全国のカフェ・喫茶店を取材するライターがナビゲート!日本茶バリスタが開いたカフェ/And Tei

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喫茶ライターの川口葉子です。今回ご紹介するのは錦糸町の「And Tei(アンドテイ)」です。


日本茶ミルクティーという新しい世界を楽しませてくれるAnd Teiは、日本茶バリスタの倉橋佳彦さんが2022年3月にオープンしたカフェ。


日本茶×プラントミルク(植物性ミルク)の繊細なおいしさと、自家製ヴィーガンスイーツの組み合わせが「And Teiでしか味わえない」とリピーターを生み、時として入店待ちの行列ができるほどの人気ぶりです。

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洗練された店内空間は、“現代の茶室”をイメージしてデザインされたそう。カウンターに立つ倉橋さんの背後に見えるのは、潔いほどシンプルなグレーの壁のみ。「斬新な手法でお茶を淹れる手元に注目して楽しんでほしい」という想いで、座っているお客さまからも見えやすいようにカウンターや椅子の高さが調整されています。

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さっそく注文してみましょう。メニューにも分かりやすく書かれていますが、日本茶ミルクティーの注文のしかたは次の3段階。


(1)茶葉を選ぶ(有機ほうじ茶・有機玄米茶・国産紅茶・国産烏龍茶)

(2)ミルクを選ぶ(オーツミルク・ソイミルク・スプラウドミルク)

(3)甘さを選ぶ(ストレート(無糖)・ふつう・甘め)


初めての人は少し戸惑いそうですが、倉橋さんが親切に説明してくれるので安心。最初の一杯はお店の定番、有機玄米茶×オーツミルクをふつうの甘さでオーダーすることをおすすめします(700円)。


急須を用いず、玄米茶をオーツミルクで抽出し、スチームしてふんわり泡立てる――日本茶としては珍しいその淹れ方も驚きなら、風味も驚き!玄米茶の香ばしさとオーツミルクの香ばしさが調和して響きあい、きび糖がコクとほのかな甘みをもたらしています。


「糖はコクを出すために加えています。お茶好きな人ほどストレートで注文されますが、コクもおいしさを感じる大切な要素なんです。ぜひ味わってみてください」と倉橋さん。


またオーツ麦からつくられるオーツミルクは、環境負荷が牛乳よりも少なく、常温保存が可能なためフードロス削減になるというメリットが注目されています。何にも増して倉橋さんが惹かれたのは、そのクセのないおいしさだったそう。

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日本茶に合うことを第一に考えた「塩麹スコーン」(プレーン380円)は、ほろりと崩れやすいため、手で割ってそのまま舌に運んで。表面に薄く塗って焼かれたてんさい糖のシロップが、カリッと快い食感でアクセントになっています。


このスコーン各種をはじめ、バターたっぷりのリッチな洋菓子の対極にある、日本茶のための”プラントベイク(植物性焼き菓子)”はテイクアウトも可能。倉橋さんはお客さまに手渡しする際に「お茶といっしょに楽しんでくださいね」と言葉を添えています。

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店舗は、錦糸町駅北口から徒歩10分ほどの住宅街にあります。あえて駅近くを避けこの場所選んだ理由は、「このカフェには、日本茶ミルクティーを目的にわざわざ訪れていただきたくて」。


And Teiという店名は、「手」「お茶」を意味する「Te」と、「自分」を意味するフランス語の「moi」の組み合わせ。お茶と自分自身に向き合う時間を――という願いが込められています。来店は2名以下でどうぞ。

And Tei
  • 所在地

    東京都墨田区太平 4-22-6

  • 最寄駅

    錦糸町

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年08月05日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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