一期一会の出会いが生まれるお寺のマーケット
「テラデマルシェ」
▲下町の由緒あるお寺が会場。イベント当日はカラフルな旗がならびお客さんを迎えます。
東京・上野にある臨済宗大徳寺派のお寺、宋雲院。歴史ある寺院内で、年に数回行われているのが「テラデマルシェ」という何でも市です。
個人でアクセサリー制作を行っていた主催者の山本由希さんが、2012年にお寺の協力を得て始めたこのマルシェ。回を追うごとに出店希望者が増え、現在では選考を行うほどの人気に。建物の1~3階、そして庭も使って50の店舗がかわいい手作り品や古道具などを販売します。
▲お寺の庭を散策できる、貴重な機会に
▲カラフルな人形は古着で作られたもの
くにはらゆきこさん作
▲淡いカラーのブローチとピアス
mojimojiさん作
※上記作品はいずれもこれまでの出店作品となります。
※上記作品はいずれもこれまでの出店作品となります。
作家によるアクセサリー、陶磁器、木工、革小物などの作品は一点ものが多く、どれも手に取ってみたくなるクオリティ!素敵なもの、かわいいものがギッシリで、端から端まで見て回りたくなっちゃいます。
畳の上で、膝と膝を突き合わせる心地よさ
ご覧のように作り手との距離が近いのも、このマルシェならでは。せっかくの機会、作家さんと一期一会の会話を楽しみましょう。作品に込められた思いにじかにふれ、刺激を受けることも多いはず。選んだモノへの愛着も深まります。
▲作家さんとの会話も楽しみのひとつ
ちなみに、宋雲院のご本尊は知恵や知識、芸術技術の仏「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」なのだそう。その境内でこんなクリエイティブなイベントが開催されているなんて、なんだか偶然とは思えません。マルシェ期間中も参拝可能なので、手を合わせてみては?
「お寺は決して敷居が高い場所ではないんです、イベントにも気軽に遊びに来て欲しいです」。と話す、主催者の山本さん。“カワイイ”物との出会いとともに、いろいろな発見や気づきを持ち帰れるテラデマルシェ。次回の開催は6月25日(土)、26日(日)の2日間ですよ!

お寺で『カワイイ』ものに出会う!
テラデマルシェ
開催日:6月25日(土)、26日(日)
10時30分〜17時、雨天決行。
場所:宋雲院(東京都台東区東上野4-1-12)
⇒ イベントの詳細はこちら
お坊さんのサポートで良縁ゲット!
「吉縁会」のお寺婚活
▲お坊さんが縁を取り持つ、“和”の婚活
独身女子の気になるキーワード「婚活」。けれど、「何から始めていいかわからない」「高い会費を払ってまではちょっと…」など意外とハードルは高いもの。
ああ、遠い結婚。でもとりあえず今は仕事が楽しいし、そのうち何とかなるか♪
そんな若者に愛の喝を入れ、手を差し伸べるべく組織されたのが、お寺で婚活イベントを開催する「吉縁会」。臨済宗妙心寺派の関東200寺が合同で運営し、縁結びを取り持っています。
▲若手のお坊さんが自ら企画、運営。受付ももちろんお坊さん。
「結婚相手との縁はもちろん、大きな意味でご縁を広げ、良い生き方を見つけるきっかけになれば」と話すのは、吉縁会本部事務局長で、浜松龍雲寺副住職の木宮行志さん。入会金、会費、成婚費用無しで婚活イベントを企画しています。
当日は、座禅や精進料理を味わう体験も。和の作法にふれるひとときは、大人女子にとって有意義なものになるはず。
▲イベントのひとコマ。男女向かい合っての座禅体験も!
告白タイムは、ご縁がつながる独自の方法で!
そして、一般的な婚活イベントとの違いは告白方法にも。「相手と両思いなら連絡先をゲット」ではなく、気になる相手に何人でも連絡先を知らせることができるのです。
「たった数時間で、好きな相手を見つけるなんて無理なこと。だからどんどん連絡先を渡して、逆に受け取ったら一度は返信するようアドバイスしています」。(木宮さん)
▲トークタイムの合間に、面白く、ためになる法話で和ませるお坊さん。
独自の手法で高い成婚率を誇るイベントは、毎回抽選になる人気。最後に、これまで数多くの参加者に接してきた木宮さんから、婚活女子にこんなアドバイスをいただきました。
「見た目や勤務先など移ろいやすい“条件”で人を見るのではなく、内面的な良さを見つけてください。2~3年先までの幸せと、一生続く幸せと、どちらを手に入れたいですか?」
この言葉にハッとした女子は、次回の登録会に申し込んでみては…!?

お寺で『未来の旦那さま』に出会う♡
吉縁会の婚活イベント
まずは登録会への参加から。東京で次回開催される登録会の情報はHPをチェック!
http://www.kitien.com/(または「吉縁会」で検索)
電話:053-415-8656(吉縁会本部)
ロマンティックなだけじゃない!?
知的好奇心を刺激する「プラネターリアム銀河座」
▲歴史ある本堂を守るのは、ライオンと恐竜!早くもユニークな雰囲気です。
本堂の隣に○○○○があるお寺。
ヒント、お寺にあるとびっくりするもの。それも本物です!
葛飾区で400年以上前から続く證願寺には、そんなクイズを出したくなるくらい、意外すぎる施設が併設されています。それは、なんと、なんと…。
▲お寺に併設されているとは思えないほどの本格派。
8mのドームに覆われたプラネタリウム!
17代目住職の春日了さんがお寺にプラネタリウムを作ったのは、20年以上も前のこと。ヨーロッパで声楽家として活躍していましたが、家の事情でお寺を継ぐことになり、それならば大学院で学んだ仏教をしっかり伝えたいと方法を模索。天文学の知識を生かし、法事でプラネタリウムを上映することを思いついたのが始まりだそうです。
仏教の教えを星空に映し出し、わかりやすく解説する法話は、大好評。「おかげで興味を持って話を聞いてもらえるようになりました」(春日さん)。
月に2回の一般公開では、「知的好奇心の刺激」を追求!
プラネタリウムの一般公開を始めたのは1996年から。こちらは、宇宙や科学に親しんでもらいたいと、仏教の話はなし。月替わりの上映プログラムは、すべてオリジナルで制作します。毎月テーマを決め、春日さん自ら月70時間を費やして作り込んでいるのだとか!
▲プラネタリウムを操作する春日さん。全国を回り、しまい込まれていた機器を無料で調達!
ちなみに、ここ最近制作・上映したプログラムのタイトルは「発酵と腐敗」に「富士山と宇宙」と、なんともユニーク。毎回、春日さんと女性スタッフによるライブ解説で上映しています。
「当たり前と思われていることを科学的、文化的に解き明かすことで、『そうだったの!?』という知らなかった意外な事実や衝撃を持ち帰ってもらいたいと思っています」。と話す春日さんの言葉通り、天体に絡めて、一般に常識とされている事柄に、するどく切り込むプログラムにはハッとさせられること間違いなし。
▲星座の動きを数万年先まで見せ「織り姫と彦星は一生会えない」事実を公表したことも…
なにかと「常識」にとらわれがちな大人にこそふさわしい、壮大なスケールのプラネタリウム。完全予約制の上映は、毎回抽選になるほどの人気なのだとか。「目からウロコの体験をしたい」「知識を得て自分磨きをしたい」「春日さんの話を直接聞いてみたい!」という女子は、HP、ブログを参照して申し込みを!

新しいモノの見方に出会う!
プラネターリアム銀河座
場所:證願寺(東京都葛飾区立石7-11-30)
電話:03-3696-1170
※要予約(詳細はHPをチェック)
⇒スポットの詳細はこちら
ライター:芝真紀子
※2016年5月時点の情報です
お寺はますます進化中!
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- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2016年05月30日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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