学食研究家がナビゲート!

20年にわたり日本全国の学食を食べ歩き、学食研究家として多くのメディアで学食を紹介してきた唐沢明です。本記事では「国学院大学 渋谷キャンパス」の学食をご紹介します。

個性派メニューがそろう“都会的おしゃれ”学食/国学院大学 渋谷キャンパス

▲国学院大学 渋谷キャンパスのシンボル的存在「若木タワー」

▲国学院大学 渋谷キャンパスのシンボル的存在「若木タワー」

ご紹介するのは「国学院大学 渋谷キャンパス」の学生食堂。渋谷キャンパスは渋谷駅、恵比寿駅、表参道駅からそれぞれ徒歩15分ほどの場所にある。周囲は閑静な住宅街で、駅周辺の喧騒から離れ、ゆったりした空気が流れている。


渋谷エリアの学食といえば、以前ご紹介した青山学院大学が有名だが、実は国学院大学の学食もかなり魅力的。「知る人ぞ知るオススメ穴場学食」と言えるだろう。


学生食堂は全部で3つ。本記事ではその中でも“他大学にないこだわり”が詰まった2カ所にフィーチャーしよう。

極上の居心地のテラス席に、チェーン店顔負けのメニュー数/カフェラウンジ若木が丘

  • 一般人も利用可!「国学院大学」の学食は個性派メニューがそろう穴場_1308125
  • 一般人も利用可!「国学院大学」の学食は個性派メニューがそろう穴場_1308126

まずご紹介したいのが、学術メディアセンター1階にある「カフェラウンジ若木が丘」。


カフェタイプの学食は珍しく、さらにテラス席があるというのは中々見ない。またテラス席以外にもさまざまなタイプの座席があるのが特徴で、一人用のカウンター席などがあるのもうれしいポイントだ。

一般人も利用可!「国学院大学」の学食は個性派メニューがそろう穴場_1308127

晩秋~初冬にかけてはテラス席から紅葉も見え、学生たちはそんな中1人で勉強に勤しんだり、部活仲間と談笑したり、各々の時間を過ごしている。


落ち着いた雰囲気ながら正面に臨む「若木タワー」の存在もあり、都会の洗練された空気も感じられる“穴場感”が最高だ。


朝8時から夜18時30分まで営業しているというのもポイントが高く(通常は11時~15時くらいの昼時のみ営業している学食が多い)、朝カフェを楽しんでから授業へ・・・なんて、おしゃれな使い方もできてしまう。

  ▲左上から時計回りに「海老のビスク」(270円)、「カプチーノ」(350円)、「メロンパン」(160円)、「リンゴとクリームチーズのパン」(170円)

  ▲左上から時計回りに「海老のビスク」(270円)、「カプチーノ」(350円)、「メロンパン」(160円)、「リンゴとクリームチーズのパン」(170円)

メニューも、パンにコーヒー、ジュース類、パスタ、スープ、デザートとかなり充実している。


まず目玉のパンだが、こちらはすべて店内で焼いているというのだから驚きだ。パンの種類も豊富で15~16種類ほど。写真のもの以外にも、「とろける濃厚ショコラ」(180円)、「ココアチョコベーグル」(180円)など魅力的なオリジナルパンばかりなので、通い詰めてコンプリートしたくなる。

一般人も利用可!「国学院大学」の学食は個性派メニューがそろう穴場_1308129

またパンとあわせて注文したいスープもラインナップ。通常は「コーンスープ」(270円)が提供されているそうだが、この日は替わりに「海老のビスク」(270円)が登場していた。


海老のうま味が濃厚で「本当に270円?」と思わず疑いたくなるほど本格的な美味しさ!渋谷や恵比寿のカフェで食べようとすると、この3倍ほどの値段はするだろう。海老のビスクが食べられる学食、かなり貴重だ。

  • ▲居心地バツグンのテラス席に満足気な筆者

    ▲居心地バツグンのテラス席に満足気な筆者

  • ▲左「焦がしバターの塩キャラメルアイス」、右「ドリップコーヒー(アイス)」

    ▲左「焦がしバターの塩キャラメルアイス」、右「ドリップコーヒー(アイス)」

この他、「小松菜のベーコンのトマトパスタソース」(580円)、「ハヤシライス」(530円)、「ティラミス」(400円)、「焦がしバターの塩キャラメルアイス」(350円)等もはや“学食超え”なメニューばかり


さらにドリンクは「ドリップコーヒー」(250円)、「カプチーノ」(350円)、「エスプレッソ」(250円)、「キャラメルラテ」(400円)、「モカラテ」(400円)・・・。チェーンのカフェ顔負けの品ぞろえにテンションが上がり、終始ニヤニヤが止まらない。


講義終わりの学生が列を作って飲み物だけを購入していたが、自動販売機ではなくここでわざわざ買いたい気持ちが分かるほどコーヒーも美味しく、飲み物だけでも満足できる。

スポット
カフェラウンジ若木が丘

〒150-0011
東京都渋谷区東 4-10-28 国学院大学 渋谷キャンパス 学術メディアセンター1F

渋谷駅

〒150-0011
東京都渋谷区東 4-10-28 国学院大学 渋谷キャンパス 学術メディアセンター1F

渋谷駅

“本場の讃岐うどん”にカキフライ、ネギトロ丼…豪華すぎる和食レストラン/和

一般人も利用可!「国学院大学」の学食は個性派メニューがそろう穴場_1308132

続いてご紹介するのは3号館1階にある学食「和[NAGOMI]」。


和食中心のレストランで、食堂内の雰囲気も“和”そのもの。赤い和傘の下に食事スペースが設けられていたり、窓越しに竹が植えてあったりと、ちょっとした観光地に来たような気分になれて楽しい。

  • ▲「かけうどん」に「海老天」(150円)をトッピング

    ▲「かけうどん」に「海老天」(150円)をトッピング

  • ▲さらに「温泉玉子」(70円)と「なす天」(120円)も追加!

    ▲さらに「温泉玉子」(70円)と「なす天」(120円)も追加!

目玉のうどん類はすべて「讃岐うどん」で、毎日600~700食ほど売れる学食No.1人気メニュー。中でも「かけうどん」(300円)は1日200杯ほど出る売れ筋メニューだそう。


なんとこちら、麺やスープは讃岐うどんの本場・香川県から取り寄せているという本格派


麺はコシがあり、食べごたえバツグンで、思わずうまい!と心で叫んでしまうほど絶品。スープもつい飲み干してしまいたくなるほど美味しい。海老天や温泉玉子等のトッピングもできるため(この日は12種類もトッピングがあった)、毎日食べても飽きがこなそうだ。

  • ▲「カキフライ定食」(620円)。味噌汁と小鉢2つがついてこの値段とは驚きだ

    ▲「カキフライ定食」(620円)。味噌汁と小鉢2つがついてこの値段とは驚きだ

  • ▲学割があるため、学生と一般用の券売機は分かれていたのも印象的だった

    ▲学割があるため、学生と一般用の券売機は分かれていたのも印象的だった

定食もぜんぶで15種類ほどと大充実で選ぶのが大変。オススメは10月~3月の季節限定「カキフライ定食」(620円)こちらも他大学にはないレアメニューだ。


磯の滋味そのものをサクサクの衣で包み込み、食感はジューシー。一つ一つもちょうど良い大きさで、5個も入っているのでその魅力を存分に堪能できる。手作りのタルタルソースとシャキシャキのキャベツ、ホカホカのご飯とあわせていただこう。


また、珍しい「ネギトロ丼」もラインナップ。1日限定40食で、午前中で完売してしまうことも多いそう(この日もすでに完売しており、ありつけなかった)。

スポット
和[NAGOMI]

〒150-0011
東京都渋谷区東 4-10-28 国学院大学 渋谷キャンパス 3号館1F

渋谷駅

〒150-0011
東京都渋谷区東 4-10-28 国学院大学 渋谷キャンパス 3号館1F

渋谷駅

洗練された雰囲気ながらも、地域に根付いた“温かい”学食

  • ▲和[NAGOMI]のある3号館

    ▲和[NAGOMI]のある3号館

  • ▲カフェラウンジ若木丘のある学術メディアセンター

    ▲カフェラウンジ若木丘のある学術メディアセンター

青山通り沿いに面する青山学院大学に比べるとややアクセスしづらい場所にある国学院大学。しかし駅からも歩ける距離で、なおかつバスも本数が多く大学のすぐ前に停車するので、辿り着くまでのハードルは実はそこまで高くない。


さらに国学院大学の学食は、キャンパスの入口からすぐの場所にあることに加え、学校自体も正門らしい正門がないため、普通のカフェに立ち寄るような感覚で入れるのも嬉しい(通常、大学は正門があり、やや入りづらい印象がある。また中には正門から学食まで徒歩10分近くかかる大学もある)。

▲和[NAGOMI]店長の坂入さん

▲和[NAGOMI]店長の坂入さん

そんな開かれた学食の“温かさ”は、「子どもを保育園に送ったあと、近所のお母さんがママ会をしていたり、休日に親子で訪れたり、地域の方も多く利用してくれています」というエピソードにも表れていた。


都会的な洗練された雰囲気ながらも地域に根付いているというこのバランス。学食という括りに留まらず、なかなかこういった場所はないのではないだろうか。


ついゆったりくつろいで長居してしまう、そんな国学院大学 渋谷キャンパスの学食。ここが“個人的NO.1学食”に躍り出る日も近いなと感じる。

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2024年01月09日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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