ポイント 一遍上人を宗祖とする時宗の総本山で約700年の歴史を有します。本堂は木造として東海道随一の大きさを誇る。境内の中心にそびえ立つ樹齢700年の大イチョウがシンボルとなっており市民の憩いとしても親しまれています。
通称「遊行寺」の名で知られており、正式には藤沢山無量光院清浄光寺と号します。開山は俣野氏の出身である遊行4代他阿呑海上人です。その兄である俣野五郎景平の寄進により正中2年(1325)に創建されました。創建以来、数度にわたる火災により堂宇は度々焼失し、その都度復興してきました。永正10年(1513)兵火により全山を失った際は、駿河長善寺に本尊を移動します。その後、ようやく藤沢に再興されたのは、慶長12年(1607)のことでした。
寛永8年(1631)、江戸幕府寺社奉行から諸宗本山へ出された命により、清浄光寺は、『時宗藤沢遊行末寺帳』を提出し、幕府から一遍上人を宗祖とする時宗の総本山と認められます。現在の遊行寺は東海道随一と謳われる木造本堂をはじめとした伽藍や樹齢700年と推定される大銀杏などを有する修行道場として、また市民の憩いの場として今日に至っています。
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