「どえりゃーうみゃー!」などと叫び出しそうなほど美味しいです。


味噌グラスソースは、他店ではなかなかいただけないような洋(=手づくりトマトソース)と和(=味噌)がタッグを組んだ特徴的な味わい。手づくりトマトソースは、トマト、タマネギ、スパイス、オレガノ、パセリなどを使っているのだそう。

▲味噌は6種類を常備。味噌ソムリエの資格を持つ店主のいる味噌料理店から取り寄せたものだそう

▲味噌は6種類を常備。味噌ソムリエの資格を持つ店主のいる味噌料理店から取り寄せたものだそう

先ほどの2種類のオムライスからも分かるように料理ごとに使う味噌を変えている同店。料理によってそれぞれ合う味噌が違っていて面白いなと、ことり亭の料理を初めて食べたときに感動した記憶があります。もちろん今でも訪れる度に“味噌づかい”の多彩さに驚きます。


オーナーシェフの手が空いている時に味噌について尋ねると、熱く語ってくれます。味噌は店頭で販売もしているので、食事をする中で気になるものがあったら買って帰るのも◎。

▲写真左「アイスクリーム2種盛り(きなこアイス、味噌アイス)」(400円)、写真右「ツボに入った味噌プリン」(470円)

▲写真左「アイスクリーム2種盛り(きなこアイス、味噌アイス)」(400円)、写真右「ツボに入った味噌プリン」(470円)

味噌は料理だけでなく、「アイスクリーム2種盛り(きなこアイス、味噌アイス)」(400円)や「ツボに入った味噌プリン」(470円)などのデザートにも使われています。味噌の甘じょっぱさは、デザートの甘さとも合うことにビックリです。


ことり亭は料理もデザートもちょっと変わっていて多くの種類を食べたくなるので、複数人で来店しシェアするのもオススメ。アイスクリームやプリンは複数の味があるので、味を知らないまま食べ比べて「利きアイスクリーム」や「利きプリン」を試すのも楽しそうです。

▲左:オーナーシェフの買田さん、右:筆者

▲左:オーナーシェフの買田さん、右:筆者

36歳で会社員から料理の世界に転身したオーナーシェフ・買田雅洋さん。健康的な料理にこだわっているため、ことり亭のメニューは洋食ながら味噌、ゴマ、豆乳など和の素材が多く使用されています。さらに地元八王子産の野菜もよく取り入れられています。


「修行中から、和の調味料を使った和テイストな洋食店を開こうと思っていました。三世代で来店して満足していただける店を目指しています」とのこと。確かに、おじいちゃんおばあちゃんから孫までが楽しめる味と気持ちの良い接客のお店です。


都心からはちょっと離れていますが、オリジナルの味噌オムとデザートはわざわざ遠出して食べる価値あり。高尾山も近いので、レジャーがてらぜひ訪れてみてください。

スポット
洋食 ことり亭

〒192-0916
東京都八王子市みなみ野 3-11-4

八王子みなみ野駅

〒192-0916
東京都八王子市みなみ野 3-11-4

八王子みなみ野駅

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※本記事内の情報は2023年11月09日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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