ベトナムで愛され続ける「究極の牛肉フォー」が池袋で食べられる!/Pho Thin TOKYO
ベトナム・ハノイに本店を構えるフォー専門店「Pho Thin」の2号店として誕生した「Pho Thin TOKYO(フォーティン トーキョー)」。
お店は池袋駅から徒歩4分ほど。駅からサンシャイン60通りに入り、1本目の十字路を右に曲がったところにあります。
ハノイにある本店の様子(画像提供:Pho Thin TOKYO)
本店は創業45年の老舗で、世界中のガイドブックにも掲載される超有名店。旅行客だけでなく、現地の人からも長年にわたって愛されており、50席ほどのお店に1日2,000〜2,500人ものお客さんが足を運ぶのだそう。
海外進出はおろか、国内でもチェーン展開やフランチャイズ出店などを一切行わず、ハノイの本店だけでレシピを守ってきた同店。いわば“伝説”とも言うべきその味が、なぜ東京に上陸したのか・・・。実は、今回の出店には熱いドラマがありました。
もともとPho Thinは、ベトナム国外からいくつものオファーを受けていましたが、創業者であるティンさんはそのすべてを断っていたんです。そんなティンさんの心を動かしたのは、Pho Thin TOKYOのオーナーである墨さんの熱意でした。
ハノイにある本店の様子(画像提供:Pho Thin TOKYO)
Pho Thinの味に惚れ込んだ墨さんは、現地をアポなしで訪問。自作の紙芝居を使って「『Pho Thin』の味を日本に広めたい」という思いを伝えました。そんな墨さんの姿勢にティンさんは心を打たれ、東京出店の許可を出したのだそうです。
「自分を突き動かしたのは、Pho Thinのフォーを初めて食べた時の感動です。言葉では言い表せない魅力があって、『これなら毎日でも食べられる!』と思いました。実は出店に関しては、コスト面から周囲に反対されたのですが、それでも、どうしてもチャレンジしたかったんです」(墨さん)
店長の上條さん
そんなPho Thin TOKYOが目指したのは、ずばり「Pho Thinの味を再現すること」。そのため、ティンさんを日本に招いて食材選びから協力してもらい、味を追求してきました。
さらには店長がハノイに渡り、ティンさん直々の指導のもと調理法を習得。そしてついに2号店と名乗るのにふさわしい、創業者も太鼓判を押す味が完成したのです。
そして3月9日、満を持してオープンしたPho Thin TOKYOは、SNSやメディアを通じて話題が沸騰。開店当初はお店の前に連日行列ができ、12時半にはスープがなくなってしまうほどでした。在日ベトナム人もこぞって訪れているといい、引き続き注目を集めています。
こんな美味しいフォーは食べたことがない! そんな感動を味わえる
ローカル感のあるハノイの本店とは異なり、Pho Thin TOKYOの店内はとてもフォトジェック。壁は漆喰の左官仕上げで温かみがあり、中央に置かれた木目調のテーブルや椅子とも好相性です。一方、壁際に設けられたパステルブルーのカウンターは、どこか北欧モダンな雰囲気を醸しています。お客さんの六割は女性なのだそう。
席は、カウンターもしくは大テーブルを囲んで座るスタイルなので、一人でも気軽に入りやすいのもポイントです。
提供メニューは、こちらの「牛肉のフォー」(890円)のみ。見ているだけで食欲のそそられる一杯です。パクチーのあり・なしが選べるほか、100円追加すれば大盛りがオーダーできます。
注目したいのは、こだわりのスープ。牛骨や豚骨をはじめとするさまざまな食材を使い、9時間以上煮詰めることで、角のないまろやかさと深いコクを生み出しています。
そして一際目を引くのが、これでもかっ!というほどトッピングされたパクチーとネギ。その下には牛肉もたっぷりと入っています。
それでは、いざ実食!ワクワクしながら麺をすすると・・・なんともやさしい味わいが口いっぱいに広がります!麺は喉ごしが良くスルスルと食べられ、スープは上品なのに骨太のうま味。後から後から押し寄せてくる味わい深さに、箸が止まらなくなります。
加えて、パクチーとネギの爽やかさやシャキシャキ感も良いアクセントに。牛肉も肉厚で、他の食材に負けない存在感です。時間が経つにつれ牛肉の脂がスープに広がり、一段とコクが増します。
「これが本場の味か・・・!」と感動していると、墨さんからマル秘情報が!実は、Pho Thin TOKYOの味はベトナムの本店と少しだけ違うのだそう。なんでも、本店では現在、創業当時のレシピを少し変えて作っているのですが、Pho Thin TOKYOでは創業当時の味をキープ。そのため、東京で食べられるフォーは本店に比べてマイルドな味わいになっているとのだとか。
そのまま味わうだけでも十分美味しいのですが、せっかくなら“味変”してみるのも◎。卓上にはチリソース、ライム、ニンニク酢、ニョクマムの調味料4種類が用意されているほか、パクチー(+150円)とたまご(+60円)を追加でトッピングすることも可能。少しずつカスタマイズして、自分好みの味を見つけるのも楽しいですね。
まとめ
最近ではようやく行列が落ち着きをみせてきましたが、それでも日によっては150人ほどが並ぶことも。狙い目の来店タイミングについて聞いてみると、「ランチタイムのピークを少し過ぎた13時〜14時の間がチャンス。また、ゴールデンウィーク明けから平日の17時30分〜21時も営業を開始したので、今ならこちらも狙い目かもしれません」と教えてくれました。
墨さんの情熱が生んだドラマチックなお店では、どんな言葉でも表現しきれない究極の一杯との劇的な出合いが待っています。フォー好き、エスニックフード好きはもちろん、美味しいものを楽しみたいなら、足を運んでみては。
Pho Thin TOKYO
住所:東京都豊島区東池袋1-12-14 ハヤカワビルB1F
電話番号:03-5927-1115
営業時間:月~金11:00〜14:00、17:30~21:00/土日祝11:00~14:30(※いずれの時間帯もスープ無くなり次第終了)
定休日:無休
最寄駅:池袋/東池袋
取材・文/綱島 剛
※2019年5月17日の情報です。価格、内容等は変更になる場合があります。
※価格は全て税込みです。
※2019年12月5日更新。
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