ドンツキ協会を主宰する齋藤さんが「下町の原風景」が残る向島のドンツキをナビゲート!
こんにちは、ドンツキ協会主宰の齋藤佳です。
まちに数ある行き止まりの道、すなわち『ドンツキ』の世界へ皆さんをナビゲートします。
ドンツキ巡りのご参考に、まずは私たちドンツキ協会の活動拠点でもある、向島からご紹介しましょう!
いざ、「下町の原風景」が残る向島のドンツキへ
「向島」といってもこの場合、現在の住所である墨田区向島のことではなく、かつて向島と称されていた墨田区の北部一帯のこと。
関東大震災以後に急激な人口の集中、都市化、宅地化が進んだことで 、昔の農村であったころの水路や畦道を骨格に、至るところに迷路のようなドンツキだらけの細い路地が巡らされた、木造民家の密集したまちが出来上がっていったのです。
そんなわけで、町工場や長屋の密集する、路地の複雑に入り組んだ向島では、どこかなつかしさを感じさせる、昭和の下町の情緒を残すドンツキを巡ることができるのです。
ところで、ドンツキ巡りをおこなうまえに、にひとつご注意を!
向島の、路地からなるドンツキのほとんどは、地元の方々の暮らしの場です。
みだりに足を踏み入れることや、大声で騒ぎながらの訪問はくれぐれもご遠慮を。
ドンツキ巡りの心得は、
“ドンツキへは「おじゃまします」の心持ちでのぞむべし!”です。
と、このように、ドンツキで出会う風景は千差万別。
このほかにも、道が曲がりくねったドンツキやいくつにも枝分かれするドンツキ、抜け道のようで抜けられなかったドンツキなど、さまざまなかたちによってドンツキを体験してみてはいかがでしょう。
向島のような路地の入り組んだ木造家屋の密集地域は、狭い路地の不便さや、災害時の危険性が叫ばれるなど、一般的には否定的に語られがちです。
しかしこのようなまちだからこそ、そこに暮らす人たちの、濃密な人間関係が育まれます。
そこに魅力を感じた若い人たちがこの町へ移り住み、古民家を改装してお店をはじめる動きもさかん。向島を歩けば、たびたびそのような魅力的な空間や住民とのふれあいもあることでしょう。
ドンツキ巡りは、表通りからは見えてこない、そのまちの奥深くを訪ねることでまちを知るための、ひとつの試みなのです。
【偏愛東京】齋藤佳さんが立ち上げた偏愛コミュニティ『ドンツキ協会 東京偏愛支部』をチェック!
2023年にサービス開始した、東京の隠れた魅力を発信する投稿プラットフォーム『偏愛東京』。
今回のナビゲーター齋藤佳さんも『ドンツキ協会 東京偏愛支部』としてコミュニティを開設しています。
ぜひチェックしてみてください!
『ドンツキ協会 東京偏愛支部』(偏愛東京へリンクします)
ライター紹介
2011年、地元墨田区北部・向島エリアの仲間たちとともに、【ドンツキ協会】を設立。 まちに数多く存在する行き止まりの道【ドンツキ】をまちの個性として捉え、その観察・研究また表現活動により、ドンツキと徹底的に向き合い、関わり合いながら、ドンツキの地位向上を目指すことを主旨とし、活動中。 ドンツキをめぐるツアー【ドンツキクエスト】のほか、ドンツキを活用したイベントを不定期に開催。 「タモリ倶楽部」「アド街ック天国」ほかテレビ・新聞・ラジオ等にも多数出演。
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※本記事内の情報は2023年04月27日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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