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こんにちは、ビールライターの富江弘幸です。
ビールはいつどこで飲んでも美味しいものですが、お店の雰囲気が良いとより美味しく感じられると思いませんか?イギリスのパブのようなお店、角打ちができる酒屋のようなお店など、さまざまな雰囲気のお店がありますが、今回は横浜の「歴史的建造物を利用した一期一会のビールに出合えるお店」をご紹介します。
長野の人気醸造所が横浜につくった新拠点/里武士・馬車道

▲里武士・馬車道 外観(写真提供:里武士・馬車道)
馬車道駅直結の商業文化施設「北仲ブリック&ホワイト」内に今回ご紹介する「里武士 馬車道(リブシ バシャミチ)」はあります。北仲ブリック&ホワイトの建物は、横浜市の歴史的建造物である「旧横浜生糸検査所付属倉庫事務所」を利用したもの。
桜木町やみなとみらいも近いため周囲は人出も多いのですが、店内に一歩入ると、音楽が流れスタイリッシュで落ち着いた空間が広がります。

▲里武士・馬車道の醸造設備(写真提供:里武士・馬車道)
「里武士・馬車道」は、長野県野沢温泉村のブルワリー「里武士」が開業した新拠点。
「里武士」は2014年にオープンして以来、ホップの香りと苦味が楽しめるIPAや伝統的なやさしい味わいのイングリッシュエールなどを造っていて、ビールファンからも人気の醸造所なんです。野沢温泉の大湯の真横にあるお店で「里武士」の美味しいビールが飲めるのですが、それが横浜でも飲めるとなったら最高ですよね。
馬車道店でも店内に醸造設備を備えていますが、製造量が少ないため、すべてのビールが限定醸造。短い周期でビールの種類が入れ替わるので、いつ訪れても新しい発見があります。

▲壁にビールのタップがズラリと並ぶ(写真提供:里武士・馬車道)
タップは15種類あり、ビールだけでなく国産フルーツを使ったクラフトサワーも提供しているのがユニークなところ。ビールはさまざまなスタイルがそろっていて、酸っぱいサワーエールや苦味の強いIPA、フルーティーなヘイジーIPAなど、気分によって好きな味わいを選べます。
どれを飲んでもハイクオリティで美味しいのは間違いないのですが、私は1杯目に酸味があってすっきりしているサワーエールを飲んで、苦味の強いIPAを料理と一緒に楽しむという流れが大好きです。ただ、そのときによって提供しているビールが異なるので、店員さんに聞いて注文するのがオススメです。

▲「JFC(James' Fried Chicken)」(写真提供:里武士・馬車道)
ビールが短い周期で入れ替わるのと同様、料理も旬の食材に合わせて毎週変わります。なので、その時々のオススメのメニューをぜひ注文していただきたいのですが、定番として押さえてほしいのが、スコットランド人シェフが作る「JFC(James' Fried Chicken)」(850円/2ピース)。バターミルクに漬け込んだチキンをサクサクの衣にして揚げています。
これはぜひ苦味の強いIPAと合わせてほしい一品。すっきりした味わいのラガーも相性抜群です。ビールとチキンの繰り返しが止まらなくなる感覚をぜひ味わっていただきたいですね。

▲鴨の生ハム
ちなみに、止まらなくなるといえば「鴨の生ハム」(800円)も同様。うま味と塩味が口の中で広がり、そこに苦味のあるビールが加わったときの心地良さがなんとも言えずたまらないのです。
料理についても、店内でパンを焼いていたり、無農薬栽培農家から直接野菜を仕入れたりと、かなりのこだわりよう。店員さんに聞けば、ビールとの相性も考えたメニューを教えてくれますよ。
横浜散策で疲れたら、ちょっと立ち寄ってビールと料理を楽しみながら休んでみてはいかがでしょうか。“一期一会のビール”を楽しんでみてください。

〒231-0003
神奈川県横浜市中区北仲通 5-57-2 KITANAKA BRICK&WHITE South 1F
馬車道駅
〒231-0003
神奈川県横浜市中区北仲通 5-57-2 KITANAKA BRICK&WHITE South 1F
馬車道駅

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※本記事内の情報は2023年08月12日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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