100種類以上の「駄菓子」がおかわり自由!心が躍る夢の駄菓子食べ放題
子どもの夢が詰まった駄菓子屋さん。小さい頃の私にとって、駄菓子は夏祭りの夜にしか触れることのできない貴重なものでした。
そんな駄菓子を好きなだけ食べられる居酒屋(!)が、なんと渋谷の中心にあるというのです。しかも、懐かしい給食メニューも食べられるとか。
好きなだけ駄菓子を食べられるようになった時、大人になった私は一体どんな気持ちになるのでしょうか。
渋谷の道玄坂下の交差点近くにある「しぶや駄菓子バー」は、都内に6店舗ある人気のお店。昭和の空気が感じられる外観に吸い寄せられてしまいます。
入口の扉を開けた瞬間から、レトロな雰囲気が流れ込んできます。体験したことはないはずなのに、どうして懐かしい気持ちになるのか、不思議です。
お会計はタバコ屋さんをイメージ。
壁には懐かしいおもちゃがあり、ついつい足が止まってしまいます。
指でこすると煙が出る、大好きな「妖怪けむり」も。このおどろおどろしい絵柄がたまりません。
店内はテーブル席が50席ほどあって広々。お友達とワイワイ過ごすにはちょうどよさそうです。
そして、食べ放題ができる駄菓子はお店の中央にあります。
右を見ても左を見ても駄菓子!なんと100種類以上!並べきれないものもあるそうで、時間帯によって入れ替えているんだとか。
駄菓子って、こんなにたくさんあるんですね。
おやっ、「餅太郎」かと思いきや、「どんどん焼き」という知らないお菓子です。しかもキムチ味。絵柄もポップな気がするし、もしかして新しいお菓子なんでしょうか。
懐かしい「こざくら餅」から、
初めて見るハイカラな駄菓子まで。
駄菓子も日々新しくなっているそうで、店長さんによると駄菓子の定義にも色々あるようです。
「安い」「懐かしい」「小さい」など、人それぞれの定義と、思い出を楽しめるのがいいところ。知っている、知らないで会話が弾むのもうれしいです。
この駄菓子たち、カゴいっぱいに入れても、何回お代わりしても、チャージ500円で食べ放題!子どもの頃、限られたお小遣いで必死に選んでいた分、なんだか後ろめたいような気持ちもします。
席は二時間制ですが、二時間も駄菓子食べ続けたことないよ!
あの頃にタイムスリップ!絵に描いたような給食がコースになった!
同店のオススメが、こちらの給食コース(3,500円、飲み放題付き)。
銀色のトレーにビン牛乳・・・ここまで絵に描いたようなレトロな給食は食べたことないのですが、ないはずの思い出が湧き上がってくるようです・・・!
実は給食で食べたことがないので、ソフト麺は初体験。ミートソースの中に投入します。
勝手にうどんだと思っていたのですが、柔らかいスパゲッティなんですね。 なんだろう、にゅうめんに似ています。
ミルメークも初体験です。
細いストローでくるくるくるくる・・・すると、薄くコーヒー色になります。いつもお酒ばかり飲んでいるので、久しぶりに甘いものを飲むと心がほっこりします。
給食の中でも人気メニューの揚げパンは、ココアや砂糖など9種類から選べます。今回は、1位のきなこ味をセレクト。
あ、甘い!パンも大きくてもっふもふ!給食って量も多くて、なんだかトレーやお皿も大きく感じていたのを思い出します。
給食ってすごいエネルギー取れるようにできてたんだなあ。
パンや麺であっという間にお腹いっぱいになったので、駄菓子で休憩。食事の間に駄菓子なんて、子どもの頃にやったら怒られていましたね。
でも、もう誰にも怒られないんだなあという、楽しさと寂しさが同時にやってきます。
物思いにふけりながら、ストローで粉状のラムネを吸う謎の駄菓子に、口の中の水分が奪われてしまいました。
「実際の給食は、おぼんがプラスチックだったなあ」と言うと、編集さんが驚きながら「揚げパンって食べたことない」というので、今度は私がびっくり。
給食コースを囲んで、友達とそれぞれのエピソードを披露しあっても面白いですね。
じゃがりこのポテサラ!?居酒屋メニューもユニークで個性的
駄菓子と給食をお酒で楽しめるのもの特徴。まさに大人の特権をフル活用できてしまうお店!
ふやー、やっぱりビールもおいしい!
駄菓子も好きなだけ食べられるし(子供の頃より量は食べられなくなったけど)、大人になってよかったなあ。
店名こそ駄菓子バーですが、駄菓子だけでなく、枝豆などの居酒屋定番メニューから、飲み放題で楽しめるビールにサワー、カクテル、焼酎、ワインと豊富なお酒も取り揃えられています。
中でも目を引くのが、居酒屋メニューと駄菓子をコラボしたおつまみ。
一番人気は「じゃがりこポテサラ」(480円)。ふんふん、なるほど、ポテトサラダにじゃがりこを添えたのね。と思いきや・・・
ポテトサラダもじゃがりこから作ってるんだとか!固められてじゃがりこにされて、またふやかされてポテトサラダにされて、ジャガイモも大混乱ですよ(美味しい)!
それから変わり種の「もんじゃ春巻き」(2本400円)。こちらはソース味のベビースターを調理して、春巻きにしたものです。
しっかりとした春巻きなのですが、そこはかとなく下町の駄菓子屋を彷彿とさせる味(というかソースの匂い)が漂ってきてたまりません。
もう子供には戻れないけれど、大人になった私たちは渋谷の真ん中にある居酒屋で、子供の頃に夢見た体験ができます。お仕事で疲れた帰り道に、気持ちだけでも童心に返ってみませんか。
住所:東京都渋谷区宇田川町26-5
電話番号:03-6416-9820
営業時間:月~金 16:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)、土・日・祝 15:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
定休日:12月31日~1月3日
最寄駅:渋谷
取材・文/姫乃たま
1993年2月12日、下北沢生まれ。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を中心に、文筆業も営む。主な音楽作品に『First Order』『もしもし、今日はどうだった』、著書に『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。7インチレコードやカセットテープなど、様々なメディアで音楽を発表しており、地下アイドルとしても枠にとらわれない活動を展開している。
Twitter:@Himeeeno
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