東京メトロの“はしっこ”の駅をめぐる企画の第三弾! 今回は、南北線の目黒駅と赤羽岩淵駅。話題のグルメから、ニッチだけど大盛況の店など、濃~い魅力をご紹介。梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばす、ディープで楽しい“はしっこ”めぐり、一人楽しんでみて♪


【南北線/赤羽岩淵駅】昔ながらの商店街&飲み屋に活気がある今注目の街

赤羽岩淵

▲自動車の交通量が多い北本通り沿いにある、こぢんまりとした駅入り口。


東京と埼玉を分ける荒川のすぐそばにあり、南北線のはしっこなだけでなく、東京都のはしっこでもある赤羽岩淵。徒歩圏内にJRの赤羽駅もあることから、買い物などには困らない便利なエリアです。

赤羽岩淵

▲住宅地としても人気が高まるエリア。飲み屋さんは明るいうちから店を開けるところも多い。


最近は、1,000円でベロベロになれる“せんべろ”居酒屋が多数点在していることでも知られ、「飲みたい!」人々が遠方からも訪れるようになり、はしご酒を楽しむ人が増えています。
そんな酒場のイメージがある一方で、戦前からの伝統を受け継ぐスポットも! まさに、街歩きの醍醐味を味わえる場所なのです。



#1 一品110円~と安すぎる、せんべろの聖地

赤羽岩淵

▲平日の16時過ぎ、すでに店内は満席状態! 営業時間は、平日11:00~22:00、日祝11:00~21:00。


45年前からこの地で営業している『立ち飲み いこい 本店』。5年ほど前に明るくオープンな雰囲気にリニューアル。カウンター席が広く、女性やお一人様も気軽に利用できるようになったことはもちろん、繁盛の理由はそのお値段!

店長の西野さんのおすすめ、毎日河岸で仕入れているお刺身は、大きな切り身で満足感があるのに、まぐろは130円、あじのたたきは150円。スーパーで買うより安いかも!?

赤羽岩淵

▲新発売のゴールデンハイボール230円、まぐろ130円、もつ煮込み110円、自家製チャーシュー150円。


赤羽岩淵

▲壁を覆い尽くすようにメニューが貼られています。おつまみ2皿、お酒を2杯ほど飲んでも1,000円でおつりが来ることも。


またおつまみは110円からで、定番のもつ煮込みは、味がしっかりしみて柔らかく、天ぷらやフライはオーダーすると揚げたてを用意してくれます。お酒も、生ビール、日本酒、焼酎、サワー、ワインなどが190円からとリーズナブル。

20~30分程度の滞在で平均予算は800円ほどと、コスパの高さは驚異的! サクッと一人飲みするのにうってつけですね。
ちなみに、すぐそばにある支店は朝7時から営業しているので、のぞいてみるのも楽しそうです。


立ち飲み いこい 本店
北区赤羽1-3-8 ASビル1F
tel:03-3901-5246
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#2 悶絶のおいしさと評判! 珠玉のフルーツサンド

赤羽岩淵

▲テレビや雑誌で取り上げられることも多い看板メニューのフルーツサンド750円。


赤羽で35年続く老舗フルーツパーラー『プチモンド』。店主の関元さんは、戦前に創業した果物店の跡を継ぎ、2代目としてこの店を切り盛りしています。

こちらを訪れたら、まず注文したいのがフルーツサンド。苺、メロン、オレンジ、パイナップル、リンゴ、バナナと6種類ものフレッシュフルーツ(季節により変わる)がたっぷり!

「農家さんが手間ひまかけて育てた、おいしい果物を食べてもらいたい」と関元さん。素材のクオリティを考えると、銀座の半値ほどのリーズナブルさで楽しめるのは、うれしい驚きです。

赤羽岩淵

▲店主の関元さんが笑顔で迎えてくれます。特に週末は、遠方から訪れる人も多く、満席になることも!


赤羽岩淵

▲「赤羽価格です」と関元さんが勧める、フルーツパフェ850円。高級なメロンのほか、大きくカットしたフルーツがたくさん♪


フルーツパフェや、メロン、オレンジ、グレープフルーツなどの生ジュース700円~、ほかでは飲めないであろうホットオレンジ680円も一押し。フルーツたっぷりの贅沢なティータイムは、自分へのご褒美にもおすすめですよ!


プチモンド
北区赤羽台3-1-18
tel:03-3907-0750
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#3 23区唯一の酒蔵で大人の社会見学をしよう!

赤羽岩淵

▲個人で訪れてもすべての銘柄を購入することができます。


日本酒好きなら知っている人もいるかも? 今から100年以上前の明治11年に創業した『小山酒造』は、東京23区で、なんと唯一残る酒蔵なんです。

敷地内に井戸があり、秩父山系の湧き水を地下130mからくみ上げているそう。その良質な湧き水を仕込み水とし、江戸の地酒として知られる「丸眞正宗」。すっきりとした端麗な味わいで喉越しが良く、食中酒として飲み飽きないのが特徴です。

特に、純米吟醸1,389円(税込)は女性も飲みやすいと、リピーターが多いとか。個人で訪れても、全銘柄購入できるうえ、運がよければ試飲もできるそう♪

赤羽岩淵

▲毎年11月頃、ラインナップに新酒が加わります。例年、酒造りは9~5月。購入は2階へ(9:00~17:00)。


赤羽岩淵

▲蔵見学は1週間以上前に要予約(5~10名、要予約、1人500円)。


また近頃、“大人の社会見学”として人気をよんでいる蔵見学もできます。ビデオや説明員の解説を聞きながら、蔵の一部や蒸した米に麹を混ぜる麹室、お酒の成分をチェックする分析室を見学。
日本酒好きなら、ぜひ一度訪れてみては?


小山酒造
北区岩淵町26-10
tel:03-3902-3451
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今回紹介した赤羽岩淵駅のスポットはコチラ



1. 立ち飲み いこい 本店
→スポット詳細はこちら

2. プチモンド
→スポット詳細はこちら

3. 小山酒造
→スポット詳細はこちら



◆はしっこめぐりの記事をチェック!
・メトロはしっこめぐり南北線 【目黒駅】
・メトロはしっこめぐり南北線 【赤羽岩淵駅】

◆第1回 東西線編もチェック!
・メトロはしっこめぐり東西線 【中野駅編】
・メトロはしっこめぐり東西線 【西船橋駅編】

◆第2回 千代田線編もチェック!
・メトロはしっこめぐり千代田線 【代々木上原駅編】
・メトロはしっこめぐり千代田線 【北綾瀬駅編】


撮影/古田裕子 取材・文/近藤由美

※2016年6月9日時点の情報です。情報、内容等は変更になる場合があります。

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※本記事内の情報は2016年06月10日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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