近い将来、子どもと一緒にスケボーに挑戦したい!
――東京都出身の深水元基さん。馴染み深いエリアは、やはり地元である国分寺市。
「地元で友人が美容室を営んでいるので、髪を切るときは地元に帰っています。やはり、地元に帰ると心がリセットされるんです。高校時代に通っていた立川にもたまに寄るのですが、当時と今とでは全然ちがう街になっていますよね。大きな商業施設が次々とできていて、近くを通るたびに驚いています。地元以外で馴染み深いエリアは、六本木や青山、渋谷など。20代の頃にダンスを本格的にやっていたので、その辺りにあるクラブでよく踊っていました。朝まで踊ることもざらだったのですが、今考えるとすごい体力(笑)」
――そんな深水さんも、現在は二児のパパ。普段の生活やおでかけの中心はお子さんになっているそうで。
「子どもができてからというもの、一人で出かけることはほとんどなくなりました。子どもは乗り物が大好きなので、鉄道やバスの博物館によく足を運んでいます。東京メトロさんにも日ごろからお世話になっていますよ(笑)。自宅から徒歩3分ぐらいの場所に大きな河が流れているので、子どもと一緒に河沿いをふらりと散歩することもありますね」
――一人の時間がなかなか取れない深水さんだが、唯一ひと息つける時間があるという。
「家族が寝静まった後、録画していたドラマやバラエティ番組、映画を観ながらお酒を飲むのが僕にとっての至福の時間です(笑)。子育てに追われている今は難しいのですが、子どもがもう少し大きくなって、一人で出かけられる時間がつくれたら、独身時代のように飲みにも行きたいです。渋谷や原宿に昔から通っていたお店があるので、久しぶりに顔を出したいですね」
――最後に、プライベートで挑戦してみたいことを聞くと、帰ってきたのはやはりお子さんとの時間。
「昔は登山が趣味でよく登っていたので、子どもが大きくなったら一緒に山登りをしたいです。まずは高尾山くらいの低山からスタートして、そこから縦走しても楽しそうですし。あと子どもがスケボーをやりたがっているので、一緒にやってみるのも楽しそうですよね。僕はまったくの初心者ですが、周囲にスケボーが得意な友達が多いので、子どもと一緒に教わりながら挑戦してみようと思います!」
真犯人が誰だか本当に知らなかったんです!現場も考察合戦でした(笑)
――ドラマ『真犯人フラグ』は、出演者全員が犯人に見える展開が話題のミステリー。深水さんは住愛ホームの営業マン、林洋一役を演じている。噂によると、キャスト全員が真犯人を知らないまま前半の撮影が進んでいたそうだが、実際のところはどうだったのだろうか。
「いや、本当に知らなかったんです(笑)。知っているのはスタッフさんだけで。前半ほとんど顔出ししていなかった香里奈さんは、台本上でも『???』という表記になっていて、現場に貼ってある香盤表(その日の撮影スケジュール表)にも『???』と書いてあったので、現場でたまたま一緒にならない限りは誰が演じているのかも分からなかったんです。そのせいか、撮影の空き時間になると、共演者の方々と『(あなたが)犯人なんじゃないんですか?』『いや、そっちでしょ』みたいな腹の探り合いになっていました(笑)」
――そんな特殊な現場であるだけに、今までの作品とは芝居の毛色も違うという。
「それぞれ秘密を持っている登場人物全員が怪しく見えるよう、あえて分かりづらい芝居を求められることが多いので、よく混乱しています(笑)。例えば驚くシーンなのに、『ここは周囲に悟られないようにあまり驚きすぎないでください』と監督から注文されたり、『(林の)本心は●●なのですが、視聴者の皆さんには××にも見えるように演じてください』という演出があったり。林というキャラクターが豹変するまでは、演じている僕自身もどのくらい差があると驚いてもらえるのか、前段をどんな感情で演じれば良いか迷うこともありましたね。とにかく一般的な正解とはまったく違う芝居が求められるので、あまり考えすぎず、目の前に置かれた台本に忠実に演じることを心がけています」
――芝居の毛色が違うからこそ、新たに学んだこともある。
「必ずしも分かりやすい芝居をする必要はないといいますか、もっと見る人に委ねて、考えてもらえるような芝居をしても良いのかなと思えるようになりました。今までは、喜怒哀楽が極端な芝居をすることが多かったのですが、『怒っているのか喜んでいるのか分からない』という曖昧な芝居の方が良い場合もあるのかなって。今回の作品を通じて、芝居のいろんな可能性を学べたような気がします」
――本作のもう一つの魅力は、とにかく先輩のキャスト陣が温かいということ。
「フランクでナチュラルな佇まいの方が多いんです。セリフを間違ったときにさりげなくフォローしてくれるなど、とにかく皆さん優しくて。とくに座長の西島秀俊さんは、本当にナチュラルな方で。僕が過去に出演した作品を観ていてくれて、その感想を話してくれたり、普段の生活について教えてくれたり、すごくフランクに接してくださるんです。今後、自分が座長を張る機会に恵まれたら、西島さんのようにありたいなと日々学ばせてもらっています」
photo:Yasuyuki Emori、text:Kei Osawa
PROFILE & INFORMATION
深水元基(ふかみ・もとき)
1980年1月20日生まれ。東京都出身。
学生時代からファッションモデルとして活躍し、その後俳優に転身。映画『クローズZERO』シリーズや映画『新宿スワン』シリーズ、テレビ東京『ミリオンジョー』『ただ離婚してないだけ』、舞台『No.9-不滅の旋律-』、映画『キングダム』など、映画やドラマ、舞台で幅広く活躍中。オリジナルファッションブランド「montee」のデザインも手掛ける。
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