これがイタリア式の食前酒！“アペリティーボ”が楽しめる銀座「La Piazzetta」

こんにちは、イタリア人フードライターのマッシです。日本に来て約16年、日本食やスイーツを中心に食べることが大好きで、毎日SNSやブログで食への愛を発信しています。

そんな私が本記事で紹介するのは、「イタリア式の食前酒を楽しめるお店」です。

イタリア人にとって、欠かせない大切な食文化の一つが「アペリティーボ（食前酒）」。少しずつ日本でも広がっていて、すでに楽しんでいる人も多いだろう。コロナ禍を経て“お酒を飲む”ことに対する考え方と習慣が変わったというアンケート結果を見て、2024年はイタリア式のアペリティーボが流行するだろうと強く感じている。

本記事では、そんなイタリア式アペリティーボが楽しめる「イータリー銀座店」内のイタリアンバール「La Piazzetta（ラ・ピアツェッタ）」を紹介したい。

La Piazzettaを紹介する前に、そもそも「EATALY（イータリー）」がどんなお店なのかを説明しなければ、その魅力が伝わらないだろう。

イータリーは平成19（2007）年、イタリア北部ピエモンテ州の都市トリノで創業した、質の高い商品を手頃な価格で提供する総合フードマーケットだ。それだけではなく、多くの移民で構成されたイタリアの多様性を食を通じて学んでもらいたい、というコンセプトもあるそうだ。世界各国にある店舗はすべてこのコンセプトで統一されていて、初めて訪れた人でもすぐになじめる親近感と、ほかにはない特別感がある。

日本国内には5店舗（銀座、原宿、丸の内、日本橋、湘南）しかないが、どの店舗でもイタリア人のように“料理と仲間との時間”を楽しめ、イタリアのライフスタイルを五感でエンジョイできる。

旗艦店である銀座店内には、レストランやカフェなどを併設している。その一つがバールLa Piazzetta。

なぜここでイタリア式アペリティーボが体験できるかというと、料理やお酒が楽しめるのはもちろん、カウンターやこぢんまりしたテーブルで仲間との特別な時間と空間を共有できるから。

イタリアの地域料理とそれに合うワインやカクテルに出会えるので、より深く味わえる。さらに、“今”という時間を満喫し、ストレスから解放された自分を気を遣わずさらけ出せる。それが、イタリア式アペリティーボなのだ。

メニューはピエモンテ料理の「ミニバーニャカウダ」（480円）、シチリアのライスコロッケ「アランチーニ」（1個350円）をはじめ、「ハム＆サラミ2種」（680円）、「黒毛和牛のタリアータ」（980円）などバラエティー豊かで、贅沢な悩みが尽きない。

軽めの料理をつまみながらおしゃべりして、お酒を一口ずつゆっくり飲んでいたら、食欲が刺激され、本格的にお腹が空いてきた。こうなったら、アペリティーボを最高に楽しんでいる証拠といえるだろう。

イタリア人にとって、アペリティーボに欠かせないカクテルは、オレンジの風味と辛口白ワインの風味が特徴的な「アペロールスプリッツ」（780円）とシンプルな「カンパリソーダ」（780円）と「カンパリスプリッツ」（780円）。

お酒にあまり強くなければノンアルコールカクテルも選択肢に入れてみよう。La Piazzettaにはノンアルコールのカクテル（各種780円）も複数用意されており、いずれもお酒と見分けがつかないほどだ。

イタリアンビールが好きな人は「モレッティ」（950円）と「ペローニ」（920円）に注目してほしい。

たくさんあるワインの中でイタリア人としてオススメしたいのは、「フランチャコルタ・ブリュット・キュヴェ・プレステージ・エディツィオーネ」（1杯1,480円）。さっぱりした味なので、少しずつ飲み出したらあっという間に飲み干してしまう。飲み終えた頃には気分が盛り上がり、今いる世界がまるで違った世界に見えるだろう。

たくさんのメニューの中から、その日の気分に合わせた一品を選ぶ。そして仲間との会話を楽しみ、世界一美しい笑顔になる。イタリアでは、友達や大切な仲間と笑いが止まらなくなるような話をすることが多く、それが料理や飲み物の最高の“味付け”になる。生きるということはどういうことか、“食べる”というシンプルな行動を通して改めて理解できる。

そんなアペリティーボを経験した人は、きっとやめられなくなるだろう。まだの人は、一度体験すれば新しい自分と出会えるだろう。日常から一歩離れたいと思っているあなた、イータリー銀座店内のLa Piazzettaを訪れてはいかが？