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喫茶ライターの川口葉子です。今回わたしがご紹介するのは「池袋でコーヒーと空間を楽しむならココ」というお店。

地下1階~4階まで展開される個性豊かな空間/マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店

エキゾチックな空間!池袋「マーメイドコーヒーロースターズ 」喫茶ライター川口葉子のイチ推し。_701093

2022年8月、池袋東口にグランドオープンした「マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店」は、せわしない繁華街のくつろぎ空間として大人気です。とりわけ魅力的なのは、地下1階から地上4階まで展開される個性豊かな空間と、スタッフのホスピタリティ。


階段で4階まで上がってみましょう。インテリアは各階ごとに異なりますが、どのフロアも東洋と西洋、アンティークと現代の調度品を大胆に組み合わせ、そこかしこに熱帯アジアの雑貨をちりばめています。むきだしのコンクリート空間に独特のエキゾチックなムードが醸し出され、なんとも素敵なのです。今日は何階で過ごしましょうか。

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想像力を刺激する空間づくりは「ジェフリー・バワの世界観にインスピレーションを受けている」と、スタッフが教えてくれました。


水平線とプールが溶け合うようなインフィニティ・プールを生み出した建築家バワは、リゾートホテルの名作を多数手がけています。マーメイドコーヒーロースターズの空間も、世界各国の文化が溶け合うミックスカルチャー。そういえば店名のマーメイド=人魚も、人間と魚が一体となっていますね。

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初めて訪れたとき、まず心惹かれたのは、香港映画に登場する秘密基地のような地下1階の面白さでした。塗料の剥げた1933年製の巨大なコカ・コーラの看板があるかと思えば、インドの女神を思わせる石像もあり、異世界に迷い込んだよう。


一人がけのソファの横で光を点滅させているのは、古いゲームボードです。よく見ると懐かしのハードロックグループ、KISSが描かれているではありませんか。海外を旅する機会の多い社長がアメリカのフリーマーケットでこの筐体(きょうたい)をみつけて購入し、日本のメーカーに内部の製造を依頼したのだそうです。


そんなふうに店内をひとつひとつ眺めていると興味は尽きず、何度でも訪れたくなるのです。

エキゾチックな空間!池袋「マーメイドコーヒーロースターズ 」喫茶ライター川口葉子のイチ推し。_701096

メニューの中心は、自家焙煎するコーヒーを使ったドリンク各種と焼き菓子。とくにおすすめしたいのが自家製クラフトコーラにコーヒーを加えた「クラフトコーラコーヒー」(650円)です。広島県産の無農薬レモンと、シナモンやクローブ、カルダモンなどのスパイスを漬け込んだ香り豊かなコーラは、意外にもコーヒーとぴったりのおいしさ。


驚きの「コーヒーおにぎり」(250円)も、ぜひお試しを。ビターブレンドコーヒーとお出汁で炊いたおにぎりの中身は、自家製の海老マヨ。上にぱらりとマンデリンの粉をふりかけてあります。ミスマッチかと思いきや、ごく自然に舌になじみ、癖になりそうな味わいです。

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フレンドリーで親切な接客も、くつろぎの時間の大切な要素です。スタッフによっては元気いっぱいの「いらっしゃいませ!」がお客さまに「八百屋さんみたい」と笑われることもあったそうですが、それもこのカフェならではの魅力でしょう。常連客の中には90歳近い男性もいるそう。海外からのお客さまも含めて、老若男女に親しまれているのです。

マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店
  • 所在地

    東京都豊島区東池袋 1-23-4

  • 最寄駅

    池袋

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年01月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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